タンポポって割とどこにでも生えていますよね。
そしてタンポポって食べられるらしいですよ。
そうです、またまた「野草を食べよう」シリーズです(笑)
タンポポは先日食べたアザミと同じキク科の植物なので、似てますね。
先日コシアブラを採った帰りに、ちょっと採ってきたタンポポ。
ナイフで根元から切り取ります。タンポポは花、茎、葉、根、全草が食べられるけど、根は移植ごてなんかで掘らないと採れません。根をキンピラにしたらうまそうなんだけど。
タンポポは至るところで見かけますが、大きく分けて日本にもともとあった在来種と外国から入ってきた外来種があります。
タンポポ属の分類は非常に複雑で、学説によって60種からそれ以上に分類されているらしいです。
外来種の代表的なものはセイヨウタンポポ。
在来種と外来種の違いはしばしば「ニホンタンポポとセイヨウタンポポの違い」と書かれますが、ニホンタンポポという種があるわけではなく、日本のタンポポ(在来種)という意味で使われています。そして在来種にもいろんな種類があります。
セイヨウタンポポはちゃんとした種名で、日本で一番良く見られる外来種。それに似たアカミタンポポというのもあるけど、交雑種などもあるようなので厳密な同定は難しいとのこと。
在来種と外来種の見分け方(ニホンタンポポとセイヨウタンポポ)
在来種と外来種の見分け方は簡単です。
写真の赤矢印のガクのように見える総包片(そうほうへん)と呼ばれる部分が、反り返っていたら外来種です。写真をクリックして拡大してご覧下さい。
人里近くに生えているタンポポはほとんどセイヨウタンポポで、在来のタンポポはなかなか見つかりません。
先日コシアブラを採りに山へ行った時に、在来種がありました。
ぱっと見では区別がつきませんねぇ。葉っぱはこんな感じ。セイヨウタンポポとほとんど一緒。
総包片を見ると、一目瞭然。
反り返らずにピタッと閉じられてますよね。これが在来種です。
在来種にもいくつか種類があって、長野県に生えているのはおそらくシナノタンポポかカントウタンポポ。セイヨウタンポポより大ぶりのタンポポ。
在来種は外来種に駆逐されてしまったのか。
タンポポを見かけたら花の裏を確認して見て下さい。
おそらく外来種でしょう。他の外来生物同様に、外来種が在来種を駆逐してしまったのか。
でも、どうやらそうではないらしいです。
「セイヨウタンポポが日本古来のタンポポを駆逐してしまった」というような記述が見られるが、これは正確には誤りである。セイヨウタンポポは在来種よりも生育可能場所が多く、かつ繁殖力が高いが、その反面で多くの在来種よりも低温に弱く、初春から初夏にかけての寒暖差が激しい条件下では生育できない場合も多い。セイヨウタンポポの個体数が多いために相対的に在来種の割合が減っただけで、在来種も一定の個数で存在している。また、茎を大きく伸ばさないため、かえって都市部で在来種が見られる場合もままある。・・・ウィキペディアより
ウィキペディアによるとそういうことらしいけど、ホントにそうなのだろうか。
タンポポの在来種と外来種、高校生の頃に環境省の生物調査か何かに参加したことがありました。区域ごとに指標生物を見つけたらチェックするというものでした。
カワセミが意外と民家近くに飛んでいて驚いた記憶があります。
当時でも、タンポポの在来種はなかなか見つからず外来種ばかりでした。外来種がいつ頃どうやって入ってきたのかはわからないけど、昔の人里にはもっと在来種が多かったんじゃないかと思うんですよね。
いずれにしても、この辺りのことは専門家に任せよう。
やっとここから本題です。相変わらず前置きが長い(笑)
タンポポのスクランブルエッグ
まろやかなスクランブルエッグにタンポポの食感と苦味がアクセントになってなかなかいけますよ。花や蕾が一番苦くて、続いて葉、茎はほとんど苦味がなくシャキシャキした食感で一番うまいです。食べる場合は葉と茎だけ採ってくるのがお勧めです。
どうして野草を食べ始めたの?
ナズナ、アザミ、そして今回のタンポポ、いずれもロゼットと呼ばれる地面から放射状に伸びる葉っぱを持つ三兄弟だけど、やはりナズナが突出してうまい。
アザミとタンポポはキク科だけど、ナズナはアブラナ科。
キク科は食べるにはやや難ありのものが多いけど(苦味がある)、アブラナ科は他には、科名にもなっているアブラナ(菜の花)や、ワサビ、クレソンなどうまいものが揃っています。
このところ野草をよく食べているのは、その味を確かめたいからなんですが、万が一サバイバルをしなければいけないような状況でも、天然食材をいろいろ知っていれば役立つかもしれないからってのもあります。
自分が生まれてからこれまで、幸せなことに食べ物に困るようなことはなく過ごしてこられましたが、これから世界は激動しそうな気もするし、いつ自然災害に見舞われるかもわからない。
タンポポは田畑の土手や、ちょっとした空き地から山の麓まで至るところに生えているので優秀な食材になるかも。少し苦いのが難点だけど、水にある程度さらすか、天ぷらや炒め物など油を使った料理にすれば苦味が和らぎますね。
コメント
たんぽぽは流石に食い物という認識ありませんでしたね。
小学生の時に綿毛をまとめて友達の家にばらまいて逃げたことを思い出した…
Nori1022さん、こんばんは。
私も普段タンポポが食い物だという認識ありません(^_^;)
タンポポは採る気になればいくらでも生えているので、非常用食料には良いかも。
タンポポ茶というのがあるくらいだから健康には良さそうだし。
綿毛を友だちの家にばらまいた? なかなかの悪ガキですな(笑)
こんばんは。
表題を見た瞬間に苦そうだと思いました。
何処かで出てくるはずだ思いながら読み進めていくと、有りました「タンポポの食感と苦味がアクセントになってなかなかいけますよ」。
この行りを読んでやっと安心出来ました(笑)。
マンボウさん、こんばんは。
キク科の植物は、シュンギクや食用菊も含めて、やはり苦味がありますね。
でも、先日食べたアザミよりは食べやすいです。
まぁ、タンポポ食べるのは私くらいのものでしょうが、そのうち思わぬ「当たり」があるかもしれないので、野草を食べるシリーズはもうしばらく続きます(笑)