愛車プリウス30もかれこれ8年乗ったことになります。
昨冬には気づいていたんですが、左リアドアのハンドル塗装が一部剥げてきたんですよね。
剥げてきたと言っても、赤い塗装の上のクリア塗装が剥げて広がってきてるんです。
これってうまくペーパー掛けして、クリア塗装だけスプレーすればきれいにできそうな気もするけど、このちょっとしたところを塗るのに広くマスキングをしなきゃいけない。
このドアハンドルを外せば塗装しやすいんだけどなー。
仮にすんなり外せたとしても、塗ってしっかり乾かす時間も必要だから、ジムニーのサーモスタット交換の時にも登場したアルプス商会さんに注文しようかな。
とりあえず、価格を聞きに行こう。
プリウス30 リアドアハンドルの交換
ドアハンドルのパーツを注文。
そんなに高くなかったので注文すると、翌々日にはもう届きました。
三つのパーツに別れていて、それぞれ単体で買えます。Cはさらにどちらか片方だけでも買えます。
本当に必要なのはBだけですが、Aの部分も経年変化で多少色が変わってきてるので、この際揃えて交換しちゃうことにします。
それからCはドアハンドルと本体の間に入るパッキンようのなものだけど、これの交換が必要かどうかわからなかったのでこれも一緒に注文。
A…830円
B…1,680円
C…740円
これが届いたのが昨年の11月8日。それから、4月末まで寝かせておいたんです。
どうしてそんなに長い間寝かせておいたのか。
ただ怠けていただけ、ではないんですよ(笑) 一応理由があるんです。
このドアハンドルを替えるには、ドアトリム(内張り)を外さなきゃいけないんです。ジムニーではもう何回もやってるのでわかりますが、ドアトリムを外す時にドアとトリムをつなぐクリップを破損しちゃうことがあるんですよ。
寒い時期だとその可能性が高くなるので、できるだけ気温が高くなるまで待っていたわけです。
ほんと? いや、ほんとですよ!(笑)
これを買った時にアルプス商会のおっちゃんが、
「自分でやるの?」と聞いてきた。
ん?何かまずいことでも?
「あっ、と思った時には傷付けちゃったりするから気を付けてね」と心配して言ってくれました。
ありがとうございます。慎重に作業します。
さぁ、5ヶ月寝かせてようやく作業に着手です。着手したのは4月なんだけど、なかなかブログに書けなくて、気付けばもう秋、9月になっているではないですか!
年をとったせいか、それとも忙しいせいか、このところ妙に時間が過ぎるのが早い(笑)
作業にあたってはこちらのサイトを参考にさせていただきました。
プリウス30 リアドアトリム(内張り)の外し方。
以前にも紹介した内張り剥がし。いろんなタイプを持っているのでこれさえあれば恐いものはないです。
まず、ウインドウスイッチの後ろの黄色矢印部分にあるカバーを外します。
ただはめ込まれているだけなので指でつまんで外せます。こんな形の薄いフォーム材。
その下に、プラスネジがあるのでドライバーで外します。
次はドア開閉レバーの奥にあるカバーを外します。ロックスイッチの脇から小さめの内張り剥がしを入れて外します。右手でドア開閉レバーを開いた状態でやった方がいいですね。
ここが結構固くて、外しにくいですが、上下に爪があるのでまず上ギリギリのところに内張り剥がしを差し込んで上側を外せば大丈夫だと思います。
外したカバー。
裏返すとこの3箇所に爪があります。爪の位置を把握していると力の入れどころがわかりますね。
プラスネジが出てくるので、ドライバーで外します。
これでトリム(内張り)を剥がせます。
ドアの下、写真一枚目の矢印のところに手を差し込めるくらいの隙間があります。
写真2枚目の黄色矢印のところに矢印みたいなマークがあります。ここから外します。
一番しっかりしたこいつを使います。
先ほどの隙間に差し込んでじわーっと力を入れます。最初はクリップの位置がわからないのでちょっと手間取ります。
クリップの位置は下記参照。クリップの位置がわかっていれば外しやすいです。
一つ外れたら、あとは手が入れば手でやった方がいいです。じわーと力を入れて外します。一気にバンっと力を入れるとクリップが破損する恐れがあります。
下側が外れたら両側面を下側から外していきます。
横側は隙間から覗くと白いクリップが見えるので(黄色矢印)、その辺りに力を入れて外します。
下側と両側面のクリップを全部外したら、両手で持ってトリム全体を黄色矢印のように上にずらせば外れます。
ジムニーの内張りを最初に剥がした時は、上もクリップで留まってると思って、手前にひっぱでトリムを破損させるというアホなことやっちゃっんですよねー。
上側にはクリップはありません。引っかかっているだけなので、手前に引いてはいけませんん。
コネクターとケーブル三箇所を外します。
トリムは外れたんですが、まだワイヤー2本とコネクター1箇所が繋がっている(黄色矢印部分)のでこれを外します。
写真1枚目の緑と白のワイヤー、このように手前に持ち上げて先端のボール部分を外します。
写真2枚目、下の方にある白いコネクターは黄色矢印部分を小さなマイナスドライバーで押し込んでから引っぱると外せます。
クリップ位置を把握しておくと、トリムが外しやすい。
ドアトリム(内張り)が外れました。クリップ位置は矢印の8箇所。一番最初に外すのが赤矢印のクリップです。
同様にドア側でクリップ位置を示すとこうなります。白矢印のところから外し始めます。
右下のクリップ位置はスピーカーに隠れて見えていませんが、矢印のところにあります。
クリップ位置がわかっていると、力を入れる場所がわかりますね。
このプリウスは6スピーカー仕様でまぁ音には不満はないですが、トリムを外してみると大したスピーカーじゃないね、これ。スピーカー交換もしたくなっちゃったけど、今回はそれが目的じゃないので、いじらず(笑)
左上にあるコネクタを外します。赤矢印のところを指で押し下げて引けば外れます。
写真2枚目、防水のためのビニールカバーを外します。これは黒いブチルゴムというネバネバしたゴムでくっつけられてます。
このブチルゴム、手や衣類に付いたりすると大変なことになるので要注意。
黄色矢印のところ、ブチルゴムを塗る位置がずれてビニールカバーもその場しのぎのようにくしゃっとまとめられて貼り付けられてるけど、こんなんで良いの?トヨタさん。
トルクスレンチ T-30が必要。
まぁあんまり気にせず、手が入るくらいまでビニールカバーを剥がします。
ドアサイドのネジ三つを外します。
このネジが星形のネジです。トルクスレンチのT-30が必要になります。
普通のプラスネジとか六角とかにしといてくれればいいのに、こんなの回せるやつ持ってたかな?
ミニ工具セットに確かトルクスレンチは入っていたような気が・・・
ありました、ありましたT-30。
丸いコネクターを押し込んで、ドアロックユニットを下に下げます。
そうすると写真2枚目の黄色矢印のところにもう一つネジが見えます。これも外します。
でもこれ、ミニ工具じゃ届かないよー。
仕方ない、もっと柄の長いT-30レンチを買ってこよう。プリウスはこのままにして、弟の車を借りるしかないな。
ホームセンターで買ってきたT-30レンチ。
これなら簡単。奥のネジは緩めてもドアの中に落ちないようにストッパーが付いていますが、念のため回しすぎないようにして下さい。
ハンドルの裏側に付いている、黄色いレバーを起こします。
これで、ハンドルが外せる状態になりました。
薄いパネル剥がしを差し込んでハンドルの小さい方のパーツを外します。
左手で押さえた状態でやらないと間違いなくカランカランと落としちゃいます。
私は今回これも交換するからいいけど、傷だらけになっちゃいますよ。
パーツ屋のおっちゃんはこういうことを言ってたんだな。
ハンドルの大きい方のパーツは矢印方向に動かしてから、手前に引くと外れます。
二つのパッキンのようなパーツは、手で引っぱれば外れます。
特に破れているような箇所もなく、このまま使えそう。汚れているからとりあえず綺麗に洗って再利用しよう。
ついでにハンドル内側をコンパウンドで磨く。
ソフト99 液体コンパウンド 超鏡面用9800(楽天で見る・アマゾンで見る)
ハンドルの内側って小傷がたくさん付きますよね。ハンドルを取り外して作業しやすいので、ついでにコンパウンドで磨いておきます。
ランディングネットのフレーム塗り替えの時に使ったあのコンパウンドを使っても良いんだけどあれは高くてもったいないので、このコンパウンドを使います。
このコンパウンドもネット塗装の最終磨きに使えるくらいの品質です。
バラした時の逆の手順で組み立てる。
あとは基本的に外した時の逆工程で新しいハンドルパーツを使って組み立てれば良いんですが、せっかく写真を撮ったので長くなるけど、簡単に手順を追ってみます。
パッキン状のパーツを取り付け、ハンドルを取り付けます。
写真2枚目の黄色矢印のところがはまる構造になっているので、ドア内側から位置確認してはめ込みます。
ハンドルパーツがしっかりはまったら、小さい方のパーツを差し込みます。
さきほどの小さいパーツをドアの外側から押さえたまま、内側のネジをT-30レンチで締め付けます。
防水ビニールを剥がしたドア内側の黄色レバーを閉じてロックします。
下げておいたドアロックユニットを持ち上げ、丸いコネクタを穴から出します(写真2枚目黄色矢印)。
ドアサイドの3本のネジをT-30レンチで締めます。
さきほどの丸いコネクタに外しておいたケーブルを接続。
外しておいた防水ビニールをくっつけて元通りにします。
元通りといっても隅の部分が元々くしゃっとなってたのが気になるけど、仕方なくそのままに。
トリムから外しておいた白いコネクターを接続(写真2枚目黄色矢印)。
トリムから外しておいた二本のワイヤー先端の玉(写真1枚目黄色矢印)を、写真2枚目の位置に引っかけます。
ワイヤーを寝かせて、緑色のカバーをはめます。
白い方のワイヤーも同様に。
トリムの上部をウインド脇に引っかけてから、クリップ部を手で押し込んでいきます。
ドア内側ハンドルのところのネジを締め、このカバーをはめ込みます。
ウインドウスイッチの後ろの凹みにあるネジを締めます。
そして、カバーをはめ込みます。
プリウスのドアハンドルを交換するのは、今回の私のような理由ではなく、メッキハンドルに付け替えたり、助手席側もスマートエントリー(キーさえ持っていれば自動でロック解除できるシステム)に改造する目的でやる人が多いらしい。
今回はリアドアだったけど、フロントドアもやり方は同じなので参考になればうれしいです。
外したドアハンドルはテストを兼ねて塗装補修。
ところで、クリア塗装が剥がれたこのハンドル。
これ、クリアを全部剥がしてから(きれいに剥がせるかわからないけど)、クリア塗装を吹けばきれいに直せると思うけど、クリア塗装を部分的に削って滑らかにしてクリアを吹く方法で直せないかテストしてみます。
パーツを取り外せば、マスキングの必要もないので作業は楽ちん。
このテストはランディングネットの塗装にも生かせそうな気がするので、今後役に立ちそうな気がします(^_^)
コメント
こんばんは。
車をバラすのはネジの位置から想像して、バラシから再び組み立てた時の達成感が堪らない(笑)
最近のクルマはバラし難いのでとんとご無沙汰ですが。
ここのサイトはカーナビ専門ですが車種豊富で参考になりますよ。
https://kanackun.jp
七流釣師さん、おはようございます。
確かに確かに、バラしてもう一度組み上がったときの達成感ありますね!
プリウスなんかはいじれる場所が限られますが、ジムニーはプラモデルのようにいじれるところが魅力です(笑)
このサイト、いいですねー。ありがとうございます。カーナビ取り付ける時にはとても参考になりますね。ジムニーにもカーナビつけようかな(^_^)
年々月日が経つのが早く感じるようになりますよね〜笑笑
ボクも部品だけ買って暖かくなってからと思い交換、そのまま写真だけ撮って塩漬けのネタがあります(爆)
今年は特に異動などあってブログが後回しになっています・・・
いわなたろうさん、おはようございます。
ほんとに時間が経つのが早い。やっぱり年のせいですかねー(笑)
暖かくなってから交換だけはしたんですね? 塩漬けネタありますか。渓流シーズンになるとそちらがタイムリーになるので、どうしてもシーズン関係ない車ネタとか後回しになっちゃいますよね。
お仕事忙しそうですね。時々、息抜きして下さい(^_^)
これプリントアウトしたら、まんまトヨタの専門学校の生徒さんの教科書になりそうですね。^^
kuniさん、おはようございます。
今回も必要以上に詳しく書いちゃいました(笑)
詳しく書きすぎたせいで、簡単な作業がとても手間がかかるように見えてしまっているかもしれません。
トヨタさんのドア裏の防水ビニールの貼り付け方が雑でした。目に見えないところももっとしっかりやって欲しいですねー。
車の整備士というのもちょっと憧れる職業です(^_^)
こんばんは。
内装はがしを沢山持っていて、これなら無理をせずに順番に浮かしながら剥がせていいですね。
とにかく作業が丁寧で、立派です。
マンボウさん、おはようございます。
内張りはがしは徐々に増えてしまいましたが、これだけあると適材適所で使えて万全です。
ジムニーではいくつかクリップを破損している経験があるので、じっくり丁寧にやってみました。ブログ用に写真を撮りながらやると必然的に、ゆっくり作業することになるので、意外とそれが丁寧な作業に繋がるのかもしれません(^_^)
すごい 自分でやっちゃうんですね(^-^)私の車、最近エアコンつけると小さい換気扇みたいな音がします。そろそろヤバそうです。でも、自分ではバラせません。
Kさん、おはようございます。
自分ではやってはいけないことを自分でやろうとして失敗するタイプです。まぁ、今回はたまたまうまくいきましたが(笑)
エアコンをつけると小さい換気扇みたいな音が? それってジムニーで経験したことがあるような・・・もしかしたらコンプレッサーがイカれてきてますかね。
私はリビルト品を探してもらいましたが、コンプレッサーって新品だと恐ろしく高いんですよね(>_<)