昆虫の体は、頭、胸、腹の3つ分かれます。
そして胸から6本の足が出ているのが昆虫の共通した特徴だと、学校で教わった記憶があります。蜘蛛とかムカデなんかは同じ虫でも昆虫じゃないですね。
フライのメインモデルであるカゲロウ、カワゲラ、トビケラも昆虫の仲間です。ヒゲナガカワトビケラの幼虫(クロカワムシ)は、見た目昆虫っぽくないですが、良く見ると、やはり胸から6本の細くて短い足が出ています。
フライも、頭、胸、腹を意識して巻く場合が多いですね。水生昆虫の胸の部分をフライタイイングではソラックスと言います。
私がニンフの釣りで信頼を置いている、フェザントテイルニンフの胸の部分をゴールドビーズにしたBS(ビーズソラックス)フェザントテイルニンフを巻きました。
ビーズソラックス・フェザントテイルニンフ
- フック:TMC3761 #12
- スレッド:ユニスレッド8/0(ブラック)
- ソラックス:ゴールドビーズ
- ボディー:フェザントテイル
- リブ:コパーワイヤー
- テイル:フェザント・テイル
- ウイングケース:フェザントテイル
- ヘッドセメント:ブラック
ちょっとデカ過ぎるゴールドビーズを胸に。
ゴールドビーズをフックに通して、その後ろからスレッドで下巻き開始。
このビーズちょっと大きすぎる気がするけど、これより小さい手持ちのビーズはフックに通らない。とりあえずこのまま進めてみよう。
テイル用のフェザントテイルを(5本くらい)取り付けて余分をカットします。
リブ用のゴールドワイヤーを取り付けます。
ボディー用のフェザントテイル(4、5本)を取り付けます。
アイに向かってフェザントテイルを指で押さえながらボディーを巻いていき、下巻き部まで巻いたらスレッドで留めて余分をカット。
ウイングケース用のフェザントテイル(8本くらい)を取り付けます。
これさっきカットしたフェザントテイルをそのままウイングケースにしても良かったような・・・まぁいいか。
この部分で一旦ウィップフィニッシュ。
ゴールドビーズを後ろにずらして、ヘッド部に新たにスレッドを巻きます。
ビーズを跨いでウイングケースを固定。
水生昆虫の足を付けてみたい。
ちょっと足みたいなの付けられないかな。
さっきのウイングケース用のフェザントテイルの先端部をカットしたものを足のようにできないかなと思ったけど、うまくいかず。
じゃぁ、長いままのフェザントテイルならうまく巻ける? これもなんかむずかしい。
やっぱり素直にパートリッジを巻くことにしよう。2巻きして巻き留めて余分をカット。
ヘッドを成形してブラックのヘッドセメントを塗ったら完成。こんな感じになりました。
やっぱりゴールドビーズがバカでかい気がするけど(笑)
あ、そうだ。
ウイングケース用のフェザントテイルを取り付けた先端の余分をそのままにして、ビーズで逆向きに押さえ込んだらいいかも。
左右に振り分けると、ちょっと足っぽい。
少し短くカットしたら、なんかイイ感じかも。
足が6本じゃなくて、8本になってるけど(笑)全体の雰囲気は良さそう。
一つ弱点あり。渓流用に改良したいところ。
これを実際に“フィッシュオン 鹿留”釣行で使ってみたら、ニジマスたちは良く反応してくれました。来春の渓流でイワナ相手にも試してみます。
ただ一つの欠点はビーズの上のウイングケースが弱く、何尾もニジマスをかけていたら敢えなく破断。ウイングケースはこの毛羽だった感じが良いんだけど、代用できそうな人工素材で何か良い物探そうかな。
妙にでかいゴールドビーズを抱えたこのニンフ、まだ寒い渓流で深い巻き返しに潜む魚たちが食いついてくれるといいんだけどな。
コメント
ウィングケースに使うのは、もしフェザントテールに拘るなら、ファイバーの先端を使わず、なるべく根元に近い部分で巻くことですね。
・それ以外のマテリアルを使う場合、天然マテリアルならグースとかダックのクイルから切り出したファイバーで、これもなるべく先端ではなく根元付近を使って巻く。
・シンセティックマテリアルなら、ADWあたりを使う。
・変り種としては、フェザントテールで普通にタイイングした後、エポキシとかUVレジンなどでコーティングすると言うのも一手。
*最後の方法で更にウィングケースに光り物素材を混ぜてからコーティングした、#18以下のフェザントテールニンフ・・・はまれば管釣りで爆釣しますよ、ここだけの話。^^
kuniさん、こんばんは。
なるほど根元に近い部分は確かに強度ありそうですね。
ADWも色を選べば面白い仕上がりになりそうですねー。
そう言えば以前、#20のフックに巻いたウイングケース光り物のやつ、kuniさんとこで拝見しましたね。あれは確かに釣れそうでした。
いろいろ参考になりました。ありがとうございます!(^_^)
確かにゴールドビーズがデカいですね(笑)
でも、こういうフライはスレた渓魚達には効くのかもしれませんね。
akiさん、こんばんは。
デカいでしょ、これ(笑)
このヘンテコな感じが良かったのか、管釣りのニジマスは好反応でしたが、自然渓流の魚たちが釣れるのかどうか春に試してみます。
フェザントテイルニンフは少ないマテリアルで巻けますが、いろんなバリエーションを考えるのはちょっと楽しいかもしれません。
おはようございます。
ナウシカの腐海に棲む昆虫の様です。
来期のイワナでお試しが楽しみですね。
マンボウさんこんばんは。
風の谷のナウシカ、私が一番好きなアニメです。
確かにこんな感じの蟲も出てきたかも(笑)
いつかあんな大きな蟲たちが地球を支配する時代がやってくるかもしれませんね。
イワナの目にはこのフライがどう映るのか、楽しみです。
こんにちは
毛鉤を巻くのは楽しいですね。
沢の情景が目に浮かんで浸らせてくれます。
このようにフライの毛鉤は巻いたことが有りませんが姿かたちを眺めるのは好きです。
マテリアルの中にはテンカラに向かないものが有りますがフライの技術を身につければ応用範囲が広がると思っています。
春まで短く感じるようなオフシーズンを楽しみたいです。
リコプテラさんのタイイングブログ楽しみにしています。
幻の渓流師さん、こんばんは。
そうですね、毛鉤を巻くと釣りをしているのと同じような気分になります。
フライもテンカラ毛鉤も相互に参考になる点がありますよね。私もフライフィッシングとは別のジャンルのものからいろいろ参考にさせてもらっています。
オフシーズンの毛鉤巻きは楽しいですね。
ありがとうございます。今後ともおつきあい下さい(^_^)
こんばんは。
タイイングの楽しみですね、ビーズヘッドは使い道があります、テンカラでも取り入れたら面白い結果が出そうです、来期は私のテンカラは主役となりそうです。
ハックルさん、こんばんは。
冬の間は落ち着いてタイイングを楽しみたいと思います。
昨シーズンは釣行前夜に慌てて足りない毛鉤を巻いていたりしたので、この冬こそはある程度巻き溜めておきたいです。
ビーズヘッドは魚の動きが渋い早期や濁りのある時には威力がありますね。テンカラでもおもしろい使い方ができそうですよね。
フェザントのウィングケースはすぐ壊れちゃうんですよね。
僕はセメントやグルーで固めていますが、質感を活かすとなると、何で代用するか迷いますね。
ソラックスにビーズヘッドを入れたパターンは水中での姿勢が良くて好きです。
ウィングケースを省いてビーズのアイ側にパートリッジをひと巻き、ソフトハックルっぽくしたものは僕の必殺フライの1つであります。
タキビさん、こんばんは。
今回はデカいゴールドビーズを跨いでいるので、さらに傷みやすくなってしまったようです。固めて使うのもいいかもしれませんね。
ビーズヘッドだと頭が重くなりますが、ビーズソラックスはバランスが良いですよね。
ウイングケースは省略しても釣果に影響ないかもしれませんが、私はこの部分の造形が好きなんですよね(笑)