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トゲトゲに守られた川|木曽川水系 フライフィッシング

フライフィッシング野外調理
この記事は約9分で読めます。

ランディングネットもきれいに生まれ変わったことだし、早速このネットに魚を収めるために釣りにでかけてみよう。今シーズン初めての木曽川水系へ向かいます。

いろいろ用事があって、川に辿り着いたのはすでに11時近くになっていました。

木曽川水系ワサビ沢 フライフィッシング


私がワサビ沢と呼んでいる里川です。流れ込む沢にワサビが自生してます。
この川、ご覧の通り木の枝が張り出していて岸際もノイバラなんかの藪に囲まれてなかなか釣りにくいんですよね。6月くらいになるともっと大変になると思う。

ニュータックルのデビュー、果たして釣れるでしょうか。

 
今日のタックルは、カムパネラレッドラップオービス バテンキルクリックII
ニュータックルのデビューです!
ラインはDT3F、リーダーは9ft6Xに6Xティペット2ft継ぎ足し。
赤いブランク、イイ感じ。
本日の目標は、このロッドでなんとか最低1尾は釣り上げて、例のランディングネットに収めること。いつもながら目標が小さい(笑)

午前11時、気温15℃、水温6.5℃。釣り開始。


こんな感じのある程度ロッドが振れそうで深さのある淵や落ち込み脇に狙いを定め、玉ウキマーカーを使ったニンフで攻めます。
BHヘアズイヤーニンフ#14を結びます。魚さえいれば反応ありそうな雰囲気なんだけど、しばらく全くの無反応。

 
ここにはイワナがいそうだというポイントには、絡まった餌釣りの仕掛けが絡まっていたり、ブドウ虫がついたままのハリが絡まっていたり、解禁から結構餌釣り師は入っているもよう。確かに餌釣りの竿ならチョウチン釣りで対応できそうなポイントも多いね。
良さそうなポイントは結構あるんだけど、ニンフに反応ないですねぇ。
昨年は4月の初旬にここに来て、そこそこ反応はあったんだけど、ちょっと早すぎたかな?

 
ワサビは健在でしたが、どうも昨年葉ワサビだけじゃなく根をかなり持って行かれちゃったみたいで、少なくなっていました。ワサビは乱獲されるとすぐに絶えちゃうからちょっと心配。
岸辺にフキノトウもポツポツ出ています。
ここだったら、渓流天ざるそばが楽しめるね。

岸にはトゲトゲ植物がいっぱいなので、要注意。

 
何度か藪漕ぎしながら先へと進みます。
背中のランディングネットがぐいっと引っぱられたので何かと思ったら、トゲトゲの木にしっかりとネットが絡め取られていた。おっと、編んだばかりのネットを破いちゃたまらない。
なんだよ、この鋭く長いトゲをもつ植物は。アブナイアブナイ。
こういう川でウェーダーも傷めちゃうんだよね。

とにかくこの川の両岸にはノイバラを始め、トゲトゲした植物がいっぱい。
釣り人が多い割りに魚影も濃いのはこのトゲトゲ植物たちのおかげかもしれない。
魚影が濃いって言ったって、今日は全然釣れてないじゃん。
まぁ、釣れる日もありゃ釣れない日もあるってことですよ(笑)

全く反応のないままお昼にしようかと思ったけれど。

お昼を食べようか、それとももう少し釣り上ろうか迷いながら次のポイントへ。
フライはグレーニンフ#14に替えてみます。

 
この辺りも魚はいそうなんだけどねぇ。
両岸が狭いから、とりあえずお昼の準備ができるくらい開けた場所まで釣り上ることにしよう。

 
写真1枚目の黄色丸印辺りは、深さと言い石の配置と言い、イワナが1尾もいないってことはないだろう(写真だとちょっとわかりにくいけど)。が、しかしここでも反応なし・・・
これ、ヤバくない? ボウズの気配が漂い始めた。

写真2枚目、さっきのポイントのすぐ上の石の肩の部分。ここで、マーカーに生命反応あり!
アワセると小さいイワナがロッドを震わせますが、水面に顔を出した途端にフックが外れて逃げられました。小さすぎてかかりが浅かったか。
まだイワナが潜んでいそうなので、同じポイントに再度。石の肩にマーカーを留まらせて、フライを石底のエグレに漂わせるイメージで。

再び、マーカーが引き込まれました。


やりました!
このネットに収まった第一号のイワナ。目標達成。


ここは水深のある淵の駆け上がり部分。
黄色丸印でピクッと反応あるも、またしてもチビッコをバラす。今度はアマゴ。
ここには何尾かいそうなので、少しずつレーンを変えながら流します。

 
岸が狭いので、撮影場所を探すのに苦労。
15cmに満たないアマゴ。写真1枚目のやつは、撮影後網目をかいくぐって逃走(笑)
15cm前後のアマゴが3尾釣れました、どうも小さいのが群れているようでまだ釣れそうだけど、小さいのを相手にするのはこのくらいにして先へ。


ここは周りを激しい流れに囲まれて、石裏だけ台風の目のように無風状態になっているポイント。小さいポイントだけど、ここが妙に気になったのでなんとかフライを入れてみます。
ここはマーカーを外して、至近距離からリーダーキャストのアウトリガースタイル(ミャク釣り風)でダイレクトにフライを入れています。フライはチェコニンフ用の重いTBHメイフライニンフです。

何度目かのキャスティングでようやくうまく台風の目にフライを落とせたらリーダーを少し緩めて、フライが底に留まるようにします。
しばらくしてリーダーを少し張ってみると、コツンとロッドに伝わるアタリが。


さっきの白っぽいニッコウイワナ系とは違って、こちらは黒っぽいヤマトイワナ系。鰭もしっかりしていてワイルドな雰囲気。
ネットに収めて写真を撮りたかったけど、岸が狭くてネットをうまく置ける場所がなかった。

さて、いよいよお腹が空いてきたのでお昼にします。ともかく広い場所まで行かなくては。

春を感じるフキ味噌アジのラーメン。

 
マイクロマックスULチタンパーソナルクッカー
ちょうど近くに生えていたフキノトウも使いますか。

 
今日は味噌ラーメンにします。チャルメラ味噌味と野菜類などの具材。
残り物のキノコのマリネがあったのでそれも持って来ましたが、それと合わせようとファミリーマートで生ハムの少量パックを買ってきました。

 
持参したエリンギとシイタケのマリネに生ハムを添えて。
持って来た味玉(作り方はゆで卵の燻製をご覧下さい)をナイフで二つに切っておきます。

 
後はラーメンを煮るだけ。実に簡単。ラーメン煮るなら金属臭のしないチタンクッカーは最適。

インスタントラーメンは最初は一切いじらず、茹で時間の1分前になったら一気にほぐしてかき混ぜると腰のあるツルツル麺に仕上がりますよ。

仕上がり直前にフキノトウを一つ入れて、軽く火を通します。
さっきの味玉、下茹でして持って来た野菜、コーン、チャーシュー、をトッピング。
それにもう一つのフキノトウをみじん切りしたものも散らして完成。


本日のちょっと遅いランチ
・ふきのとう入り具だくさん味噌ラーメン
・キノコのマリネと生ハム
・食後の紅茶

だいぶ暖かくなってきたとは言え、まだまだ風が冷たいので暖かい麺類はいいですね。フキノトウのほろ苦さが味噌味にベストマッチ!
インスタントラーメンは軽いし、簡単にできるし、やはり野外飯の定番ですね。

キノコのマリネは先日の塩蔵キシメジのマリネの記事に、幻の渓流師さんから「市販キノコでマリネを作るとしたら何が良いですか?」とコメントいただいて「霜降りヒラタケやシイタケ、エリンギなどがお勧めです」と答えました。実際には自分でエリンギはマリネにしたことがなかったので、試しにちょっとやってみたんです。

エリンギもいけますね。ただ、シイタケもエリンギも薄くスライスして一晩漬けたので、ちょっと漬かりすぎの感が。もっと大きめカットの方がきっと美味いと思います。
ファミリーマートの生ハムとの相性はイマイチかな。なんだろな、やはりスモークサーモンとの方が合いますね。


水温を計ってみたら8℃になっているので、ダメ元でドライフライを投げて遊んでみよう。
とにかくこのロッドでドライフライを投げてみたいのです。

このロッド、とても気に入りました。初心者にもお勧めの一本。

このロッド、試し振りした時もそう思ったけど、本当に素直なアクションできれいなループを描けるので、マーカーニンフでもトラブルは少ないし、小さなドライフライもふんわりと運んでくれます。バテンキルクリックIIとのバランスも良く、キャスティングを繰り返しても全く疲れません。
そしてラインメンディングのしやすさは特筆もの。
まぁ、それは今回のラインは新品で浮力万全なので、水離れが良いということもあるかもしれないけど。ともかく、ラインを自在に操れるロッドで、最高です。
これが今後のメインロッドになることは間違いない。

個人的には気になる点もある。

(1)長い仕舞寸法
3本継ぎなので、仕舞寸法が78cm。


いつもの30Lザックに装着するとこんなに長いんですよね。
ロッドケースの長さはAXISCO AXGF763-6楽天で見るアマゾンで見る)の実に倍もあります。
この状態で今日は藪漕ぎしてたので木の枝や藪に引っかかって大変でした。
ケースから出してロッドのみを装着すればもっと短くなるけど、それだと破損の危険があるし。まぁ、今回は一番大変なところを歩いたのでかなり長さが気になりましたが、藪のない源流域なら問題はないかもしれないけど。
ともかく、もっと短いロッドケースを自作します。

こうなると4本継ぎのスーパーライトも欲しくなっちゃうな。でも、4本継ぎになると調子は変わる(意図的に変えているということもある)ので、このロッドの振り心地とはまた違うだろうけど。

(2)ポケット&リングのリールシート

 
写真1枚目が、ポケット&リングと呼ばれるリールの固定方式。
ロッドエンドのポケットにリールの脚を入れてもう一方をリング(黄色矢印)で押さえつけて固定します。
この方式、私は何度かリールが外れて落としたことがあるので、イマイチ信用してないところがあるんですよね(^_^;)
とは言え、軽量化に貢献できるので渓流用の低番手ロッドでは標準的に採用されてますが。

写真2枚目は、アップスクリューロックと呼ばれる固定方式。
グリップエンドにリールの脚を差し込んで、もう一方は固定具に差し込んでからネジ締めするタイプ。こちらの方が安心感があるので、私は好きです。
ただ、ポケット&リングに比べるとやや重くなりますね。
写真のロッドはAXISCO AXGF763-6楽天で見るアマゾンで見る)ですが、もう一つのお気に入りVARIVAS iD 783-4もこのタイプですね。アップスクリューロックを採用していながら、50gという軽さは凄い。

まぁ、上記二点は大きな問題点ではないです。それを差し引いても、このロッドの調子はすばらしい。初心者にも自信を持ってお勧めできます。
なんでもそうですが、初心者ほど道具はしっかり選んだ方がいいですよね。上級者ならどんな調子のロッドでもある程度対応できると思いますが、初心者がエキセントリックなスペックのロッドで始めると大変なことになっちゃうので。

と、このロッドを褒めちぎりましたが、ドライフライには全く無反応でしたよ、もちろん(笑)
このところ暖かかったけど、また寒さが戻るようだし、ドライフライで釣れるのはもう少し先かな。

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コメント

  1. あぁ、早速ネットとロッドに入魂完了ですね。^^
    おめでとうございます。
    ボクは、まだ暫くはツレナイ釣りに精進する予定です。(笑)

    • kuniさん、こんばんは。
      欲を言えばもう一回り大きい魚だと良かったんですが、そしてもっと写真が撮りやすい岸の拾い川だと良かったんですが(笑)
      ともかく、魂は入ったんじゃないでしょーか。ありがとうございます。
      ツレナイ釣り、ことしも修業のシーズン開幕ですね(^_^)

  2. 計画通り直したネットに収まりましたね。それにしてもハリついたままの仕掛け残して行かないで欲しい。一回顔の前にぶら下がっていて釣られそうになったことあります。

    • Nori1022さん、こんばんは。
      ハードルを下げまくって、なんとか目標を達成しました(笑)
      ピカピカになったネットにとりあえず魚を収められたので良しとします。
      ハリや糸は回収して欲しいですね。今回仕掛けが絡んでいた場所も対岸ではなく普通に近づける岸際なんですけども・・・

  3. こんばんは。
    細い沢なのに水量豊富、いかにも雪国らしいですね。
    新しいタックルとネットでの釣り、バッチリ結果が残せたのでラーメンも美味しかったでしょう!

    • 七流釣り師さん、こんばんは。
      数日前に雨が降った後だったんで、少し増水してました。
      この沢、言われてみれば夏場にも超渇水になることはないですね。早期から釣り人も多いですが魚影も濃いので、藪が濃くなった後の季節に入ってみると思わぬ大釣りができるかも・・・なんて妄想しています。ウェーダー破きそうだけど。
      同じラーメンでも渓流で食べるとなぜか数倍美味く感じますね(^_^)

  4. おはようございます。
    この時期の増水はあまり良くないですね、また雨降りだそうでしばらくは釣りは良くないでしょう、渓流メシいつもながら美味しそうです、運転手がいれば飲みながらゆっくり出来ますがね、現役の頃は酒が飲めない後輩が居て助かりましたね。

    • ハックル70さん、こんばんは。
      そうですね、春先の増水は一気に水温が下がって魚の活性も下がってしましますね。
      少し前まで暖かい日が続きましたが、今回の雨でまた季節が逆戻りですね。こちらは、今日は雪の中お墓参りに行ってきました。
      私の渓流釣りの半分は渓流メシです(笑)
      夏場に渓流で飲むビールは格別なんですよねー(^_^)

  5.  入魂おめでとうございます。

    とげとげでもうれしい木はあるから困ったもの。
    ハリギリの太い木に手をかけてイテテ。でもみーつけた。
    イラクサも似たことして見つけることありです。
     

    • FFfreakさん、こんばんは。
      ありがとうございます。サイズはもう一声といったところですが、なんとか魂は入ったようです(^_^)
      確かにハリギリやタラの芽はトゲがあっても、歓迎されますね。
      私が良く行く渓の入渓点にタラの芽の林があって、そこを通過するのはかなり苦労しますけど(^_^;)
      イラクサ、アイコと呼ばれるやつのことですね。私は馴染みがないですが、今年は採って食べてみます。

  6. トゲトゲ植物には何時も悩まされますね
    ウェダーを破り水が入り脱渓ころは濡れネズミと成り
    翌日は風邪で寝込んだ事も有りました
    毎度の野外食事は美味しそうでお見事です
    こんな余裕の有る釣りが本来でしょう。

    • 釣りお爺さん、こんばんは。
      そうなんですよね、ウェーダーを傷めてしまうのでこんなトゲトゲの藪があるところなんですよね。気を付けていても、破いてしまうことがあります。
      濡れネズミで風邪とは災難でしたね。私も寒い時期に片足浸水したことがあります(>_<) まだまだ肌寒いので、温かいものを食べたいですね。しばらくはムキになってもフライではそんなに釣れないので、のんびりやります(^_^)

  7. こんばんは 私の回りでもニンフが好調みたいです。マーカーに反応したみたいですから、ドライでもいけるのかなって感じです。我が家の子供達が採ってきたフキノトウは、フキ味噌になってました(^^) 

    • Kさん、こんばんは。
      温かい日が続いたので川によってはドライにも反応したかもしれませんね。
      せっかく調子良くなりそうだったのに、今回の雨と雪でまた季節が巻き戻されてしまいましたね。今日はそちらも雪だったのでは?
      フキノトウは天ぷらも良いですが、フキ味噌も良いですよねー。私も先日実家で作ったばかりです。ほろ苦さが春の香りですね(^_^)

  8. こんばんは。
    台風の目ポイント、自分も好きです。
    いかにも狙って出したって感じで楽しいです。

    • マンボウさん、こんばんは。
      台風の目ポイント、フライだと狙いにくいんですが私もこういう小さいポイントが好きなんですよね。
      人が多く入る渓だといかにも良さそうな大場所では全く釣れず、他の人が見逃しがちなこんなポイントのみ魚が反応することも多いです。
      狙い通りに魚が食ってくると嬉しいですよね(^_^)

  9. レッドラップ良いですよね〜
    欲しいロッドの一つです。
    コルクのポケットアンドリングだったらリールは外れないんですけどね。
    ウッドのポケットアンドリングはあまりにもリールが落ちるので改造してしまいました笑笑

    • いわなたろうさん、こんばんは。
      確かご友人がレッドラップ持っていて、振ったことがあるということでしたよね。
      このロッドの振り心地は私の感覚にぴったりマッチして、お気に入りになりました。
      確かに、コルクの一体型グリップだと大丈夫そうですが、ウッドスペーサーだとやっぱりリールを落とすことありますよねぇ(T_T)
      改造ですか。たろうさんのブログにその件書かれてますかね? ちょっと検索してみます(^_^)

  10. 初めまして。
    いつも楽しく拝見しております。飛騨のざいこさと申します。
    竿が欲しいと思っていたところでレッドラップ購入の記事を読んで、(ずいぶん悩んだ後)購入してしまいました。私の竿も7.5ft3番です。今回の記事を読んでまた嬉しくなりました。私も早く試したい!
    トゲトゲの木はサイカチのように見えます。ナウマン象が実を食べていたという説がありますので、あの攻撃的なトゲは象除けなのかもしれませんね?

    • ざいこささん、初めまして。
      ブログ読んでいただき、ありがとうございます。コメントもありがとうございます。
      おぉー、そうでしたか。レッドラップ仲間ですね(^_^)
      このロッドは大丈夫です、買っても絶対に後悔はしませんから(笑)渓流で振るのが待ち遠しいですね。良い魚がキャッチできることをお祈りします。
      サイカチ、検索してみました。正にこれです! ありがとうございます。
      なるほど、あれだけ頑丈で長いトゲも持っているのも、ナウマン象向けだとすると納得です(^_^)