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PPバンドで籠を作ろう!|PPバンド腰ビク編

おすすめアイテムきのこ狩り山菜採り
この記事は約12分で読めます。

ランディングネットを編もうということでクレモナ糸の染色まではうまく行きましたが、それを編む工程はなかなかスタートできません。
ちょっと事情があって、ランディングネットより優先して編まなければいけないものがあったからです。と言い訳してみたりして(笑)

荷造り用のPPバンドで籠を作る(腰ビクを作る)

重い荷物を梱包する時に、段ボール箱をとめる荷造り用のPPバンドってありますよね。
ホームセンターでそのPPバンドで作った小さな籠が売られていて「これなら自分でも作れそうじゃない」と前から思っていたのです。
今回はそれを自分で作ることになりました。

製作にあたってはおさるのかご屋さんを参考にさせていただきました。
PPバンドでいろんなものを作られていて、有料マニュアルも販売しているので興味ある方はリンク先をご覧下さい。
今回作ろうと思っている腰ビクは、作り方がアップされていたのでそれを参考に、不明点は得意の自己流でいきます(^_^)

PPバンド腰ビクの材料

 
籠編みの主役はPPバンド楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る)。
これ、おなじみの荷造りに使われるやつなんだけど、PPバンドで籠を作るのってどうも少し流行ってるようで、楽天やアマゾンを見ると手芸用のPPバンドと称してカラフルなバリエーションで売ってますね。初めて知りました。
私は田舎のホームセンターで買ったので、黄色と青しか売ってませんでしたが。
一色だけでも問題なくできますが、単色だと仕上がりがちょっと寂しいし、今回作り方を説明するのにも色分けした方がわかりやすいと思って二色用意しました。
私が使うのは、15.5mm幅のものです。100m巻きで売ってました。

 
トンネルバンドとかポリベルという商品名で売られているポリテープ楽天で見るアマゾンで見るヤフーで見る
農業に関わったことのある人ならおなじみのテープ。ビニールハウスをとめるのに使ったりしますね。今回は縁の仕上げと、腰ひもに使います。
 PPバンドは、外側のビニール包装をとらずに中心側から引っぱり出すとばらけなくて良いです。ただし、最初はきつく巻きグセがついているのでちょっと扱いづらいですが。

他には、太さ1.5mmの針金とその接続部に巻く0.5mmくらいの細い針金。PPの荷造り紐が必要です(これらの使い方は下記参照)。

 
PPバンドを必要な長さにカットします。必要な長さと本数は以下の通りです。

  • 黄色 110cm×7本
  • 黄色 115cm×4本
  • 黄色 80cm×9本
  • 青色 110cm×7本
  • 青色 115cm×3本
  • 青色 80cm×10本


PPバンドを必要な本数カットしました。
まとめて丸めておくとじゃまにならなくて良いです。どれがどの長さかわかるようにしておいて下さい。

底面から編み込み開始。広い場所でやりましょう。

 
まず黄色の80cmと115cmのバンドをそれぞれ真ん中で公差させます。次に青色の80cmと115cmのバンドをその隣で公差させます。バンドの両側が同じ長さになるように真ん中で公差させます。

これ、想像よりもスペースが必要なので、広いところでやって下さい。

 
バンドに巻きグセがついているので、四端を重さのある本などで押さえておきます。
きのこ図鑑大活躍(笑)
ここから本数が増えていくので、ある程度幅のあるもので押さえます(特に80cmのバンド方向)。

 
どんどん本数を足していきます。先端がカールしているので、ちょっとやりにくいですが、単純に色が交互になるように編んでいくだけです。
バンドの先端はなるべく揃えておきますが、最後にカットするのであまり気にしなくても大丈夫です。


80cmを青、黄合わせて19本編んだところ。
115cmの方は6本になってますが、この後手前に黄色をもう1本足して、青、黄合わせて7本に。
両側に出ている長さが同じになるように位置調整。

 
古新聞なんかを縛る時に使うPPの荷造り紐。
これで、縦横を何箇所か縛ってずれないようにしておきます。

 
80cmバンドを底面の際で内側に折り曲げます。
青いバンドは底面バンドの下からきているので、底面端のバンドのところできっちり折れますが、黄色は底面バンドの上なので、隣の青色バンドと同じ位置で折り曲げます。

側面の立ち上げ。最初がちょっと大変だけど、徐々に楽になります。

 
80cmバンドの片側を全部降折りました。
手を離すと巻きグセでカールしちゃいますが、これで問題ありません。

 
80cmバンドの反対側、そして115cmバンドの両側も同様に内側に折り曲げます。

 
側面を編んでいきます。青色の縦バンドの外側に黄色横バンド(110cmのバンド)を合わせて(写真1枚目の赤丸印)、そこから交互に内側外側とバンドを編んでいきます。
スタート位置はどこでも良いのですが、今回は角から4番目の青色縦バンドからスタートしました。
写真2枚目は角の部分。角の部分は横バンドを直角に折り曲げて位置合わせします。角をしっかり折り曲げるのは2段目までです。

 
ぐるっと一周編みました。
写真2枚目の赤丸印がスタート点ですね。ここまで戻ってきて、以降は二重に編みますが、最後まで編まずに、少しそのまま外に出しておきます(後でこれを引っぱって締めるので)。
写真には写ってませんが、スタート点を洗濯バサミで留めて、途中も何箇所か留めながら進めるとやりやすいです(下記写真参照)。
そして、ぐるっと一周してきたバンドとスタート点のバンドを一緒に洗濯バサミで留めます。

 
こんな感じにスタート点を洗濯バサミで留めてぐるっと一周。
二段目は一段目のスタート点から縦バンド二つ飛ばして三つ目の黄色縦バンドの外側に青色横バンドを合わせてそこからスタート。スタート点を洗濯バサミで留めてスタートし、順次邪魔になる一段目の選択バサミを外しながら進んでいきます。二段目も途中何箇所か選択バサミで押さえながら。
二段目以降はどこからスタートしても問題ないですが、二重になるところがうまく散らばっていた方が強度的にバランスが取れると思うので、私は右へ二つおきにずらして行くことにします。

 
二段目スタートしてから編んでいる様子。写真1枚目は1箇所間違ってますね。青縦バンドが青横バンドの外側に出ていないといけません。とにかく交互に編んでいけば大丈夫ですけどね
写真2枚目は二段目の角の部分。この二段目まで角をしっかり折って編みます。
三段目から上に編むのに従って、ここは丸くカーブさせて編みます。
横バンドは黄色と青色を交互に使います。

 
四段目まで編み終わったところ。
写真2枚目は角部分から横バンドの編みをスタートしているところ。角からスタートでも特に変わったことはありません。

ここまで編んで気付きましたが。
青、黄、交互に編んでいけば市松模様になると思ったんだけど、これじゃだめだった。
側面を市松模様にするには、縦バンドを全部同じ色にして、横バンドをもう一方の色にするだけで良かったんだ(笑)やっぱりやってみるのと頭で考えているだけとは違うな。
まぁ、模様は大きな問題じゃないけど。

 
どんどん編んでいきます。
上に進むにつれて、縦バンドのカール部分が短くなってくるので編みやすくなってきます。自分自身が慣れてくるってのも大きいけど。

 
この時点ですき間が目立つところがありますが(写真1枚目赤矢印)、後で締めるので気にしなくて大丈夫です。
横バンド、予定通り14段編み終わり。だいぶ、籠らしくなってきました。

 
なかなかイイ感じ。市松模様じゃなくて横縞模様だけど(笑)
角部分にちょっとすき間がありすぎる。
山菜やキノコを採る腰ビクなら、ある程度すき間があっても全然問題ないけど、あんまりすき間があると見た目的にイマイチだから、ここを締め上げることにします(写真2枚目の赤矢印)。
写真を見ると、二段目の角を折る位置がきっちり決まってなかったんだな、これ。

すき間を詰めて、見た目を整えます。

 
PPバンドを15cmくらいに切ります。
それを横バンドのすき間があるところの少し右側に引っかけます。

 
そして右側にギューッと引っぱって締めます。それをたるみを順に右側へ送って行って、最後はまだ完全に編み込まずに外側に出してあった余りバンドを手で持って引っぱります(写真では三段目の黄色バンドになってますが)。
ただし、あんまり強く引っぱるとスタート点のバンドが引っぱられちゃうので、加減しながらやります。

 
縦方向のすき間は、横バンドを下にギューッと押さえ込んでいけば大丈夫です。
そもそもそんなにきっちりすき間は埋まらないので、ある程度の見た目になったら終了。
大体イイ感じになりました。

ここまで何日かかけて少しずつ進めました。

針金を芯にして縁を作ります。

 
底面を仮止めしておいた荷造り紐をハサミで切って、外します。
太さ1.5mmの針金で底面よりやや大きい楕円形を作ります。
開いた口の上部にも当ててみて、大きさを調整。
今回は大体の感じでやりましたが、このサイズ合わせが難しいかも。

 
繋ぎ目を太さ0.5mmくらいの針金でグルグル巻いて接合します。
楕円というか、角丸の長方形みたいな感じに。この時点できれいな形になっていなくても大丈夫です。

 
縦バンドの端を斜めに切りました。この方がすき間に入れていきやすいだろうと思ったんですが、実際にやってみると斜めじゃない方がやりやすいです。この斜めカットは無視して下さい。
籠上部の縁に針金をあてがい、まず四隅辺りを固定します。
外側から出ている青色バンドを折り返して内側に、内側から出ている黄色バンドは折り返して外側に差し込みます。
写真2枚目青色バンドは内側に折って三段目から差し込んでますが、針金を挟んですぐ一段目のところから差し込み開始した方が良いです(後述)。

 
とりあえず四隅を固定した状態。
次は、黄色バンドのみを全部外側に差し込んでいきます。写真2枚の赤印の列を差し込んだ様子。この写真も三段目の横青色バンドのところから差し込んでますが、針金を挟んですぐの一段目の青色バンドのところから差し込み開始した方が良いです。

 
黄色は外側に、青色は内側に。
先に黄色だけ全部外側に差し込んだところ。
写真を良く見るとわかりますが、上記同様三段目から差し込み開始の状態になってますが、後で全部一段目からにやり直しました。その方がしっかりとした作りになります。

 
残りの青バンドも内側に折り返して差し込みます。
上記した通り、針金を挟んですぐの一段目青色横バンドから差し込み開始します。

 
バンド先端を上記したように斜めに切ってから差し込んでいくと、縦に割れやすく写真1枚目のように裂けて飛び出ちゃう部分ができます。バンド先端は斜めに切らない方が良いです。
飛び出た部分は隠れる位置でハサミで切れば問題ないですけどね。もっと細かいささくれ状になった場合は、ライターの火で溶かせば良いです。
縦バンドを全て差し込んだ状態。

 
横バンドの余分も全部差し込みます。
この時にもう一度縦横ともすき間をチェックして必要に応じて詰めましょう。

 
最初余り部分をバンドの際でカッターで切ろうと思いましたが、ちょっと難しい。
写真2枚目のように最後の差し込み部分を一旦引っぱり出して(差し込む作業の時に、最後だけ差し込まないようにしておけば良い)、差し込んだ時に隠れる長さで(写真2枚目の赤点線、白点線)切ってから差し込んで仕上げることにしました。

 
最後の部分、交差するバンドで隠れる長さにカットしてから差し込むってことね。
とりあえず、籠自体は完成!

後は縁の強度アップと腰ヒモの装着です。

ポリテープで縁の強度アップと腰ひもを作成。

 
3mに切ったポリテープを、籠の縁、針金のすき間に差し込みます。

 
二つ折りになるところまでテープを引っぱります。
表側に出ている方の端を縁の上側を通るようにして内側から一コマ右に移動した位置に通します。

 
写真1枚目のように上部を覆うような感じにしてしっかり締めます。
今度は内側から出ている端で外側から同様に差し込みます。写真2枚目のような状態になればOKです。

 
これをひたすら繰り返します。これが想像以上に大変な作業でした。
籠を編むよりも遙かにこれが大変。
なんとか半分くらい編んだところ。ふー、疲れたぁ。

 
相当な忍耐力を使って一周完了。
端は縛って、余分をバンドのすき間に差し込めばOK。
これを通していく作業をやってみて思ったけど、縁をこういう処理にするなら枠径を少し大きめにして縦PPバンド間にややすき間があるくらいの方が良いのかも。
と言っても、針金の枠自体大まかなサイズで作ってるから、微調整は難しいけど。
何回か作れば、最適な枠サイズを割り出せるかな。
それよりも、縁の別の仕上げ方法を考えた方が良いのかもしれない。


これで縁も完成!
大変な作業だっけど、山で使うとなるとこのくらいの強度アップはしておかないとね。

あともう少しだ。がんばろう。

 
ポリテープを180cmに3本カット。
先端を結んで、三つ編みにしていきます。

 
途中まで編んだら、テーブルの脚なんかに結びつけて進めるとやりやすいです。
三つ編み腰ひも完成。

 
先端を一旦ほどいて、腰ビクのセンター縦青色バンド四本分の位置に差し込みます。
写真では裏側に差し込んでますが、下記写真の様に手前のバンド四本を拾うように。

 
こんな感じに腰ひもを通します。この状態では強度がないので、両端を縛ります。

 
こんな感じに裏側に一回通すように縛ります(白矢印)。
あとは三つ編み紐の両端を再度結べば完成。

初めてにしては、満足いく仕上がりじゃない。


結構時間がかかったけど、完成!
達成感ありますねー。
縁の部分は歪んでも針金だから簡単に修正できます。

 
底はこんな感じ。底は長方形で、徐々に丸みを帯びたビクに。
中はこんな感じ。

 
正面と裏側の腰ひも部分。

 
苦労した縁の部分。
ちょっと腰につけてみました。
渓流ビクくらいのサイズですかね。もちろん魚は入れたりはしないけど。
ちょっとした山菜採りやキノコ狩りに使えそう。
良く見るとちょっとすき間が広いところがあったり、アラもいろいろあるけど、初めて作った割りには満足の仕上がり。PPバンドの長さと本数を調整すれば、いろんなサイズのものができますね。カラーや模様も自由に楽しめるし。
PPバンドを使って他にもいろいろできるらしいので、可能性を感じます。

他にも編みたいものいろいろ。

よし、これでやっとランディングネットが編めるぞ。ホントかな?
とりあえずコマ板だけは作りました(笑)
ランディングネットの他には、竹の丸い腰ビクも編んでみたいんですよね。自分でキノコ狩りに使ってるやつを見本にすれば、底から側面は編めそうだけど、問題は縁部分。ここの仕上げは難しそう。それに、材料の竹を割って薄く仕上げるための道具も必要かな。

他にもう一つ釣り関連で編みたいものがあるんだけど、それについて書いてもしばらくは取りかかれないから、今のところ秘密にしておこう(笑)

今検索してわかったけど、下記アマゾンリンクのようなPPバンド籠の編み方の本も出てるんだ。びっくり。これを買って勉強するのもいいかもね。

★後日追記:ペットボトルホルダーともっと大きなカゴも作ってみました。

PPバンドで籠を作ろう!|PPバンド大カゴ編
以前、荷造り用のPPバンドで腰ビクやペットボトルホルダーを作ってみましたが、今回は発注者がいます。と言っても、私の母親ですが(笑) なんでも、浴室の脱衣場に置く大きめのカゴが欲しいとのこと。 ホームセンターでそれらしいプラの箱なんかを探して...
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魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1. これ祖母がたくさん作っていました、懐かしい。
    投網で捕った鮎はこれで作った魚籠に入れてました。

    • Nori1022さん、こんばんは。
      そうですか、お婆さんが作ってましたか。材料はどこにでもあるので、年配の方とか趣味でいろいろ作ってるみたいですね。
      私は魚を入れるのは想定してませんでしたが、言われてみれば水にも強い素材なので長時間じゃなきゃ魚を入れてもいいのかも(^_^)

  2. これでラインバスケットも作れそうですね。^^
    軽くて水切れが良いだろうから、きっと使えると思います。

    • kuniさん、こんばんは。
      あ、確かにラインバスケットはいいかもしれません!
      縁の芯だけしっかりしたものにして、もっと径を大きくすれば良さそうですね。
      このビクは竹製と比べるとほんとに軽いです。おっしゃる通り、PPバンドは水にも強いし、水切れもいいですね(^_^)

  3. こんばんは。
    2色で作ったので、途中課程も良くわかります。
    何でも自力でやるんだから、立派です。

    • マンボウさん、こんばんは。
      ブログで工程説明するのに2色にしてみましたが、結果的に自分で作るのにも色分けしてあった方が作りやすくて正解でした。
      ちょっと興味が湧くと何にでも手を出しちゃいますが(笑)、いつも最初は試行錯誤があって大変です。二度目からはかなりスムーズにいくと思います。

  4. おはようございます。
    私も作ろうと思いホームセンターに行きましたが、良い色の物が無くて止めました。
    きれいに出来ましたね、軽そうですしキノコ採りに良さそうですね、何でも良く挑戦しますね感心します。

    • ハックルさん、こんばんは。
      ネットだといろんな色のものが売られているようですが、ホームセンターだと色が限られますね。初めてにしてはうまく出来たと自己満足に浸っています(笑)
      竹のビクに比べるとホントに軽いので、ちょっとしたキノコ狩りに使えそうです。コウタケみたいに大きいのを採る時にはサイズが小さすぎますが。
      ハックルさんが作られた竹の魚籠、あんな工芸品と呼べるようなものもいつか作ってみたいです(^_^)