最高気温が30℃を超えるとの予報が出ていた6月18日、涼しいところにでも釣りに行きますか。ウチにいたら、茹だってしまう。
久々に木曽の冷たい川にでも行こうかと思ったけど、あの川はきっと水温10℃以下だろう。今日はウェットウェーディングのつもりだから、もう少し水温が欲しい。中央アルプスから流れ出す川へと向かいます。
今の時期はいつものルートが下の方で封鎖されているので、別ルートでいつもより下の方を釣ることにします。
と言っても、このルートも入り口にゲートがあるから、いつもの自転車でかなり上っていかなきゃなんですけどね。
↑今日もがんばって走ります。ここは前回の天竜北部の川と違ってかなり傾斜が急なので大半は自転車を降りて押して歩きます。
でも、この前みたいにテントやら何やら背負っていないのでへっちゃらです。
ザックも60Lではなく30L。こんなの背負ってないも同然だ。人間、大変な経験をするとそれ以下のことは楽に感じるようになりますね(笑)
くねくね道を何回か越えて、林道は一気に高度を上げました。息が切れます。
↑ようやく林道が緩やかになってきた頃、こんな階段が。
有名な滝があるらしい。下りて行く階段まで作られている。ちょっと下りて見てこようかと思ったけど、川は遙か下にあるので戻ってくる時の登りの大変さを思ってやめときました。まだ林道を上っていかなきゃだし。
↑林道と川の高度が近づいて、ようやく川に降りられそうな場所に到着。初めて釣る区間です。
タックルはAXISCO AXGF763-6(楽天市場で見る)+リールSage1830。
ラインはDT-3F、リーダー7.5ft6Xにティペット7Xを60cm継ぎ足し。
やっぱりこのシステムが一番使いやすい。
午前8時、気温15℃、水温11℃。
今日はウェットウェーディングでいきます。
↑こんなウェットゲーター(楽天で見る・アマゾンで見る)を履いてからウェーディングシューズを履くんです。
ウェーダーのような防水ではなく、スキューバダイビングの時に使うウェットスーツのような生地なので、水を通します。
だから足は常に水に濡れている状態になります。
猛暑の中だととても涼しいのですが、気温が低い時は震えることになるので、使う季節と場所を選ばないと。
このように水に濡れた状態で川を遡るのを、ウェットウェーディングというわけですが、夏場でも涼しいということの他に、ウェーダーよりも軽快で動きやすいというのも利点ですね。
↑水温11℃だと、かなりひんやり。というか、水に浸かってじっとしている時間には限度があります(T_T)
フライはとりあえずアダムスパラシュート#14で様子をみます。
30分くらいして、やっと小さいのが一度ピシャッと出ますが、フッキングせず。
しばらく釣り上りますが、全く反応なしです。一度ドライに出たのでドライで行けるだろうと思ったのがまずかったか。
アダムスパラシュートに全く無反応な時は、大概他のドライに変えてみてもムリなんですよね、私の場合。
そう言えば、虫も全然飛んでないな。
うーん、この時期にニンフですか?
今年何度も渋い状況で救ってくれたグレーニンフ。
柔らかいヘンハックルとボディーに巻いたマスクラットファーが特徴のこのフライ。
最近ではヘアーズイヤーニンフよりも信頼しているのです。
フライの60cm上にマーカー(目印になる小さいウキですね)をつけます。
↑マーカーはこれを使ってます。TMC ストライクディテクター(楽天市場で見る・アマゾンで見る)。
四角い切れ目が入ったシール状の発泡材シートなんですが、これをディペットにクルクル巻き付けて使います。好きな位置に付けられて、付け外しも簡単。
キャスティングの時もトラブルが少なくて、気に入っています。
↑ここで、マーカーがはっきりと右方向に動きました。確実に魚の動き。
やっとイワナにお目にかかれました。
マーカーニンフの釣りも最近少し慣れてきました。この釣りの良いところは、当然ながらフロータント(浮力剤)処理をする必要がないので、意外とテンポ良く釣り上がれることです。
その分、小さいポイントをピンポイントで細かく探るというは苦手です。
一尾釣れてボウズ回避できたことだし、谷に陽も射して来たので、もう一度アダムスパラシュートに戻して釣り上ることにしました。
その後、夏には威力を発揮しそうだと前日の晩に巻いたアントパラシュートに変えてみますが、どうもお気に召さないようですね。
この辺りだともっと水温上がらないと蟻パターンはダメかな。
↑水は澄みきっていて、こういう広いポイントはキャスティングに気を遣いますね。
日が高くなってきて、魚の反応も良くなってきました。20〜24cmくらいが何尾か釣れました。
↑ここはまず、赤丸印で出た魚がうまくフッキングしなかったので、これでこのポイントは潰れちゃったかな、と思ったら、
↑1、2、3の順番で3尾も釣れました。サイズは順を追う度に小さくなりましたが(笑)
12時を回って、気温は21℃。気温は大したことないですが、照りつける陽射しはジリジリ熱いです。
水温は変わらず11℃。それでも、気温が上がると虫が飛び交うので、魚もドライに反応するようになるんですね。開始早々とは全く反応が違います。
お昼を食べることにします。本日もこれが楽しみ。
↑まずビールを持って来たビールを冷やします。へへへ(^_^)
『信州づくり』と書いてあるけど、下の方に小さく『名古屋工場製造』ってどういうインチキなのこれ?(笑)信州の水で作ってるってこと?まぁいいや。
クッカーに詰めてきた食材。今日は焼きそばを作るのでーす!
鍋の中の白っぽいやつはエッグケース。先日の一泊釣行に使ってから気に入っているので今日も卵持って来ちゃった。
↑今日はMUKAストーブだけで調理します。
まず、小さい方のフライパン(小鍋の蓋兼用)で目玉焼きを作ります(写真撮り忘れたけど)。
次にうちでカットして持って来たキャベツ、ニンジン、ウインナーソーセージをフライパン大(大きい方の鍋の蓋兼用)で炒めます。
時々ストーブからフライパンを持ち上げたりしながら、焦げ付かないように調整。
ガソリンストーブは弱火が苦手なので、うまく調理するにはこうやって臨機応変に鍋を持ち上げて火加減を調節するのがコツですね。
↑野菜だけでフライパンが一杯になっちゃったので、鍋に変更。
炒めた野菜をフライパンに移し、その上に焼きそばの麺投入。今回はおなじみの『マルちゃん』の焼きそばです。
少量の水を入れて、蓋をして1分ほど蒸し焼きにします。
あとは蓋をとって、粉末ソースを入れてさらに炒めれば完成です。
麺を炒める時にもフライパンを火から少し離して、麺が焦げ付かないように気を付けましょう。
↑じゃーん!ビールと焼きそば、最高です!!
焼きそばは焦げ付かずにうまくできました。マヨネーズを添えてあるのが、ちょとしたこだわりです。
焼きそばは短時間で簡単にできるし、夏場はこの『縁日の屋台セット』が定番になるかも。
もう本日の目的はほぼ達成できました(笑)
ほろ酔い気分で極楽極楽!
ゆっくり休んで、もうちょっと釣ります? もう帰ってもいいけど。
↑相変わらず、アダムスパラシュートに対する反応は良いようです。
まだ酔いが残っているので、身長に足を運びます←ここ、最重要!
↑ここでフライを吸い込むように出たイワナは元気ありすぎ。
下の段に下られて、なんとかランディング。
3時を回ると、とたんに全く反応がなくなりました。
早くも谷が陰ってきて、なんだか肌寒くなってきてるし。気温はもう下がってきて朝とほぼ同じ16℃に。
そう言えば、あれだけ飛んでいた虫が全然いなくなった。
↑グレーニンフに変えてもう一尾釣ったところで、終わりにすることにしました。
サイズは小さいけど、お腹がパンパンにふくれているイワナ。何かでかいもの食べましたね?
↑濡れていると寒い。ウェーディングシューズに履き替えて林道を下っていくと、獣がじっとこちらをみています。
一瞬、子熊かと思ったけど、良く見たら猿でした。脅かすなよー。
近づいて行っても逃げないので、鈴を思いっきり何度か鳴らしたら、やっとゆっくり斜面を登っていきました。
↑来るときに見かけた滝の階段を下りてみることにしました。
長い階段をどんどん下りると、近代的な橋が現れました。
『重量制限500kg』と書かれているのがなんだか強度が大したことなさそうに見えてちょっと怖い。でも、渡ってみよう。
↑下が透けて見える橋を恐る恐る渡ります。高所恐怖症の私はこういうの苦手ですが、手すりがあるので何とか渡れそう。
ビビリながら上流側をパチリ。なんだよ滝なんてないじゃんかよー。
下流側にはすぐ下に発電所みたいな施設があります。
↑橋を渡りきると『滝方面→』と小さな看板が。『方面』ってくらいだから、ここから結構歩かなきゃってこと?
すぐ先に、こんなハシゴがあって、その先には大岩と大岩の間に細い隙間が。
まさか、あそこを通っていくんじゃないよね。
↑これ、今にも岩に押し潰されそうだけど、大丈夫なの?
狭ーい隙間をなんとか通り抜け、その先には古くなった階段の横に割と新しい階段が設置されています。
一応手は加えられている様子。そして、その先には・・・
↑想像を超える滝が出現!!
へぇー、これほどの滝がこんなところにあるとは(°0°)
なんとなく神様住んでいそうなので、手を合わせておきました。
俗っぽいお宮やお寺よりよっぽど御利益ありそう。
いいもの見せてもらいました。
↑もう一度、狭ーい岩の隙間を通り抜け、怖ーい橋を渡り、長ーい階段を登ります。
そして、自転車で林道を下りていくと、突如空気の温度が変わりました。
下ってくれば少しずつ気温が変わりそうなもんだけど、その見えない壁を通過した途端に急に夏の空気になりました。不思議だけどはっきりそう感じました。
見上げた空には足早に流れていく雲。
充実したひとときを振り返ると同時に、これって例えば六本木ヒルズに住んでいるような人がいくら大金を払おうと絶対に味わえない贅沢な時間だろうな、と思う。
健康と時間に恵まれていること、そして自然豊かな信州に生まれ育って暮らせていることに感謝したい。
この日、伊那の平地では31.2℃を記録したらしい。
コメント
こんばんは。
良い感じの流れですね。
丁度自分の好きな感じの渓と流量です。
しかも、結構楽しめた様で良かったですね。
マンボウさん、こんばんは。
写真で見るよりおそらくちょっと水は多めだと思うんですが、好ポイントが連続して釣りやすい川です。
今回もお昼を食べるのがメインみたいな感じになっちゃいましたが、楽しめたことは確かです(^_^)
こんばんは。
そろそろウェットゲーターの季節ですね。
不動滝って、いろんな地方にある気がしませんか?大阪にも奈良にもあったと思います(笑)
七流釣師さん、こんばんは。
こちらでは梅雨が明けると本格的にウェットウェーディングの季節ですね。
この日は平地では30℃を超えていたようですが、標高の高い場所はまだ少し早かった感も・・・
『不動滝』はほんとにそこら中にありますよねー(笑)
きっとこんな感じの滝を見ると、そう名付けたくなっちゃうんでしょうね(^_^)
おはようございます。
この時期になるとこんな渓相の川は本当に良いですね、早めにリタイヤして釣り三昧の若い頃、こんなに幸せで良いのかと思った時期がありましたので良く分かります。
ハックルさん、こんばんは。
空はあまりすっきりしませんが、蒸し暑くなってきましたね。
夏の間はやはり標高の高いところへ向かいたくなりますね。
早めにリタイヤされたんですね。釣り三昧とはうらやましい!
私も老後は釣り三昧の暮らしができるようにがんばります(笑)
毎回良いメニューですね。
kuniさんの親友がビール5本くらい呑んでいるのに
全く足元ふらつかずに岩場を素早く移動して本流アマゴ釣っているの見た時は
これは勝たれへんなとびっくりした次第(笑)
Nori1022さん、こんばんは。
このところ、普通の料理を渓流で作れるのかどうかテスト中です(笑)
kuniさんの親友さんはそんな強者なんですね!
私はビール1本くらいがちょうど良いですね。それでも気を付けないと足下が危ういので注意したいと思います。
綺麗な沢ですね。
イワナばかりの川のようで釣果もあり羨ましいですね。
沢食にビールは最高ですね。
自分は呑むと寝てしまうので夜だけ呑むようにしています。(笑)
幻の渓流師さん、こんばんは。
この辺りまで上ると、イワナのみですね。
今回は標高1,300m付近だったので朝は少し肌寒かったですが、お昼くらいには陽射しも強くビールが美味しかったです。
私もそんなにアルコール強くないので、飲んだ後はいつも以上に足下に注意して川を上りました(笑)
Noriくんの書いてる親友というのがプロのとんかつ屋なのですが、彼の作る外メシは堪らなく旨くて、これを食べる時にこそ「これがボクの特権だ」と優越感に浸れる時です。^^
まぁ、これがまたよく飲むんだ。(笑)
kuniさん、こんばんは。
とんかつ職人さん、時々ブログに登場してますね。
プロのとんかつ屋さんかー、良い友だちをお持ちですね。なんだかとんかつ食べたくなってきました(^_^)
そんなにアルコールに強いんですね。とんかつ揚げてるとビール飲みたくなっちゃうのは確かですが(笑)