今年はまれにみる不漁となってしまったざざ虫漁。
あれから何回か、川の様子見がてら出向いていますが、まぁ、体幹を鍛えるための運動のようなものです(笑)
ところで、一つ思い出したことがあります。
これは昨冬、今年の2月くらいの話ですが、ざざ虫ポイントを巡回している時に出会ったざざ虫捕りのK爺さん。後から気付いたけど、この人、なんと2年前にダム湖で出会ったあのお爺さんだったんですが、それはまぁ良いとして。
以前に、野生動物との接近遭遇について書きましたが、今回もかなり近かったです。
ざざ虫をもらいにやって来た鳥・・・それはモズ
「捕れてますか。」と挨拶すると、
「全然。おらぁ、ただモズ見てるだけよぉ」とK爺さん。
「モズ? 鳥のモズ?」
「あぁ。モズが虫食べに来るのを見てるだぁ」
モズが虫を食べに来る? まさか、網に入った虫を食べにくるんじゃないよね。
K爺さんは、また鍬で川底をガリガリと掘り始めた。網を見ると、確かにこの場所はあまり捕れないようだ。少しだけクロカワムシが入っていることは入っているが。
しばらくすると、雀より少し大きい茶色い鳥が飛んできた。
モズだ。
モズはまっすぐと網に近づいて来て、ふわりと網の縁に留まった。
何なの、このモズ? どうして、人の近くにやってくるの。
いつもここに来てモズの餌付けでもしているのかとK爺さんに聞いてみたけど、そんなことはしておらず、ここに来たのも今日が初めてだと。
ただガリガリとざざ虫捕りをしていたら、モズが飛んで来たらしい。
iPhoneで撮ったから画質はイマイチだけど、とにかくこんなに至近距離でモズを見たのは初めて。距離はほんの1mほどしかない。雌のモズだね。
モズの雌雄の見分けについては、たっちゃんさんのサイトで図解されています。
デジカメならもっときれいに撮れたのに、それだけが残念。
網の中に飛び降りて、クロカワムシをさっと咥えてすぐに飛びたち、対岸の林の中に消えて行った。
しばらくすると、また戻ってくる。
こんなに人の近くに自分から寄ってくること自体考えられないし、私がiPhoneを構えて少し近づいて、シャッター音を響かせても、すぐ近くでK爺さんが鍬でガリガリやっても逃げない。
モズってこんなにフレンドリーな鳥じゃないよね、普通(笑)
ざざ虫捕りをしていると人懐こいハクセキレイが1mくらいまで近づいてくることはあるけど、それはこちらがじっとしゃがんでいるような時で、立ち上がろうとしただけでサッと逃げちゃうよ。
このモズはいったい何なんだろう??
一眼レフ+望遠レンズでもっときれいなモズの写真は撮れると思うけど、こんな頭上から至近距離の写真って珍しいんじゃないのかな、もしかしたら。
モズは、網と対岸の林を何度も行ったり来たり。かなりの量の虫を運んでいるようだった。
毎年ここで、ざざ虫漁をしている誰かが餌付けでもしたんだろうか。
でも、そもそもモズに餌付けなんかできるものなのだろうか。
鷹を飼い慣らす人(鷹匠)がいるくらいだから、不可能ではないかもしれないけど・・・
ここでもう少しモズを見てから帰るというK爺さんと別れ、車を運転しながらあのモズについて考えたけれど、なぜあのモズが人を全く恐れないのか、その理由はわからなかった。
コメント
以前鮎の火振り漁しているとウグイとかの外道を貰いにアオサギがやってきてました、徐々に慣れてしまいには手から直接食べるようになっていました。鳥の中にも積極的な個体がいるのかもしれません。
オヤジがヒラメを船の上から突く漁をしているときもやってきて船縁に止まってサヨリが現れたら飛び込んで捕まえたら自分の縄張りに帰る奴とかもいましたね。
Nori1022さん、こんばんは。
アオサギは近くだとなかなかの迫力があるでしょうね。
手から直接ウグイを!? 野鳥でも結構懐くものなんですねぇ。
ヒラメを船の上から突くっていう漁があるんですか。箱めがねと長い銛でやるんですかね。なんだかやってみたい気がします(笑)
お礼に羽根でも落としていってくれると良いですね。
モズの恩返しで。
tamaさん、こんばんは。
そうですよね、虫のお返しに羽でも置いていってくれればいいのに(笑)
モズの羽はスズメ同様毛鉤に使えそうなサイズなんですよね。
頭が良いのか鈍感なのかわかりませんが、ここまで人を恐れずに近づいてくるくらいだから、また会えるかもしれません(^_^)
こんばんは。
昔、兵庫県のバスが良く釣れた野池に、釣り人に付かず離れず2メートルくらいの距離で追いかけて来る40アップのバスがいてたんですが、決してルアーでは釣れませんでした。なぜ釣り人を追いかけて来るのかというと、釣られた弱っている小型のバスを狙っていたのです。小型のバスが釣り上げられるまでは、しれっとしてるんですが、小型のバスを放流したとたん猛ダッシュで襲いかかるのにはビックリしました。食べるとまたその後はしれっと付かず離れずです…
私は人を恐れず要領がいいこのバスを天才バスと呼んでました。
今ではその池は水を抜かれてバスはいてない池となってしまいましたが…
GⅡスプーンさん、こんばんは。
そんなバスがいたんですか。もう完全に人を利用してますね。
哺乳類や鳥ならまだわかりますが、魚も結構頭がいいですねぇ。ホントに天才だ。
こういう魚を釣るのは無理でしょうね。小バスの生き餌という反則を使えば簡単に釣れますかね(笑)
最近なんだか池の水を干してみるのが流行ってるみたいで。結構珍しい生物が見つかったりしているようですね(^_^)
凄いですね。こんなに近くで撮影できるなんて(゚-゚) 木曽では人なれしてないので、なかなか難しいと以前に聞いた覚えがあります。 一眼レフは買えないから、双眼鏡にアタッチメントを付けてみようかな(^^)
Kさん、こんばんは。
このモズには本当にビックリしました。割と見かける機会は多いですが、肉食で小さな猛禽とも言えるような鳥が、こんなに人懐こいとは。
木曽が自然が豊かなので、いろんな野鳥がいそうですね。双眼鏡のアタッチメント? デジカメと接続できるんしょうか。それも、おもしろそうですね(^_^)
可愛いですね。
若い個体のようだから、比較的警戒心が弱めなのかもしれませんが・・・
でも、普通なら頭上に他の生き物の気配を感じたら、逃げると思うんだけど。
kuniさん、こんばんは。
モズは気性が荒そうな感じがありますが、色柄のバランスや長い尾など、見た目はかなり好きな鳥なんですよね。
確かに、魚も若い個体は警戒心が弱いですよね。それにしても、こんなに簡単に背後をとられたら、自然界では危険がいっぱいだと思いますよねぇ(^_^;)
こんばんは。
何故か動物(こちらではエゾリスとか)や野鳥を撮影しようと一眼レフ持ち出すと全く遭遇できなく、持っていない時に限ってわりと近くに居たりします。いつも妻に一眼レフの呪いだと笑われてます。
ひょっとして小さい魚しか釣れないのも一眼レフのせいかな…なんて(^_^;)
北のヒデさん、こんばんは。
エゾリス? 北のヒデさんは、北海道にお住まいでしたか。北海道はずっと前、夏の一度行ったことがあるだけですが、憧れの大地です。そちらも寒いでしょうね。もう辺りは真っ白でしょうか。
一眼レフの呪いはありますね、確実に(笑)
スマホしか持っていないような時に限って、珍しい動物に出会ったりします(^_^)
おはようございます。
モズってのがこんなにしっとりとして綺麗な鳥だとは知りませなんだ。
庭樹の枝にモズのハヤニエのカエルを刺しにやって来て、ブルーベリーの防鳥網にからまってバタついている程に身近なんです。
が、じっくり見た事が無く、ましてや穏やかにとまっている姿を真上から見た事なんてありません。
真上から見ると意外なほどに綺麗な鳥ですね。
マンボウさん、こんばんは
モズは色柄のバランスが良いし、はやにえの習性もおもしろいので、昔から好きな鳥なんですよね。ちょっと気性は荒いみたいですけど。
私もここまで近くで見たのは初めてですが、きれいですよね。
はやにえって、人間で言えば干物作りみたいなものですかね。なかなか頭の良い鳥ですね(^_^)
おはようございます。
モズは木のてっぺんに止まって、尾っぽをグルグル回す鳥のイメージしかなく近くで見る事は無かったんですが、ザザムシ漁の人間は全く危害を加えないと学習したのでしょうか、しかも上からの視線に無防備とは驚きましたね。
ハックル70さん、こんばんは。
そうですね、私もモズと言えば、長い尾っぽをグルグル回しているそのシルエットを思い浮かべます。
私も今回の至近距離にはビックリしました。確かに、何回かやってきてざざ虫漁の網から虫をもらったことがあるかもしれないですね。
こんなに無防備だと、もっと大きい猛禽類に食べられちゃうんじゃないかと心配になります(^_^;)