前回巻いてウグイを相手にテストをしようと思っているクロカワムシフライ。
ウグイテストはまだできていないけど、違うパターンを思いついたのでとりあえず試作してみます。
クロカワムシフライ2|フライタイイング
- フック:TMC108SP-BL #14
- スレッド:ユニスレッド8/0(オリーブ、ブラック)
- ボディー:フライライト(ブラック、ブルーウイングオリーブ、ミディアムブラウン/ダンバリアント)、熱収縮パイプ
- レッグ:クリスタルフラッシュ(パール)
- ゴールドワイヤー
- バーニッシュ(ブラック)
ストローの頭と、熱収縮パイプのボディー。
フックはクロスオーストリッチで使ったTMC108SP-BL #14。
オリーブのスレッドで下巻き。
ゴールドワイヤーを取り付けます。
お尻の部分に3回転くらいして巻き留めます。チラ見せゴールド(笑)
あ、最初にレッドワイヤー巻くの忘れてた。
まあ後からでもいいか。スレッドの上にレッドワイヤーを巻いて、スレッドで前後の段差が無くなるように巻きます。
フライライトの#2(Black)、#10(Blue Wing Olive)、#39(Medium Brown/Dun Variant)を少しずつ取りだし、細かくちぎって混ぜ合わせます。
フライライトってドライフライ用だと思うけど、ニンフに使うとまずいのかな。ウェイト巻いてるから沈むよね。
クロカワムシ(ヒゲナガカワトビケラの幼虫)って黒いイメージがあると思うけど、実際は濃い緑と茶色が混じったような色なんですよね。今回はとりあえず手持ちの中で近い色を選択。
スレッドにワックスを塗って撚り付けます。
ダビングしてボディーを作ります。
ここで登場、緑色のストロー。
これ、ざざ虫捕りをやっている時に流れてきて網に入ったのでなんとなく拾ってきたんですよ(笑)
これを、クロカワムシの頭サイズの縦長台形にカット。
切り出したストローを頭部分に巻き留めます。これが結構難しいです。
クロカワムシって頭の部分は固い殻に覆われてるんですよね。なんとなくストローの質感が似てるような気がするんです。スレッドだけでも十分な気がするけど、遊びです。
ボディーは熱収縮パイプをはめて熱をかければ質感が近くなるかな。
半透明だから白っぽくなっちゃうかな。もっと透明度が高ければいいんだけど。
ともかく、このくらいにカットしてボディーにかぶせ、ドライヤーで熱をかけてみます。
思ったほどツヤツヤな感じにならない。それに厚みがあって太すぎる。
さらに、ドライヤーの熱でストロー製の頭が溶けちゃった(黄色矢印)。苦笑。
弾力のあるボディーに仕上がったら、リブ(体節)をスレッドでウィップフィニッシュを繰り返して作ろうと思ったけど、ボディーに弾力がなく思ったような仕上がりにならない。
これは失敗だ。
やっぱり本物のようなプヨプヨツヤツヤな感じにするにはビニール素材を使うとか、薄いフィルムで巻くとかじしないと無理かな。
何か良いものを探してみよう。
ダビングボディーでクロカワムシらしく。
今度はちゃんと最初にレッドワイヤーを巻きます。
スレッドで固定して、ゴールドワイヤーを取り付けます。
お尻の部分にゴールドワイヤーを3巻き、スレッドでレッドワイヤーの段差をなくします。
先ほどと同様にフライライトでダビングします。スレッドでヘッドを成形。
ここまでは一緒だけど、さっきよりボディをややふわふわに巻きました。
緑のストローを切り出して巻き留めます。
さっきより下向きになるようにしました。
8/0ブラックのスレッドでお尻の方から間隔を開けながらウィップフィニッシュを繰り返し、リブを作ります。
縫い針でボディーに刺してみたらどうなの?
こんな感じで通りましたが、ゆるゆるで全くダメ。ビニール系のボディーならしっかり留まるかもしれないけど。
仕方ないので頭から2番目のウィップフィニッシュをカッターで切って解き、クリスタルフラッシュ6本を巻き留めて余分をカット。
耐久性ないかもしれないけど、なんとなく足っぽくなったかも。
レッグはやっぱりハックルで作った方が良いかな。
ヘッド部分の上側だけブラックバーニッシュを塗って乾かしたら完成!
普通にスレッドかゴールドワイヤーでリビングすれば良かったんじゃないの?という気がしないでもない(笑)
それにストローヘッドが邪魔でちょっとティペットを結びにくい(^_^;)
アマゴとウグイ、クロカワムシフライで釣れるかな。
なんとなくクロカワムシっぽくはなったと思うけど、魚に気に入ってもらえるかどうか。
先日巻いた何種類かと合わせて、ウグイを相手に試してみよう。
いや、ウグイは後回しにして次回釣行でアマゴ相手に、実戦投入してみようかな。
渓流のシーズンオフにオイカワをフライで釣るって話は聞くけど、ウグイはあんまり聞かないからウグイのフライフィッシングは、それはそれでやってみたいけど。
夏の浅瀬で遊んでみようかな。
クロカワムシを意識するかどうかは別にして、こんなスタイルのニンフ、一年を通して使えそうな気がする。夏には毛虫フライとして使えそうだし。
もう少し研究して、量産しておこう。
★2017.3.15追記:
このクロカワムシフライ、早速使ってみました。
なんと、驚きの結果が!! 続きはこちら。
コメント
クロカワムシフライ いい感じですね(^^)
Kさん、こんばんは。
最近はクロカワムシっぽいのを作るのに熱中してます(笑)
これを実戦投入してきました。
相変わらず厳しい釣りを展開しましたが・・・
その様子は近日アップしますので、またご覧下さい(^_^)
自分の良く川にクロカワで尺越えをばらした沢が有ります。
ぜひこのクロカワ毛鉤を入れてみたいです。(^^)/
幻の渓流師さん、こんばんは。
クロカワムシのいる川では最高の餌だと思うんですが、川によって当たり外れがありそうな気がします。
そうですか、尺越えは残念でしたねー。
この毛鉤を持って実釣に行ってきました。果たしてその結果は・・・
近日アップします(^_^)
おはようございます。
ニンフの釣り私も今年はやってみます、試作の毛ばりで掛けた1匹は餌釣りでは味わえない感動がありますよね、ニンフもうぼつぼつ良いですかね?
ハックル70さん、こんばんは。
少し前にヘアズイヤーニンフを巻いてらっしゃいましたね。あれは、かなり実績があって釣れるニンフです。深場ではガン玉を打って沈めても良いですし。
この試作品を持って釣りに行って来ました。
想像以上に毛鉤に対する反応は良くなかったですが、最後にこの試作品に助けられました。詳細は次回の更新にて(^_^)
アマゴ釣っていると釣れてくるウグイも狙うと難しいのかもしれませんね。
Nori1022さん、こんばんは。
外道でも狙って釣ろうと思うとなかなか難しい場合ありますよね。
こちら天竜川では昔に比べてオイカワが激減している気がするので、その調査も兼ねて夏頃に遊んでみます。
ウグイ料理の次はウグイ釣りに熱中しちゃったりして(笑)
まずは既存のフライパターンを真似て巻く → 少し既存のパターンを自分なりにアレンジして巻く → なるべく本物の餌に似せて、より凝って巻く → 徐々に凝っていたものを簡素化して巻く → 最低限の魚を惹きつけるであろう部分をクローズアップしつつ、シンプルに巻く
ボクが辿ってきた、沢用フライのタイイングの道です。(笑)
フルドレスサーモンフライは、全く別のチャンネルで楽しんでいますが。^^
kuniさん、こんばんは。
私はただ今、第二、第三段階あたりをうろちょろしてます(笑)
フライって人間の目から見てリアルに見えるものが、必ずしも釣れなかったりするので難しいですよね。
人間と魚では着目点が違うんでしょうね、きっと。
仮に釣りをしなくても(まぁそんなことはないんですけど)、タイイングだけでも一生飽きることはなさそうです(^_^)