4月上旬に何を血迷ったかウェットウェーディングスタイルで自転車を漕ぎ、川に入ったとたんに4℃の水温に打ちのめされて撤退した檜の森(苦笑)
タラの芽もまだカチカチだったから、タラの芽が採れるくらいになったらまた行こうなんて思っていたけれど、気づいたらもうあれから3週間近く経過しているではないですかっ。
ゴールデンウィーク最終日。
この日は釣りに行けない予定でしたが、急遽釣行可能になったので前日の藪沢釣行に引き続き連日の釣行です。前日夜に急いで食材の準備をし早めに寝ました。
そして翌朝、私としては比較的早い6時半には車止めに到着しました。
渓魚たちの楽園|木曽川水系檜の森 フライフィッシング
林道をMERIDA MATTS (メリダ マッツ)6.10-MDで上ります。下の方にもタラノキはありますが、すでにこの辺りの芽は採られています。
あの群生地のタラの芽ももう伸び過ぎちゃったかなぁ。まぁ、それを確認するためにもそこまで頑張って自転車を漕ごう。
自転車の調子がイマイチ。
前回も少し感じていたんだけど、リアギアの変速がどうもばっちり決まらない。3段に入れていても4段側に少しずれているのか、ガチャガチャとなっちゃう時がある。
これはまずいな。次回までにディレイラー(変速機)調整をしなくては。自分でできるのかな。それともプロの任せた方がいいのか。ともかく、この状態じゃ登り坂を思いっきり漕げない。
割と安定しているフロントギア2速×リアギア1速で気を遣いながら走り、第一入渓点で水量確認。まぁ平水くらいかな。
第二入渓点を過ぎ、第三入渓点に着く頃にはかなり息が上がっています。
ここからは急傾斜になるので、MTBを押して歩きます。
二時間ほどかけてタラの芽群生地に到着。
ここのタラの芽もだいぶ伸びていて、林道沿いの部分はかなり採られてますね。おそらく林道整備の人たちが採ったんじゃないかな。わざわざここまでタラの芽を採るためだけに上ってくる人はいないだろう。
私も釣りと兼ねてるからいいけど、タラの芽だけ採りにここまで来るのはちょっと辛い(笑)ところどころにまだ食べ頃のやつがあるので、夕方採って帰ろう。
水温7℃、それがドライとニンフの分岐点。
タラの芽もこれだけ伸びたってことは、川の中の季節も進んでいるよね。
今日は水温7℃以下なら最初はニンフを投げるつもり。それ以上なら、ドライでスタート。
小さな沢の跡を辿って、川へと降りて行きます。
今日は60Lのアコンカグア バリローチェを背負ってきています。日帰りなのにどうしてこんな大荷物かというと、リトルプレゼンツ N3 ウエストハイウェーダーとコーカーズグリーンバックを入れてきているからです。30Lでもそれだけなら入るけど、調理器具や食材が加わると無理。
川に降り立ちました。水量はちょうど良く、釣りやすそうな感じ。
前日に狭い藪沢でロッドを振るのに苦労したから、今日は伸び伸びとロッドを振れるだけでも気持ち良い。
トレッキングシューズを脱いでウェーダー&ウェーディングシューズに履き替え。
あ、忘れものが一つ!
偏光グラスを忘れた。昨日の小さいザックに入れたままだった。
うーん、ドライフライにおいて偏光グラスがないときついんだよね。まぁ、午前中は順光だからなんとかなるか。
タックルは、AXISCO AXGF763-6(楽天で見る・アマゾンで見る)+オービス バテンキルクリックII。ラインはDT3F、リーダー9ft6Xに7Xティペット2ft継ぎ足し。
時間はすでに9時近く。気温15℃、水温7℃。
7℃かぁ、ちょうど境界線だな。私が思うに、7℃を境にしてイワナやアマゴはドライに反応するような気がする。今日は気温は高くなる予報だから(平地ではの話だけど)、ドライを投げてみるか。
アダムスパラシュート#14を結びます。新緑の中、大きく深呼吸してから釣り開始。
今日も良い釣りできますように。
10分くらいしてチビイワナがきました。チビでもきれいなこの川のイワナ。
ドライに反応があることがわかったので、このままドライの釣りを続けます。
少しサイズアップしました。
極浅場にいるわけじゃないけど、流芯脇の水深30〜40cmくらいのところにはイワナがいるようです。
ドライフライに対する反応は良いです。
まだ餌がそれほど豊富じゃないのか、イワナはちょっとやせっぽちなのが多い。
他のフライの反応も見てみるかと、コンパラダンCDC+に変更してみたら、全然反応しなくなっちゃった。あれれ?
再びアダムスパラシュート#14に戻します。
活性の高いアマゴたち。
二つの流れが合流して餌が溜まる場所、やはりこういうところに食い気のある魚はいますね。
勢いあまって水面上10cmくらいにジャンプしたアマゴ。
口の皮一枚にハリが刺さってました。アダムスパラシュートは本当に良く釣れるフライだな。
ここは最初に右側の白丸印で出て、フッキングしたものの浅かったのかバラし。
続けて左側の黄色丸印で出たイワナ。
11時半頃まで、サイズは小さめだけど数は釣れました。絶好調と言える魚の反応です。
渓流メシの定番、炊きこみご飯と味噌汁は最高!
十分釣ったのでゆっくりお昼でも食べますか。
MUKAストーブと久々に登場のエンバリットストーブ。
薄い板を組み合わせるだけのネイチャーストーブね。
エンバリットストーブを組み立てて、初登場のSOLO アルコールバーナー(楽天で見る・アマゾンで見る)を中に入れて使います。
MUKAストーブとマイクロマックスULという優秀なストーブを二つ持っているのに、どうしてこんな非力なアルコールバーナーを買ったのか。
それについては、また後日詳しく書きます。
クッカーは、アルミパーソナルクッカーの大鍋とチタンパーソナルクッカーの小鍋のセット。炊き込みご飯と汁物のセットでは定番の組み合わせ。
どうしてアルミとチタンを組み合わせで使っているのかについては、こちらを見て下さいね。
そして山フライパンも持って来ています。
炊きこみご飯(タケノコご飯)の材料をアルミパーソナルクッカーの大鍋に入れ、水を適量入れてMUKAストーブにかけます。味噌汁用のチタンパーソナルクッカーに水を入れて重石代わりにすると同時にお湯もある程度沸いて、燃料を有効に使えます。
ご飯は沸騰したらできるだけ弱火で加熱。水分がなくなってパチパチという音がし始めて少し焦げ臭くなったら炊きあがり。火から下ろしそのまま蒸らします。
重石にしていた小鍋の方に、油揚げとブナシメジを入れて煮ます。
火が通ったら、小松菜を追加してサッと煮て味噌を溶かし入れます。
味噌汁を煮ている間に、アルコールバーナーに着火し油を引いた山フライパンを乗せ、目玉焼きとソーセージを焼きます。
大体焼けたら、下茹でして持って来たブロッコリーとミニトマトを乗せて軽く焼き、塩コショウを振ったら完成!
本日のランチ
・タケノコご飯
・油揚げとブナシメジと小松菜の味噌汁
・目玉焼き&ソーセージセット
・食後の紅茶
炊きこみご飯を蒸らしている間に汁物が作れるので私は渓流メシの定番にしています。ご飯と味噌汁だけでも十分ですが、ちょっと焼き物とか加えると一気に豪華なランチになりますね。
これは間違いないです。
抜群にうまいです!
魚は結構釣れたし、満腹だし、あとはもう昼寝でもして帰ってもいい感じ。
この川は本当にきれい。やっぱりこの川が一番好きかも。
フライフィッシング初心者はどこで釣るのかが重要。
突然話が変わりますが、フライフィッシングを始めたばかりの人にとって一番重要なのは川選びです。
管理釣り場での練習なら、そんなに苦労せずに何尾も魚が釣れて楽しめたのに、自然渓流に出た途端に全く釣れずいやになっちゃう人って結構いると思うんですよね。
釣れる釣れない以前に、川が狭く枝や藪が張り出しているようなところじゃ、キャスティングそのものもおぼつかない。
川幅がある程度あって、傾斜が緩く小さな落ち込みがいたるところにあるような川。そして魚影が濃いこと。今回の区間は正に初心者でもフライフィッシングを楽しむのに最適です。
ただ、唯一の問題点はMTBを駆ったとしても、このポイントまで二時間半はかかってしまうこと。それさえクリアできれば、最高の川が目の前に広がります。
魚釣りは、とにかく場所選びが一番重要。
本題に戻ります。
午後1時になって気温23℃、水温9℃まで上がりました。
さぞかし活性も高くなるかと思ったけど、なぜか午前中ほどアタリがない。
エルクヘアカディス#14に替えてみます。
大石の向こう側、フライが大石の影に隠れ、再び見えた瞬間にバシャっと出ました。
またまたアマゴ。
以前にこの辺りで釣った時はイワナだけだったけど、結構混生してるんだな。
アマゴもイワナも、川の色と同じ色合い。
同じイワナでも、川底が黒いとほんとに真っ黒になるから不思議。
その後はチビイワナがポツポツ釣れて、どうやらこの辺りがアマゴ、イワナの棲息域の境目らしい。
沈んだフライに良型がヒットする理由。
瀬続きだった区間が終わり、大淵が続く渓相になりました。
こういうポイントって手前から魚に走られると淵全体に警戒感が広がり釣れなくなっちゃうんだよね。
キャスティングしながらそろーりそろーりと歩を進めると、白丸印のところにイワナがゆらゆらしているのが見えます。
こういう時ってちょっと心臓バクバクしますよね。まぁ、今回はバクバクするほど大きくはないんだけども(笑)
エルクヘアカディスにはどうも興味を示さないので、CDCダン#16に変更したら出ました!
がしかし、ブルブルと一瞬ロッドを震わせたあとふっとテンションがなくなりました。
あーあ、これでこのポイント全体が潰れちゃったか。
淵頭ならまだ警戒していない魚がいるかと、大岩影にアダムスパラシュート#14を浮かべます。
逆光なので、さすがに偏光グラスがないとフライを見失っちゃう。何度もキャスティングしたら浮力が落ちてきたから、最後にもう一度流してやめよう。
フライが水面に落ちて、うーん、なんとか見えてる・・・けど、すぐ沈んじゃった。
そのまましばらく流し続けると、
あれ、今ティペットが引かれた??
ラインを張ってみると、ブルブルと確かな生命感。
これもきれいなイワナでした。
エルクヘアカディスは沈んでもウェットフライとして結構釣れるのは広く知られていますが、アダムスパラシュートも沈んでから食ってくることがよくあるんですよね。
そして、沈んだフライを食ってくるのは良型であることが多い。
やはり大きくなるまで生き残ったやつは警戒心が強い。だからうかつに水面まで出てくることも少なく、水中の餌を食べていることが多いんだと思う。
ドライフライで釣れる魚ってかなり条件が限られるんですよね。ドライで釣れない魚をチェコニンフやウェットフライを組み合わせて仕留めるというのが、今年の私のフライフィッシングの課題かな。
ウェットフライには未知の可能性を感じる。
白い岩魚の森で、黄金色の岩魚を釣る。
このポイントは、白丸印で出ましたがかかりが浅くバラし。続けて少し隣のラインを流したら、右横から猛然と魚がアタック!
この個体は今までと全然違う色合い。お腹はオレンジ色から黄金色にきれいなグラデーションで輝いています。
雲で陰ってきちゃったけど、日が当たっていればもっと綺麗な写真が撮れたと思う。
鰭もしっかりしていて、見事なイワナ。
これからしっかり餌を食べて、尺上まで育っておくれ。
この綺麗なイワナを最後に納竿します。
ここで脱渓すれば、ちょうどタラの芽群生地辺りのはず。
ここのタラノキはひときわトゲが鋭い感じがします。
タラノキってトゲの多いものと少ないものがありますよね。
食べ頃のものをいただいていこう。
林道をMTBでゆっくり下ります。下りはほとんど漕がないからディレイラーの調子が悪くても問題なし。でも、これほんとにちゃんと整備しないと。
ジムニーまで戻ってくると辺りは薄暗がりになっていました。
今日は、サイズはそれほどじゃないけど良く釣れたなぁ。タラの芽も採れたことだし、感謝感謝の一日でした。
コメント
いい感じの川ですね。ゴールデンウィーク、下流域は釣り人がいい感じの間隔で入っていたので釣りは諦めました。タラの芽も大きくなりすぎていたので収穫ゼロ。やっぱり、木曽でも南方面は早めに採りに行かないと駄目ですね。今週末、登山口あたりに川の様子を見に行きたいなと思ってます。子守りがなければですが・・・
Kさん、こんばんは。
ゴールデンウィーク中はさすがに下流域は人が多かったでしょうね。
木曽は広いので、緯度や高度の違いでタラの芽の収穫時期もだいぶ違いますね。タラの芽はちょうど良いタイミングで採るのは難しいです。
もしかしたら、今日辺り川へ出かけたのかな?
こんばんは。
ヤマトイワナでしょうか?
とても綺麗な魚ばかりですね。
写真を見る限り、釣り人の為にあるような理想的な谷です。行くまでが大変ですが、入ってしまえば危険も少なそうですね。
私なんぞは常に落石にビビりながら釣ってますから(笑)
MTBはプロに任されてはどうでしょうか。
私のはディレイラーは確かシマノの下から2番目のグレードですが、特に前の反応が鈍いですね。後ろも少し荷重がかかっているとスパッとは切り替わらないことが多いです。
何度か購入店で見てもらいましたが、あまり変わらずですね。店では調子イイし(笑)でもプロが触って治らないならこんなものだろうと諦めてます。
七流釣師さん、こんばんは。
そうですね、ヤマトイワナと言える魚だと思います。
おっしゃる通り、体力は必要になりますが、林道も川も危険度は低くのんびり釣り上れます。
やはりMTBはプロに任せた方が良いですか。ありがとうございます、近々相談してみます。私のもディレイラーはそれほど高いものじゃないだろうし、改善されなければディレーラー自体をアップグレードしようかな(^_^)
おはようございます。
ぼつぼつ毛ばりも反応が良くなってきましたね、水量もほどほどで良い川です、北部の方は水量が多すぎて困ります、タラノメも手近な場所は見事に採り切られていますが上流まで行けば良いのがありそうですね、いつもの渓流めし美味しいそうですよ。
ハックル70さん、こんばんは。
毛鉤釣りが楽しい季節になりました。今回の川は傾斜が緩やかで川幅も広いので、テンカラでも楽しめそうです。次回はテンカラ竿も振ってみようと思います。
確かに木曽北部は水量多めですね。
木曽は広いので、場所によって生える時期が違いますね〜。
渓流めしはかなりイケました(^_^)
おはようございます。
賛成です、”この時期のイワナの居場所”は「極浅場にいるわけじゃないけど、流芯脇の水深30〜40cmくらいのところにはイワナがいる」。
もう少し自分流に言うと、”この時期の喰ってくれるイワナの待機場所”でしょうか。
綺麗な魚ばかりで、楽しい釣りですね。
とりわけ黄金イワナは綺麗で、思わずヤッタ~でしょう。
リコプテラさんには興味は低いでしょうが、”黄金イワナに限らず、色の濃いイワナは美味しくない”が持論です。
キャッチ&ストマック派ですが、黄金イワナと黒灰色イワナはリコプテラさん同様にリリースです。
マンボウさん、こんばんは。
おっしゃる通りで、餌に食い付く体制に入っているイワナの他に、深場にひっそり身を隠している大岩魚なんかもいるでしょうね。
黄金イワナは実物は写真よりもきれいでした。このイワナは嬉しかったです!
食べるとなると白いイワナが美味しい、といつか書かれてましたよね。色が濃いのはイマイチですか。食べてる餌の違いからでしょうか(^_^)
偏光グラス忘れたら、ボクはもう川を歩けないかもしれません。
何せフライが見える見えないは当然のことですが、偏光グラスなしでウェーディングすると足元が見辛いでしょう?
ただでさえ足元の覚束ないボクには、偏光グラスなしウェーディングは命取り・・・なんて。(笑)
渓も魚も綺麗ですね。^^
そして当然ながらランチも文句なし。
kuniさん、こんばんは。
偏光グラスなしだと確かに川の中が見にくいですね。逆光状態でのスタートだったら厳しかったと思います。
川での転倒は本当にやばいので、私も注意したいと思います。ともかく、忘れものをしないようにしなければ(笑)
この川はほんとにお気に入りです。定番ランチも間違いなかったです(^_^)
テンカラはパラシュートみたいな毛鉤浮かせても沈めても釣れてます。でもフライフィッシングだと上手く釣れない(T_T)初めてフライ始めた時は何も分からなくてめっちゃ苦労しました。あれほど釣れないとは(笑)
Nori1022さん、こんばんは。
フライとNoriさんは相性が悪いのかな?
テンカラはNoriさんに向いているみたいですね。一撃必殺のところがいいのかも。
私もフライを始めた頃ははヒドかった(笑)。前に投げる以前に、枝にフライが引っかかってイライラしてました。今はすっかり手に馴染みましたが(^_^)
こんにちは。
イワナは底石の色や渓が暗いか明るいかで色が違うので、個性が有って面白いですね。
それにしても、釣り具と食材を背負っての自転車は、若くなければできませんな(笑)
自営業FFさん、こんばんは。
イワナは川底の色でホントに色が変わるんですね。まるでヒラメみたい(笑)
釣り具と食材だけの日帰り仕様なら大丈夫なんですが、これにテント絡みの宿泊セットが加わった一泊二日仕様になるとかなりキツイです。
それほど若くないですが、根性で乗り切っております(^_^;)
おはようございます。
久々に来ました(^.^)偏光グラスが無いとキツいですよね。それでもしっかり釣果を残すのはさすがです!
で、リアディレイラーですが乗り込んでいると必ず発生する「ワイヤーの初期伸び」と思われます。
リアディレイラーのアウターワイヤー止め部に黒いプラノブがあると思いますが、それをワイヤーの張る方向に1~2クリック回せば大体直ります。ディレイラー本体のネジ(2本あって+と-があるところ)は別の調整です。
そろそろ私も釣りにいきたい(^_^;)
ゆっちさん、こんにちは。
偏光グラスないとドライフライの釣りは厳しいですねぇ(^_^;)
ディレイラーの件、どうしようかと思っていたんですが、とりあえず手つかずでした。なるほど、ワイヤーの初期伸びがあるんですね。
丁寧に教えていただき、ありがとうございます!
やってみます(^_^)