ソロキャンプ用の軽量クッカーは薄いのでちょっとうっかりすると焦げ付くことがあります。
熱伝導率の高いアルミクッカーはそれほど気にしなくても大丈夫ですが、チタンクッカーは要注意。
そして、焦げ付かないことを売りにしているフッ素樹脂加工のクッカーは最初のうちは大丈夫ですが、しばらく使って表面に傷が付いてきたりすると焦げ付き易くなってきます。
チタンクッカーの焦げ落とし
チタンクッカーの炊飯テストをしている時に、敢えて一番焦げ付き易くなる組み合わせのMUKAストーブを使って、うっかり焦げ付かせてしまったのです。
スノーピーク チタンパーソナルクッカー。
あーあ、焦げ付いちゃったよー(>_<)
チタンはとにかく焦げ付き易いのです。焦げ付かせずにチタンクッカーで美味しいご飯を炊く方法は、上記リンク記事をご覧下さい。
普通に洗剤を付けてスポンジで洗ってもほとんど落ちません。これはまずい・・・
こういう時にはメラミンスポンジ。百鈞にも売ってますね。
チタンは丈夫なので、メラミンスポンジを使っても問題ありません。
ある程度は落ちましたが・・・
アルミクッカーの煤落としの時にも使った重曹を使ってみます。
水200ccくらいに重曹大さじ1杯くらい入れて、お湯を沸かしそのまま5分ほど煮立てて火を止めて、朝までおいておきます。
朝までおいてスポンジで擦ると少しは落ちましたが、まだまだ。もう一度。
今度は沸かしながら、割り箸でゴシゴシ擦ってみることにします。
チタンって本当に丈夫ですね。割り箸でゴシゴシやったくらいじゃ、傷がつきません。
また一晩おいてから、メラミンスポンジでゴシゴシ。
同じ事を地道に3回繰り返しました。
すると、完全に焦げ付きが落ちました!
割り箸で擦ったのに全くの無傷。でも、結構労力使ったよ(^_^;)
良かった〜。これでまた安心して使える。
とにかく、チタンクッカーは焦げ付きには最新の注意を払わないと。
ところで、もう一つ気になる状態になっていしまったクッカーが。
フッ素樹脂加工クッカーの焦げ落とし
これは、いつも活躍している山フライパンです。
最近よく見かけるマーブルコートは大理石の粉、ダイヤモンドコートは人造ダイヤモンドの粉をフッ素樹脂に混ぜているものなので、これらもフッ素樹脂加工の一種です。
一つだけフッ素樹脂加工でないものはセラミックコートです。
フッ素樹脂加工はメラミンスポンジを使うと傷だらけになってしまうので、NG。
チタンクッカーと同様に、200ccの水に大さじ1杯の重曹を溶かし、5分くらい煮立てます。
火を止めて冷まし、そのまま一晩おきます。
翌朝、柔らかいスポンジで洗います。
フッ素樹脂加工の場合は強い力を加えると傷が付いてさらに焦げ付き易くなってしまうので、このくらいしかできることがないんですよね。
太陽光線(紫外線)に当てると焦げが落ちる、という説もあるようだけどなんだかマユツバ(笑)
一応、陽に当ててみましたけども。
それから、もう一度洗剤をつけて洗います。うーん、さっきよりきれいになった?
最初よりはだいぶきれいになったけど、まだうっすら跡がついてるし細かい傷もついてきてますね。
まだ当分は使えると思うけど、長く使おうと思ったらやはり鉄製のフライパンが一番かなぁ。
鉄製のフライパン、確かに手入れさえすれば料理にはこれが一番。
ただ、バックパックキャンプとなるとその重さが・・・鉄ってほんとに重いんだよね。
今、気になっているフライパン二種
山フライパンの他にソロキャンプで使えそうな気になるフライパンがいくつかあります。
【サイズ】約φ163×35mm
【材 質】本体:黒皮鉄板1.6mm厚クリアラッカー焼付塗装
ハンドル:スチール
【重 量】約390g
黒皮鉄板とは?
通称「黒皮」と呼ばれる表面は、鉄を1,200℃程度に加熱し、圧延していく過程でできる酸化皮膜のことです。
熱により酸化鉄となったこの黒皮は赤サビ(空気中の酸素と反応し、水を含んだ酸化鉄)を防止する役目を果たします。
ただし、完全なサビ防止ではありませんから、使用後のお手入れは必要です。グレーから黒色のこの酸化皮膜は一般的な塗装被膜のように、異なった物質が付着しているのではなく、母材である鉄自身が酸化変質したものですから、剥がそうとしても簡単に剥がれるものではありません。
この酸化皮膜の表面は、微細な凹凸があり、油なじみが良いために、中華鍋やフライパン等に使用されています。 〜ユニフレームHPより
山フライパンの170gの倍以上の重さだけど、390gなら日帰りであればなんとか大丈夫かな。
「黒皮鉄板」というのに惹かれる。
別売りの専用フタもあるけど、もしかしたらアルパインクッカー16のフタが合うかもしれない。
さらに厚い鉄製のスキレット(楽天で見る・アマゾンで見る)
最近ちょっと流行ってますよね。
厚い鉄だと、熱がじんわりと全体に入るので、薄いフライパンとは料理の仕上がりが全然違います。各メーカーからいろんなのが出ていて、価格もお手頃。
ニトリのスキレットなら15cmサイズで税込498円!
重さは730g。ちびパンのさらに倍以上の重さ(^_^;)
バックパックでも日帰りならなんとか・・・なる?
いずれにしろ、たぶん来シーズンはフライパン増えてるね(笑)
コメント
汚れ落としも・・・ホントにマメだリコプテラさん。^^
ボクもスキレットは気になってます。
ボクのように、基本車に調理器具を積んだままなら特に問題はなさそうですね。
kuniさん、こんばんは。
焦げ落としに関してはホントにマメかもしれません(笑)
焦げを落としておかないと、次回使う時にその部分がさらに焦げ付きやすくなって手に負えなくなっちゃいそうなので。
スキレット、いいですよねー!
車載なら、重さは全然問題じゃないですね。とは言え、先日実物を手にしてみたら、やっぱり重い(^_^;)
フッ素樹脂のフライパンとかもはや使い捨てくらいに思って買い替えてたりする始末(T_T)
Nori1022さん、こんばんは。
タイヤ、ウェーダー、フッ素樹脂加工フライパン、これが三大消耗品です(笑)
どれも、どの程度お金を掛けようか迷っちゃう品々。
私もフッ素樹脂加工フライパンはかなり買い替えてます。
スキレットを使ってみて調子が良かったら、うちで使うフライパンも鉄製にしちゃおうかなと思っている今日この頃(^_^)
お早うございます。
ニトリのスキレットは気になってました。
重いので車載用に2個購入しようかと何度も思案してます。
安いので購入しても悔いはないのでしょうけど。
チタンは戦闘機のノーズコーンに使われるくらい固く丈夫ですから、これを食器にする加工技術がすごいことです。
サラエボ紛争のころ、カメラボディに使われたチタンは銃弾を食い止めたらしいですから。
マグチタンWなんて延性・展性の少ないチタンをよく2重構造にできるのか不思議です。
ロシア製?のフライリールにチタン製品がかってあったような気がするけど、精度がどうなのか???
ナイフにチタンを使用しないのは刃がつけられないからなんでしょうかね。
今日エノキタケ少々を散歩中に発見。ちょっとうれしいプレゼントでした。
FFfreakさん、こんばんは。
私も先日ニトリのスキレットを見て、15cmと19cmどちらにしようかかなり悩みまいた。私も2個買いそうな気配(笑)
FFfreakさんは金属に詳しいですね。そちら関係のお仕事されてたのでしょうか。
チタン製のフライリール??気になります。
もしチタンの刃ができたら、切れ味落ちなくて良いかもしれませんが、研ぐこともできそうにないですね。
まだ、キノコありましたか。それはうれしいですね(^_^)
こんばんは 私の山フライパンは、今のところ焦げつき無しで使えてます。焦げついたら重曹を使ってみます(^^) 鉄フライパン、持ってますよ。前回の流行の時の100円スキレットですが。閉店のお店でタダで貰ってきました。
Kさん、こんばんは。
フッ素樹脂加工のフライパンは焦げ付きにくいけど、焦げ付かせると他のどの素材よりも厄介なので、お気を付け下さい(^_^)
山フライパンは軽くてサイズもちょうど良いのでとても良いんですけどねー。
スキレット100円で売ってたんですか。しかもそれがタダとか(笑)
スキレットは手入れさえすれば、おそらく一生使えますよね。
こんにちは。
チタンは化学的にも安定した金属なので薬品処理で焦げ落としは良いですね。
正確に言うと、チタンではなくチタン表面に酸化して出来る酸化チタンが緻密な不導体膜を作るので化学的にも強いんですね。
アルミ表面に出来るアルマイトと同じです。
そんなチタンですから、表面に出来た酸化チタン膜を大事にするといいです。
マンボウさん、こんばんは。
アルミに比べてさらに薄くできるのが、やはり強度があるってことなんでしょうね。強度がありすぎて加工は大変みたいですけど。
なるほど、チタンの表面は酸化皮膜になってるんですね。それは自然にそうなるってことですよね。
アルミ製品は「アルマイト加工」って謳ってるものもあるんですが、こちらは人工的な処理をしてるんでしょうかね。
チタンクッカーは調理に気を遣いますが、長く愛用したいと思います(^_^)