日中晴れていると10月半ば過ぎとは思えないほど暑い日もありましたが、季節は着実に冬へと向かっています。あー、やだな、寒いの苦手なので、冬は好きじゃないです。
先日の星空キャンプの時には、チャナメツムタケは例年ほど採れなくて残念でしたが、シモフリシメジやクリタケの顔もちらほら。きのこ狩りはいよいよ最終盤を迎えたようです。
座頭市のようなきのこ狩り師に出会う。
駐車場所につくと、おじさんが後からやってきました。
どの辺りに行くのかと聞かれたので、
「大体あの辺ですねー」とおよその場所を伝えると、
「そんな上まで行くの!?」とちょっとビックリされる。
「最近熊が出てるから気を付けてよぉ。俺はこんなの持って来てるけど」と、杖を手にして。
なんとそれは仕込み杖になっていて、鞘を取ると、丈夫で鋭利な三角形の刃が現れた!
座頭市ですか、あなたは。
熊が襲ってきたらこれで戦うつもりなの!? 確かに殺傷能力はありそうだけど。
「銃刀法違反だけどな、ふふふ」と不適な笑み。
ちょっと借りて手に持ってみた。うーむ、これなら戦えるかも。
私は剣道やってたんで、長い棒を手に持つと「どこからでもかかって来い!」という気分になることは確か(笑)
こんなものどこで売ってるのか聞いてみると、特注で鍛冶屋さんに作ってもらったんだと。凄いなこれ、としばらく仕込み杖の出来映えを観察。
ところが、おじさんの武器はこれだけじゃなかったのです。
腰には、これまた特注という刃渡り30cmくらいありそうな刀剣鉈。完全に職務質問されるな。
さらには熊撃退スプレーと4個連結した熊鈴をじゃらじゃら。
これだけありゃ万全です。用心するに越したことはない(^_^;)
きのこ狩りで出会う人は、ほぼ全員私より年上。というか大先輩のお爺さん方が多い。
お爺さん達でこんな重装備な人を見たことがない。
このおじさんは比較的若いので、もしかしたらきのこ狩りに関してはベテランじゃないのかもしれない。仕込み杖も鉈もピカピカの新品だし。
熊鈴一つで軽装備の私を見て、きのこ狩り初心者だと思ったのかもしれない。
しつこく「熊には本当に注意してよぉ」と言ってくる。
「ありがとうございます。十分気を付けます」と武器を見せてもらったお礼を言って別れました。なんであれ、心配してくれるのはありがたいことですね。
最終盤のきのこパトロールに出動。
林道は枯葉で覆われるようになりました。
いつもの山の登り口。下の方は広葉樹があるので、クリタケが生えてないかな。
カキシメジは中毒例の多いキノコ。
今日はとにかくカキシメジ(毒)がたくさんありました。
傘は褐色で、傘の裏と柄は綺麗な白ですが、古くなったものはこのように茶色っぽくなってきます。
この写真くらいわかりやすい個体だと間違えることはありませんが、毒っぽさがなくて食べられそうに見えるので注意。
色は違いますが、株になって生える様子はクリフウセンタケの生え方にそっくり。
写真2枚目みたいにクリフウセンタケに色が似ているヤツもあるので要注意ですよ。
詳しい違いについてはこちらをご覧下さい。
キシメジ(注)もたくさんありました。普段採りませんが、今日は他のキノコでビクがいっぱいになることもなさそうだし、少し塩蔵してみようとも思っていたのである程度採りました。
見ての通り、傘の裏側も全体が黄色。
今では毒扱いしている図鑑も増えましたが、ウチの辺りでは昔から普通に食べています。苦味が強いので、塩蔵して塩抜きしてから食べた方が良いです。
キシメジに似ているアイシメジ。
傘の裏側は白っぽくて周辺部のみがレモン色。
今回は分かりやすい個体を選んで写真を撮ったので写真でも見た目の違いがはっきりわかりますが、実際はどちらかわかりにくい個体も多いです。
この二つについては、以前詳しく書いたのでこちらもご覧下さい。
以前にも登場したヌメリササタケ。
乾いているとそれほどでもありませんが、ヌメリが強いので他のキノコと別にビニール袋に入れて置いた方が良いです。八宝菜風にすると美味しいです。
クロカワ。
焼くか茹でるかして大根おろし和えにするのが定番ですが、クロカワチャンプルも美味しいですよ。
秋が深まり、クリタケとシモフリシメジのシーズンに。
クリタケがパラパラ。クリタケは株になって生えているんですが、今日は取り残しのようにパラパラと少しずつ生えています。
見た目がかわいいキノコなんですよね、クリタケも。
サクラシメジがちょびっと。
ベニテングタケ(毒)の幼菌は安定のカワイらしさ(^_^)
カノシタが群生してますが、今日は採りません。
傘の裏が針状になっていて、鹿の舌に似ています。マヨ醤油炒めにするとホクホクした食感で美味しいです。
何者かのウンチ発見! よく漫画に書かれるような形(笑)
熊じゃないよね??
小さいマツタケ発見!
今シーズンはこれで終わりだな。これは実家でお吸い物にして食べました。
ここにキノコがいくつも生えていますがわかるでしょうか。シモフリシメジ。
シーズン一番最後に出てくるキノコです。地面が枯葉で覆われる頃に生えてくるし黒いので見つけるのが難しいキノコです。地域によっては「マツタケよりもおいしい」と珍重されているそうです。
炊きこみご飯、煮物、炒め物、和え物何にしてもうまいきのこで私も大好きです。
昨年はクリタケなど終盤きのこと一緒に麻婆きのこもかなりイケました。
似たキノコにネズミシメジ(毒)があります。この写真はシモフリシメジで、ネズミシメジの写真はありませんが、シモフリシメジは傘の色のコントラストが強く、柄や傘の裏の周辺部がうっすらレモン色を帯びています。ネズミシメジは噛むと苦いです。
ネズミシメジについてはハックルさんが写真入りで説明されていますので、そちらをご覧下さい。判別が難しいキノコなので要注意です。
お! やっとクリタケの株発見!
ここは裏側までたっぷり生えていました。
他の場所にも。このキノコは広葉樹の朽ち木の根元によく生えます。
炊きこみご飯が一番うまいですが、炒め物なんかにも合いますね。
ビクもかなり重くなったので、今日はここまでかな。
この水筒は100円だけど、ほんとに便利。きのこ狩りには最適ですね。
見上げると木々の色もずいぶん秋らしくなってきました。
きのこ狩りもそろそろ終わりかな。今シーズンはキノコの出方が変則的でしたが、いろいろ採れたので山の神様に感謝します。
いよいよ山も寂しくなりますね。
コメント
座頭市 ^^;
きっと熊さんに会ったことがあるのでしょうね。
それにしても、もし熊に会ったら撃退スプレーと仕込み杖、どちらを先に使うのでしょうね。
クリタケって今の時期に生えるんですね。たくさんあって、いかにも美味しそうです^ ^
七流釣師さん、おはようございます。
そう言えば、至近距離ではないけど目撃したことはあると言ってました。
仕込み杖と撃退スプレー、もし自分が両方装備していて熊が襲ってきたら・・・と考えるとどうでしょうねー。剣道をやっていても「突き」はかなり難しい技なので、やはり広範囲に威力を発揮する撃退スプレーでしょうか(^_^)
クリタケだ出るようになるとキノコ狩りシーズンは終わりに近いです。シャキシャキした食感で良いダシの出るおしいいキノコです。
おはようございます。
座頭市のオジサン、好きですね。
凝り出したら徹底する方なんでしょう、高度成長時代を過ごした親爺は、実にら・し・い!!
こんな方は、一生クマに出会わずに済むでしょう。
クリタケの生えている様は実に美味しそうです。
マンボウさん、おはようございます。
熊に対してここまで完璧な装備のキノコ狩り師は初めて出会いました。
もしかしたら他にもまだ爆竹とかも持ってたかもしれません。
仮に熊に遭遇しても、生還できる可能性は高まりますよね。それにこれだけの装備なら山奥に分け入っても心強いですね(^_^)
クリタケは実にキノコらしくて、かわいい見た目なんですよね。味も一級品です。
オジサン、凄い重装備ですね^^;
備えあれば憂い無しとはこのことですね。
きのこシーズン、もう終わりなんですね。
なかなか早かった気がします。
来年にはきのこ狩り行きたいな。
akiさん、おはようございます。
そうですねー、これだけ万全の装備をしていても熊に襲われるならもう仕方ないですね。よくよく考えると私も鈴一つだけじゃなくて、もう一つくらい何か装備した方が良いのかもしれません。
今年はキノコが出るのが遅かったので、余計に終わりが早く感じます。
キノコ狩りも釣りと同じような楽しさがあります。来年はぜひ(^_^)
こんばんは。
仕込み杖は刃渡り15cm以上あれば銃刀法違反ですね、本物の仕込み杖はかつての同僚の家にあって、そこは塩尻宿でしたので旅の人の所持したものでしょうね、登録しないと駄目だと警察に登録に行きましたら、美術品と認められず没収されました、見事な物でしたのに残念でした、いまだに火縄銃も登録が必要なんですよ、火縄銃で銀行強盗するわけでもないのに変な法律です、鉈や包丁など目的外だと駄目でしょうが、実際に使えるかどうかは別として持っていれば気強いことはありますね、こうもり傘など杖代わりに持って行って、来たらぱっと開けば良いとの話もありますよ。
ハックルさん、おはようございます。
本物の仕込み杖!? 日本刀ってことですか? 本物の座頭市ですね!
登録しに行って没収なんてあるんですねぇ。その仕込み杖は今警察で保管してるんでしょうか。
銃刀法違反、「正当な目的なく・・・」とか言いますが、何が「正当」なのかわかりにくいですよね。「人を傷つける目的で持ってはいけない」とした方が良いような気がします(^_^)
傘をパッと開けば熊が怯むっていうのは聞いたことがあります。これは確かに効果ありそうな気がしますね。傘を開くことがないのが一番ですが。
いよいよキノコも終盤戦ですか。
ボクも以前は冬が嫌いだったけど、最近はそれぞれの季節に応じた楽しみを見つけて、嫌いな季節はなくなっちゃったかな。^^
座頭市さんは、きっとクマ撃退グッズコレクターで、リコプテラさんに見せたくて仕方なかったんでしょうね。(笑)
kuniさん、おはようございます。
渓流が終わって、キノコも終わるとますます寂しくなります。
私は、春→夏→秋→春と繰り返していけばいいのにと思います(笑) でも、冬がないと春が来た時の喜びは薄れちゃいますね。
座頭市さん、そう言われるとコレクターの要素を持っていたような。仕込み杖を差し出した時は実に自慢気でしたもん。私はコレクターではないですが、釣具を自慢したくなる気持ちと一緒ですね(^_^)
味だけで言うとマツタケを上回りそうなキノコ結構ありそうですね。
昨日朝のテレビ番組でキノコのことやってましたが5000種類くらいあるらしいですね。
わけわからへん(笑)
Nori1022さん、こんばんは。
そうですねー。マツタケはやっぱり匂いですね。食べてもうまいことは確かですが、料理の仕方によってはそれ以上のキノコはたくさんありますね(^_^)
菌類とかプランクトンとか、単純といわれているような生物の種類はとんでもない数ですよね。
おそらく、まだまだ発見されてないものがたくさんあるんだと思います。