当初はうちの辺りだけが特別不作なのかと思ったら、県内各地の人の話を聞いてみたらどうやら長野県全域今年は史上まれに見る不作のようです。他県はどうなんだろ?
マツタケはともかくとして、雑キノコと言われるような庶民的なキノコはおよそどこの山に入ってもある程度は採れるはずなんですが、今年は限られた場所だけにしか生えません。
しかも出てくる時期がいつもとずれています。
先日会ったキノコ先生の話では、梅雨時に雨が全く降らず梅雨明けに長雨、というおかしな天候のせいでキノコのシロがうまく発達できなかったのではないかと。
キノコが採れようが採れまいが、週2回ほどの健康のための(と言い聞かせて)山歩きはしているので、ここ最近の収穫状況を載せてみます。
10月1日 ふたこぶ山キノコ狩り
キノコ狩りにも大活躍!
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最近喜んで乗っているNEW マウンテンバイク(笑)頼りになります。
ここはすでに今年は見限ったふたこぶ山。
何事に関しても諦めの悪い私は、一縷の望みを抱いてまたやってきました。この山は登り口まで辿り着くのが結構大変なんだけどね。
斜面を登ってみるけど、やはりキノコは少ない。
ショウゲンジは多少は生えてます。
まだ幼菌出てきてたりするけど、たくさん生える様子はなし。例年ならもっと前にザクザク採れているはず。
前回は無かったキシメジ(注)が生えてきてました。
このキノコは昔から食べられてましたが、海外で似た種類に死亡例があったとかで最近は保健所の指導で直売所では売られなくなりました。
苦味が強いので、私は茹でこぼしてから塩蔵して塩抜きしてから調理することにしています。塩抜きすると苦味も抜けます。そんなに味のあるキノコではないですが、身がしっかりしていて食感はとても良いです。マリネにするととても美味しいです。
ベニテングタケ(毒)。
とても鮮やかでキノコらしい形のキノコ。残念ながら食べられません。
見た目は好きですよ、これ。あんまりキノコが生えていない時は毒キノコを撮影して遊んでるのです(笑)
★2017.10.10追記==========================================
この記事をアップした時に「ベニテングタケ」と書いたつもりが、うっかり「ドクベニタケ」と入力してしまいました。
長野県民さんから「ベニテングタケでは?」コメントいただいたので、気付きました。すみません、寝ぼけてました(^_^;)
ドクベニタケ(毒)はこちらです。
どちらもこのブログにはよく登場してますが、両方とも毒キノコです。
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ヒイロチャワンタケ(食不適)
鮮やかなオレンジ色で、見た目がとてもきれいなキノコ。
プニプニしてキクラゲのような触感。
カノシタ(注)。
これ、あんまり採らないけど、今日はキノコが少ないから採っていってみようかな。
このキノコも昔から食べられるキノコだったはずですが、最近は図鑑によっては要注意キノコになってます。微量の毒成分が検出されているとかいないとか。
まぁ、私は過去に何度か食べていて全く問題ないですが、他の人には敢えてお勧めはしません。
カキシメジ(毒)。
こいつはほんとにヤバイやつです。危険キノコの代表格。
以前にも書きましたが、どこが危険かと言うとまったく毒キノコらしく見えないからです。上記のベニテングダケはいかにも怪しい感じだけど、これは食べられそうでしょ、一見。
ツキヨタケ(毒)、クサウラベニタケ(毒)と合わせて『毒キノコ御三家』と言われていますね。
体力作り80%、キノコ狩り20%くらいの割合(笑)
アミタケは1本だけって・・・
10月3日 タヌキ山キノコ狩り
ショウゲンジ(コムソウ)がそこそこ出てます。
そして、キシメジも。
ここは早めに引き上げて、今日は別の場所も見に行きます。
タヌキ山の収穫。
キシメジとショウゲンジのみ。結構採れましたね。感謝、感謝。
これらはとりあえず後で塩蔵することにします。
そして別の山へ。
10月3日 尾っぽ山キノコ狩り
ここは全く別方向の尾っぽ山。
ちょっとウチから離れてるので、シーズン中2回くらいしか来ませんが、昨年はヤマドリタケモドキをゲットしているので、ちょっと期待しています。
しばらく杣道を歩きます。この道沿いに結構キノコが生えていることが多いです。
ハナイグチ。
アミタケ、ショウゲンジと並んで三大雑キノコのひとつ。
以前にも書きましたが、これはぬめりがあって扱いがちょっとめんどうですが、雑キノコのなかではトップクラスのうまさ。こんな虫に食われていないのは珍しい。
ニガクリタケ(毒)。
この写真、タマゴボーロみたいでなんだかうまそうに見えますが(笑)、ポピュラーな毒キノコ。下記のクリタケと間違えないようにと良く言われますね。そんなに似てないけど。
ニガクリタケは傘表面が黄色っぽいし、傘裏面も黄色、柄も黄色味がかっていて弱々しいです。
クリフウセンタケ(ニセアブラシメジ)。
ニセアブラシメジと言うのが正式名称ですが、俗称のクリフウセンタケの方が名が通っています。これも例年はここでもっと採れるはずなんだけどなぁ。
雨に打たれたせいか、ちょっとゴミだらけ。
途中から斜面を登ります。斜面にはあまりキノコがないですねぇ。
この前渓流で食べたキツネのチャブクロ(注)。
これは中が真っ白に詰まった状態の幼菌しか食べられません。古くなってくると見た目が不味そう(笑) 指で押すと、真ん中の穴から茶色い胞子が飛び出します。
ツチグリ(食不適)。
写真2枚目は裏面。
ヘンテコな形のキノコ。これを食べようって人はいないでしょう。
カラカサタケ。
食べられるらしいけど、私は食べたことがありません。
クロカワ発見!
これは苦味があるけど、旨味もたっぷりで通好みのキノコ。
小さいから上から見たら別のキノコかと思った。
結局、ヤマドリタケモドキは採れませんでした。
山を降り、杣道を帰ります。
おっ、あれは!
遠くからでも正体は判明してます。倒れた広葉樹の根っこに生えてます。
来る時は反対側からだったから気付かなかった。
最高の状態のクリタケがごっそり生えてました。
上記ニガクリタケ(毒)と比べると、傘の色は茶色で周辺は黄色味が全くない白。
傘の裏も柄も全く黄色っぽくないです。柄もかなりしっかりしてますね。傘裏の色は老菌になると茶色っぽくなってきますが。
クリタケとニガクリタケの違いについては、こちらにも書いています。
ハナイグチは、ショウゲンジやアミタケなどと一緒にキノコ汁にすると最高です。
クロカワは、網で焼くか茹でてスライスし大根おろしと醤油で食べるとうまいです。日本酒のアテに最高です。
クリフウセンタケは、シャキシャキした歯切れと独特の風味がある美味しいキノコです。すき焼きや肉豆腐に入れて食べると最高です。
クリタケは、良いダシが出るのでクリタケご飯が最高です。
最高の状態のクリタケの株が見つかったのはうれしいけど・・・
ところで、この山でも採れるはずのサクラシメジ、ウラベニホテイシメジ、それからコウタケ。この三種類は例年結構な量を採ってますが、今年は未だゼロ。
クリタケは本来ならもっと終盤に出てくるキノコなのに、もうこんなのが出ているとは、嬉しい反面、今年のキノコはピークを迎える前にこのまま終焉を迎えてしまうのではないかという危惧が・・・
クリタケと合わせて三大終盤キノコである、チャナメツムタケ、シモフリシメジなんかももう出ているかもしれない。
それらが採れるポイントへ前倒しで向かってみようかと思う今日この頃。
コメント
おはようございます。
今年はキシメジだけはあるように思いますね、私もキシメジは茹でて塩蔵しています、比較的老菌でも虫の入らないのが良いですね、今日あたり先日のシモフリのシロをもう一回見てこようかと思います、このキノコのご飯は格別ですので少しでも欲しいですね。
ハックル70さん、こんにちは。
そうでうね、キシメジだけは例年並みに出てきているような気がします。
キシメジは苦いから、やはり虫もあまり好まないんでしょうか。
最近は採る人も少ないようですが、塩蔵して塩抜きすれば苦味も抜けて食べやすくなりますよね。
もうシモフリシメジが採れたのにはビックリです。キノコの出方がこれほどおかしいと、自然界の他のものにも狂いが生じているんじゃないかと心配になります(>_<)
ヌメリイグチは家の前の歩道にたくさん出るのですが、ハナイグチのように取る気になりません。犬のおしっこもあるし。
大学の構内にもよくみかけますが、やはりです。
調理方法はハナイグチの時と同じですか?
FFfreakさん、こんにちは。
家の前にヌメリイグチが生えるんですか。栽培しているかのようですね(笑)
私も人里近くのキノコは採らないですね。
ハタケシメジなんかは美味しいらしいですけど、畑や道端なんかに生えているというだけでちょっと手を出す気になりません。
ヌメリイグチ自体は、料理法はハナイグチと全く同じで美味しいです(^_^)
こんばんは。
今年は色々な天然物が少しオカシナ雰囲気との事ですが、空梅雨と梅雨明け後の長雨のせいですか。
ナルホドそうかも知れませんね。
マンボウさん、こんにちは。
昨年は、蜂の子があまり採れなかった→諏訪湖のワカサギが全滅状態→キノコの出方がおかしかった→ざざ虫不漁、と全てが連鎖しているかのようでした。
今年の梅雨、夏の気候はほんとうにおかしかったですよね。どこだか1ヶ月以上も毎日雨が降った地域もありましたよね。
あれでは、キノコのシロがだめになっても不思議じゃないですね(>_<)
こんにちは。
画像の写真ですがドクベニタケではなくベニテングダケではないでしょうか?
どちらも毒なので細かいことですが・・・
こちらは長野県の北部できのこ狩りをしているのですが、全体的にきのこが少なかったです。
長野県民さん、初めまして。
ご指摘ありがとうございます。
おっしゃる通りベニテングタケです。寝ぼけてたのか、ベニテングタケと書いたつもりがうっかりドクベニタケと入力してしまいました(^_^;)
訂正して、追記させていただきました。
先日、須坂市におじゃましましたが、地域のベテランキノコ師も「こんな年は初めてだ」と言っていました。県内全域不作のようですね・・・
今後ともよろしくお願いします(^_^)
9月後半にキャンプで行った川で仲間がナメコを採ってきました。
雪の降る頃に出るはずなので今年はおかしいね、って話をしつつ美味しくいただきましたが・・・
ベニテングタケは上田の方では出汁を取るために鍋の底に入れておくようですね。
いわなたろうさん、こんばんは。
9月下旬にナメコですか!? 今年は長野県の山は異常事態ですね。
私は天然のナメコを採ったことがないんですよね。今年は他のキノコもあんまり採れないから、ナメコ狙いでそれらしい場所を歩いてみようかな。
ベニテングタケから出汁をとる!? それほど毒性は強くないかもしれないけど、ちょっと怖いですね。でも、カキシメジですら塩蔵→塩抜きして食べる地域もあるそうだとは聞きます(^_^)
ベニテングタケの見た目は想像の毒キノコって感じですよね。
僕のアホな友達たちに少し食べさせたらラリるのでしょうか。
Nori1022さん、こんばんは。
そうですね、これぞ毒キノコっていうような典型的な外見してますね。
マリオに出てくるキノコもこれがモデルだと思います。
毒キノコの中では毒性が強い方ではないですが、恐らくラリる前に胃腸に異変を起こして嘔吐すると思われます。
かわいそうなのでやめてあげて下さい(^_^;)
やっぱり今年は異常気象なのでしょうかね?
キノコひとつにしてもだから、なんだか天変地異が・・・なんて考えたら不安です。
たまたま、そういう気象のローテーションなら良いのですけどね。
kuniさん、こんばんは。
異常気象だと思います。
こちらでは梅雨に全く雨が降らず、そのまま梅雨明け宣言が出た途端に雨続きで、気付けばお盆になってました(T_T)
キノコの出方に関しては、何十年も山を歩いているお爺さんが「こんな年は初めてだ」と言ってました。
自然の振り幅の範囲内で、来年から正常に戻れば良いのですが・・・