梅雨なんですが、それほど雨が降りません。
先週までは晴天続き、今週は天気予報では傘マークが並んでますが、それほど降らず。
降るんだか降らないんだかはっきりしない天気、このところの信州南部です。
降水確率60%以上だと渓流に行く気がなくなっちゃうけど、この日は雲マークが夕方まで並んでるから里川なら釣りができそう。狐の里(勝手に命名)へと向かうことにしよう。
狐の里|天竜川水系 テンカラ釣り
用事を済ませて10時半、里川にやってきました。のんびりスタートです。
3/13に釣った区間よりもさらに下から川に入ってみます。初めての区間です。
この川ではコーカーズ デビルズキャニオンのフェルト底が最適なんですが、先日からモンベル サワートレッカーのテストをしているので、敢えてこれでいってみます。
里川だからヌルヌルしている可能性も高いけど。
たまたま川に降りる場所は石垣になっていました。ここを降ります。こういう場所はサワートレッカーだと本当に安心。これがフェルト底だとかなり怖い。
入渓点はこんな感じ。浅瀬続きの場所です。
今の時期ならこんな瀬でもアマゴが釣れると思うけど、もう少し上に行けば段差のある渓相になるかな。
写真1枚目のような浅瀬、このくらいの感じだとあまり滑らないですがやはりフェルトの方が安全。
写真2枚目のような流れが強い場所の方がかえってヌメリがなくて滑らない。
いずれにしても、里川はやはりフェルト底が正解(^_^;)
半透明の白色ラインと毛鉤名人の毛鉤。
今日はフライロッドは封印してテンカラ釣りをやってみたいと思います。
この川は、3.3mの竿でも振りやすいし、竿を畳まなければいけないような大岩もないので川伝いに歩きやすいし。
竿はダイワ NEOテンカラミミノムシ33(楽天で見る・アマゾンで見る)。
毛鉤はハックルさんのスギッパ巻から始めてみよう。毛鉤名人の毛鉤で釣れなきゃ、どれを使ってみても無理(笑)
午前10時半、気温24℃、水温15℃。水温結構高いね。
以前からFujino テンカラストレートライン(楽天で見る・アマゾンで見る)を使ってましたが、今回は試しに同じFujinoソフトテーパーライン ホワイトテンカラ(楽天で見る・アマゾンで見る)を使ってみます。
半透明の白いラインでモノフィラメント(撚っていないもの)のテーパーラインです。
同じタイプでオレンジ色のものもあるんですが、こちらの方が魚に違和感を与えずに済みそうなので。
いつも見え見えの蛍光カラーの太いフライラインを使ってるのに何言ってるの?
フライフィッシングの場合は、あの見え見えのラインの先に透明なリーダー(テーパーのついた道糸)とティペット(ハリス)を少なくとも3m以上繋いでいるんですよね。
テンカラでは私はハリスは1mほどにしているので、ラインが派手なカラーより見えにくいものの方が良いと思って。
半透明なので人間からはよく見えるけど、水中の魚からは見えにくい、はず。
このライン、日の当たる場所ではよく見えますが、日陰の暗い場所ではちょっと見にくいです。
今回の仕掛けはこんな感じ(クリックすると拡大します)。私の場合、テンカララインの長さは竿一杯くらいが使いやすいです。今回は竿より30cm短いものに1mのハリスを繋いでいます。
ラインの調子を確かめつつ、瀬を流しながら釣り上ります。
竿を伸ばしたまま釣り上れるのでテンポ良く進めます。でも、簡単にはアタリがないですけど(^_^;)
ラインは巻きグセが取れやすくてしなやかなので、扱いやすいですね。
最初にここから出ました。右側の流芯の脇のちょっとたるんだ場所。
ガツンと手元にくるアタリはテンカラならではですね。楽しい!
クリンソウが咲いてました。渓流沿いによく咲いてますね。この花好きです。
こんな感じのポイント、手前に強い流れがあるところね。
フライフィッシングだと強い流れにラインを引っぱられるので、なかなか難しい。
テンカラ竿は長さがあるので、強い流れを跨いで毛鉤を自然に流せる。
竿が長いと有利な場面も結構あるんですよね。
スギッパ巻をしっかりくわえた良型アマゴ。
やはりこの毛鉤釣れますなー。ハックルさん、ありがとうございます。
インスタント食品のお昼も悪くない。
何尾か釣り上げたので、お昼にします。
今日はちゃんと準備してる時間がなかったので、カップラーメンとおにぎりでも買おうかと思ったけど『カレーメシ(シーフード)』というのがうまそうだったので、それと野菜スープをスーパーで購入。クッカーもお湯を沸かすだけで良いので、チタンパーソナルクッカーの小鍋しか持って来ていません。これにガス缶が入るのが良いんですよね。
フリーズドライは軽くていいですね。今度二泊三日釣行に行くときはフリーズドライも利用しようかな。
アルファ米ってお湯だけ注げばご飯ができるから便利だけど、高いんだよね。実家で米作ってるのに、わざわざそんな高い米買うのはちょっと抵抗あるけど(^_^;)
お湯を沸かすだけでできあがるのは超簡単だし軽量だから、登山をやっている人はいいよね、こういうの。
カレーメシにお湯を注いだら5分待ちます。
その間に200ccほど水を湧かして、フリーズドライの野菜スープを溶かしたら完成。
この川も水はきれいだけど、この上流には川沿いに民家がたくさんあるし、水中写真を撮ってみるとわかるんだけど、いつも調理している川に比べると濁ってるので、調理用の水は持って来ています。
キャメルバックの水はほとんど使っちゃったので、持って来たいろはすを水筒に補給しておこう。
今回みたいに軽装備にしたい時は、このマイクロマックスULはほんとに大活躍。
この手のひらサイズ、なくさないようにだけはしないと。
お湯を注いで5分経ったらぐるぐるかき混ぜると完成、カレーメシ。
具が沈んじゃって写真だとそれほど美味そうに見えないけど(笑)タコがちょっと見えてますね。
これ、こういう仕上がりでいいのかな。ちょっとお湯多すぎた?
スプーンで食べてみると、スープカレーみたいな感じか。美味いね! 味は天下のNISSIN、間違いないです。
ウェットウェーディングをしていると、曇っていれば夏でも体が冷えるので、温かい食べ物が良いですね。
川沿いにミツバが生えていました。
これが、この前の親子丼の時に生えていれば最高だったのに。
群れている魚たち。フライに反応しないその正体は・・・
ゆっくり休んでから午後も歩き始めます。13時、気温25℃、水温17℃。
この川、水温上がりやすいんですよね。
瀬の流芯から元気なアマゴ。アマゴの瀬釣りは楽しいですね。
テンカラの場合、フォルスキャスト(フライラインを前後に振ってポイントに向けて徐々に伸ばしていく作業)が必要ないのでフライよりもテンポ良く探れますね。
写真1枚目の黄色丸印辺りに、なんだか小魚が群れています。
小さいアマゴ?それともウグイ? なんか20尾くらいいる感じだよ。
テンカラ毛鉤には食い付いてこないので、フライタックルに替えてドライを浮かべてみよう。
あれ、今日はフライロッド封印じゃなかったの?
まぁまぁ、そこは臨機応変にいきましょう(笑)
ロッドはVARIVAS iD 783-4。リールはDAIWA ロッホモア-SLA 3/4(楽天で見る・アマゾンで見る)。
ラインはDT-3F、リーダーはVARIVAS Super Yamame 15ft6Xにティペット7Xを60cm継ぎ足し。久しぶりにちゃんとしたロングリーダーシステムです。この川でこそ威力を発揮しそう。
魚が小さいから、コカゲロウ・フローティングニンフ#17を投げてみます。
何投目かにパシャっと出ましたが、フッキングしません。ちゃんとくわえていない感じ。
これ、もしかしてアブラハヤじゃないよね。CDCダン#18に替えてみるけど、もう出ませんねぇ。粘ったけど、先に進むことにします。
しばらくドライフライで釣り上ろう。
アダムスパラシュート#14に替えて釣り上ります。
写真1枚目は、速い流れと遅い流れの境目。ここでもパシャっと小さいのが出ましたがフッキングせず。
写真2枚目は、脇の細い流れの小落ち込み。ここでも小さいのが出ましたが同上。これはほんとにアブラハヤかも(笑)
こういう広いプールは、テンカラだと難しいですね。
フライならラインを伸ばして遠くから狙うことができるけど。
だからと言って、ここでも釣れなかったんですけどね(苦笑)
小さいのが足元から走ったけど、なんかおかしいな。あれ、アマゴじゃない感じが・・・
うーん、どうもドライフライにちゃんとしたサイズが出てくれない。
もう一度、テンカラに戻そう。
テンカラにすると釣れるじゃない、アマゴちゃん。
水温は高いのに、水面上の餌に興味ないの?
自分で巻いたテンカラ毛鉤(のようなもの)でも釣れた(笑)
水中の釣りは調子良い。
ずっと瀬続きだったけど、やっと現れた大淵。
さっきと同じで、黄色丸印に魚が群れています。さっきより少し大きめのもいる。
ここにも20尾以上はいる感じ。
間の大岩を挟んで、上の白丸印の方へ行ったり来たり。まるでじゃれ合っているかのよう。
アブラハヤにしては大きいし、やっぱりウグイ? アマゴはこの季節にこんなとこに群れてないよね。
とにかくドライフライを投げてみようよ。コカゲロウ・フローティングニンフ#17を投げますが、全く反応しません。あれぇ?
あんまり反応ないので、よーく目を凝らして水中を見ると、アマゴでないことは確かだけど・・・
あ! これ、鮎じゃない?
そう言えば、この川、鮎の放流してるんだった。帰宅してから調べてみたら今年のこの川の鮎解禁は7/15となっている。天竜川本流よりも成長が遅いから、解禁日もかなり遅いんだな。
鮎だよ、これ、鮎に違いない(苦笑)
鮎はもっと下の方だと思っていたけど、この辺りまで入っているとは。もっと上に行けば良かったかな。
これはいくらフライを流しても無理だ。稚鮎は毛鉤で釣れるらしいけど。
日は長いけど、早めにこの辺りでやめることにします。
気付けばもう夏至を過ぎているんですよね。これからは少しずつ日が短くなると思うと、なんだかもう本格的な夏が始まる前から終わりに近づいているような気分(T_T)
フライフィッシングとテンカラ、どちらも楽しい。
Fujinoソフトテーパーライン ホワイトテンカラは使いやすいラインです。
巻きグセも取れやすいし、コントロールも効くので初心者でも扱いやすいと思います。
ドライフライフィッシングは、魚がバシャっと飛び出してアワセる視覚の釣りだけど、テンカラは直接手元にアタリがくる触覚の釣りですね。
もちろん沈む毛鉤でも、活性高い時は水面に落ちた瞬間にバシャッと出ることもあるだろうけど。
テンカラでも最近流行のレベルラインを使ってドライフライを使う釣りをすれば、視覚の釣りになりますね。「テンカラ竿でエルクヘアカディスを使うのが一番良く釣れる」という話を別のテンカラ師二人から聞いたことがあります。
確かに釣れると思いますが、私はあんまりそれをやろうとは思いません。テンカラは沈む毛鉤を使って水面下で勝負したい。
渓流の尺アマゴって尺イワナよりもさらに釣り上げるのは難しいけど、この川には可能性がある。秋に見たあのアマゴは尺を優に超えていたからね。
ペアリング前のタイミングで、この川でなんとか尺アマゴを狙いたい。
源流のイワナを相手にしたテンカラも楽しそうだなぁ。
テンカラ毛鉤も自分なりに研究して改良してみよう。
テンカラは初心者に毛が生えたレベルだから(フライも似たようなもんだけど笑)、振り込みの練習もしなくちゃだし。あ、藪沢のチョウチン釣り用の短い仕掛けも作っておこう。
もちろん、本業?のフライフィッシングの方も課題満載だし・・・
今年の夏も忙しくなりそうです。
コメント
こんばんは。
私も餌で必死に狙った相手がビリ鮎の群れだった経験ありますよ(笑)よく観察すればヒラ打ってキラッと光るので見分けは簡単ですよね。
テンカラ、私ももう少し餌釣りの腕を上げたら挑戦したいと思ってますが、テンカラって普通は水面下の釣りなんですか?てっきりドライフライに近い釣りだと思ってました。
ハックルさんの毛針は流石の威力ですね^ ^
七流釣師さん、こんばんは。
この川の鮎のことすっかり忘れてたので、ウグイかアブラハヤかと思っちゃいました(苦笑)
伝統的なテンカラ毛鉤はフライフィッシングから見ると、ウェットフライ(沈むタイプ)ですね。浮かせる毛鉤もありますが、ドライフライほど長時間浮かせて流すわけではなく、叩き釣りのような感じで水面に毛鉤を落とした瞬間的に喰わせるような釣り方になるでしょうか。
それとは別に、テンカラ竿でドライフライそのものを使った釣りをしている人もいますね。こちらは竿が違うだけで、水面上を浮かせたまま流す釣りになりますね。
ハックルさんの毛鉤は最強です(^_^)
ハックル毛鉤とフライと短時間に比較をされての釣りはリコブテラさんなればの機動力ですね。いつも短時間に多くの事をされているのは凄いと感心しています。
自分は超超スローなタイプなので(笑)
型の良いアマゴは見ていて心地よいです。
最後に気になるのが「テンカラ竿でエルクヘアカディスを使うのが一番良く釣れる」ですね一応テンカラの古来の釣法に拘っているのですがどうにもならない時にと浮気心がちらほら、学ぶ時期の浮気は禁物でしょうかね(笑)
幻の渓流師さん、こんばんは。
いろんなことに手を出したくなるのが悪いクセです。
私も遡行スピードは超スローですよ(笑)
エルクヘアカディスは他のテンカラ師の話で、私自信はテンカラ竿では試したことはないんですが、釣れるとは思いますよ。フライフィッシングでは本当によく釣れるフライですから。
ただ基本的には浮かべて使うフライなので、活性が低い時には水面直下からさらに深いところまで狙える伝統的なテンカラ毛鉤に軍配が上がるのではないでしょうか(^_^)
おはようございます。
久しく遠ざかってしまっていますが、この時期のチャラ瀬でのアマゴ釣りは楽しいですね。
今は山釣りか、稀に本流ですが、里川でアマゴを狙っていた時のことを思い出します。
久しぶりに竿を出してみようかと誘われます。
今回の流れなら殆どが岸歩きだけで済みそうですが、ヌル石でのサワートレッカーはどうでした?
足元は、下手をすると大きな怪我に繋がる程に渓釣りでの安全確保ベースなので、サワートレッカーへの興味は続いています。
マンボウさん、こんばんは。
アマゴの瀬釣りは、源流のイワナ釣りとはまた違ったおもしろさがありますよね。
ただ、今回のように鮎が入っていたり、水温高すぎても良くないので川選びが難しいですよね。
サワートレッカーRSは、今回のような里川の渡渉には向きませんね。ヌメリがあるので滑ります。気を遣えば使えないこともないですが、フェルトの方がはるかに良いです。
マンボウさんが行かれている源流部なら、かなり威力を発揮できると思いますよ(^_^)
おはようございます。
スギッパ巻き紹介して頂きありがとうございます、この種、胴に強度の面で難点があり今は改善しました、フライ、テンカラと理にかなった釣法と解説、うなづいて読ませていただきました、いつもながら楽しい釣りをしていますね。
ハックル70さん、こんばんは。
スギッパ巻はやはり釣れますねー。爺さん毛ばりと並んでお気に入りです。
本当ならこの毛鉤を使っていたらもっと釣らなくちゃいけないと思いますが、そこは私の腕なので(笑)
胴は瞬間接着材かヘッドセメントで補強でしょうか。
テンカラとフライフィッシング、両方やってみるとそれぞれの長所短所がわかります。一つのことに専念しないと上手くならないとよく言われますが、私は違う視点からも見たほうが理解できるタイプなので(^_^;)
今回もハックルさんの毛鉤のおかげで楽しめました。ありがとうございます!
テンカラ釣りは魚信が直接伝わり興奮しますね
フライの前はエサ釣りとテンカラ釣りでした、
あの魚信は忘れません、当時はテンカラを買ってました
ハックル70さんのテンカラが有ったら良く釣れたのでは(笑)
釣りお爺さん、こんばんは。
そうなんです、魚信がダイレクトに伝わって興奮しますよね!
ドライフライの釣りとはまた違う楽しさがあります。
釣りお爺さんもテンカラやられてたんですね。
ハックルさんの毛鉤はほんとによく釣れます。今度真似してモドキを巻いてみようと思います(笑)
雨が降らなくて鮎は一休みでしょうか。
今日明日はある程度の雨になるようですが、川の調子が良くなればよいのですね(^_^)
テンカラ コンパクトに持ち運びができそうでいいですね。会社の人が釣りをはじめたいと言っていたので、テンカラ釣りを勧めてみようかな(^^)
Kさん、こんばんは。
テンカラ釣りの道具立ては本当にシンプルで、コンパクトですね。
全く釣りをやったことがない人がテンカラから始めるのは難しいかな、と思いましたが、まっさらな状態からなら意外といいかもしれないですね。
振り込みやすいラインを使うのがポイントでしょうか。
テンカラはフライやルアーに比べて初期投資が少なくて済むのも、初心者にはうれしい点ですよね(^_^)
テンカラって凄く興味があります、やってみたい釣りです。
Nori1022さん、こんばんは。
テンカラはエキサイティングですよ!
他の釣りに比べて初期投資が少なくて始められるところも良いです。
私はまだ初心者に毛が生えた程度ですが、それでもある程度は釣れるし、十分楽しめます。
荷物も短い振り出し竿一本とラインと毛鉤だけ。渓流に行く時はルアータックルと一緒に持ち歩いて、ぜひやってみて下さい(^_^)
いやいや、楽しんでいらっしゃいますねぇ。
どうもボク、今年は釣りに対する情熱がやや落ち・・・
ま、そんな時期もあるのだろうと、また川の状況が上向いてくるのを心待ちにしています。^^
kuniさん、こんばんは。
いつも通り、なんやかんやと余計なことに手を出しつつ楽しんでおります。
え!? kuniさんが釣りに対する情熱が冷めてくることなんてあるんですか。
そう言えば最近、鳥の写真が多いような(笑)
でも私も渓流の餌釣りやってた頃に一時ブランクありますからね。
今日明日はそちらもそこそこの雨になるでしょうか。でも、まだ足りないかな。
ともかく、川の状態が良くなければどうしようもないですよね。
来週からは猛暑とか言ってるし、今年はおかしな梅雨ですねぇ(^_^;)