ブログに書くことはいろいろあるんだけど、このところ多忙でなかなか各時間がとれないので、内容に少し時差があります。
9月12日は朝からキノコ狩りに出かけました。
9月に入ってから雨続きで川は増水しているし、休みと天気も合わないので一回も釣りに行けていないという事実。そうこうしているうちに、9月半ばになり禁漁まで残すところ2週間となってしまいました(T_T)
渓流釣り終盤はかなり厳しい状況ですが、一方でこの雨続きが山のキノコにとっては好条件のようで、山を歩けば食毒問わずキノコだらけといった状況です。
うれしいような悲しいような。
2018年キノコは大豊作なのだ!
前回と同じふたこぶ山。あれからすでに1週間経ってるから、また新たなキノコが出て来てるかも。
昨日かなり雨が降ったけどこの山は水はけが良いから、多少滑りやすくなる程度で登るのに大きな問題はないです。ただ今日も小雨が降るとか降らないとか。
ショウゲンジ、アミタケはまだ出始め。
登り始めるとすぐにショウゲンジ(地方名コムソウ)やアミタケがちらほらと生えていて、実に良い感じ。ポツポツ採りながら登っていきます。
アミタケやショウゲンジはまだ出始めですね。
サクラシメジ、ウラベニホテイシメジがたくさん。
サクラシメジやウラベニホテイシメジがかなり生えていてうれしい。この二つのキノコ、どちえらも苦みがあるんですが、しっかりしていて虫にもあまり食われないし痛みにくいのでお気に入りのキノコ。
あれ? ずーっと向こうの方にチラッと赤いものが見えたような。
あんなに鮮やかな赤色って、もしかしたら・・・
やっぱり!
タマゴタケでしたー。近くにもう一本。傘が割れていない綺麗なタマゴタケを見つけるとうれしい。このキノコ、ちょっと毒っぽいけど美味いんですよ(詳しくはこちら)。
それはそうと、辺りがガスってきていつ雨が落ちてきてもおかしくない状況。まぁ今日はゴアテックスのレインダンサーを持ってきているので、さほど心配はいらないけど。
ちょうど良い大きさのアカヤマドリ発見。
傘裏の管孔(スポンジ状の部分)も虫に食われていないきれいな固体。このキノコは巨大化して、虫に食われたり傷んだりしていることが多いので、きれいなやつはうれしい。
このキノコは肉厚で食べ応えがあるのでバター焼きが定番で鍋物に入れても美味いですが、先日ちょっと変わった料理にしたら美味かったのでまたそれについては、後日書きます。
謎のキノコもぞくぞく登場。
謎の巨大キノコが群落になって列をなしています。
このキノコ、毎年早期に生えていて見つけた時にはいつも大きくなって傷んでいて、幼菌状態が見られないんですよね。2、3日でぐーんと伸びてしまうキノコなのかも。
比較的小さくてしっかりしているものを見るとこんな感じの傘。
傘の裏側は外縁部がうっすらと紫色。
なんだろね、このキノコ。これはいずれ解明しよう。
まだまだあります。謎のヘンテコキノコ(笑)
とにかく、山はキノコだらけなので歩けばいろんなキノコに出会えておもしろい。
高級キノコたちも順調に出てきています。
ヤバい、雨が落ちてきた。アカマツの大木の下でちょっと雨宿り&休憩。
同じ場所に通っているとおなじみの大木が何本もあるので、こうやって手を当てて「今日もお願いしますよ」とキノコの神様にご挨拶。
スポーツドリンクを飲んであんパンでも食べよう。
しばらくすると雨が止んできたので前進。
足元に平べったい茶色っぽいのが雨に打たれて傷んでいるように見えたので、
「なんだケロウジかよ」と足で裏返してみると、
なんとクロカワでした。足蹴にしてごめんなさい(^_^;)
このキノコも苦みがありますが、苦みのあるキノコの中では一番美味いです。網焼きにするか茹でた物をスライスしておろし醤油で食べると最高!もちろん日本酒に合います。
クロカワは傘裏が真っ白で、他のキノコと一緒にしておくとここについた汚れがとれなくなるので、網に入れて別にしておいた方が良いです。
順調に美味しいキノコが採れて、実に良い感じ。少し歩けば、キノコだらけ。
毒キノコのハナホウキタケやカキシメジなんかは腐るほど生えています。両者とも実際に極早期からずっと生えているので、実際に腐ってきてる固体も多数。
そんななか、突如足元に独特の形をした大きなキノコが!
コウタケじゃないですか!
キノコの神様、願いを叶えてくれましたね。
これは私がこの山でメインターゲットにしている高級キノコ。
これは干してから煮物にすると最高。
漏斗状になった傘にトゲトゲがついた独特の外観。トゲトゲの先端部はまるで焼け焦げたかのように黒くなっています。
そして、コウタケは「香茸」と書く通り醤油のような良い香りがします。
私はむしろマツタケよりも貴重なキノコだと思っています。
私が思うに、マツタケがキノコ界の王様だとしたら、次に続く四天王はこのコウタケと上記クロカワ、それにヤマドリタケ(ポルチーニ)、そして最終盤に出てくるシモフリシメジ。
★2018.9.20追記:
何か忘れていると思ったら、ホンシメジの存在を忘れていました(^_^;)
ホンシメジは女王ということにしておきます(笑)
マツタケ以外をまとめて雑キノコと呼ぶ人がいるけど、これらまで雑キノコ呼ばわりされるのは心外。
というか、私が三大雑キノコと呼んでいるアミタケ、ショウゲンジ、ハナイグチだって美味さでは負けていない。そもそも「雑キノコ」という呼び名が気にくわないから近々新しい呼び名を考えることにします(笑)
コウタケは本来もう少し遅い時期に出てくるので、今頃採れるとはラッキー。
などと思いながらしばらく歩くと山頂に到着。この前マツタケを採った場所ね。
あんまりコウタケのことを褒めたから、俺も忘れるなよと王様登場(笑)
これは前回より良型。ありがたや、ありがたや。
でも、正直コウタケの前だと天下のマツタケも少し霞んでしまうのであった。
他にほんの小さいのが2カ所出ていたけど、あまりに小さいので松の枯れ葉や枝をかぶせて隠しておいて、数日後に見に来ることにします。
でもねー、経験上、隠しておいたマツタケは他の人に採られちゃうよ、きっと(笑)
まぁ、それもでもいい。今日採るにはまだ小さ過ぎるから。
山頂からの下りには、ホウキタケ(写真1枚目)やヌメリササタケ(写真2枚目)なんかもありました。
このヌメリササタケというキノコ、美味いんだけど名前の通りものすごいヌメリがあってちょっと厄介。ナメコ以上にヌルヌル。これも別の袋か網に入れておいた方が良いです。
他に、ウラベニホテイシメジ、サクラシメジ、ショウゲンジなどを追加し、ビクに入りきらない分はバックパックに入れて下ってきました。
この花、今の時期に林道でよく見かけるフシグロセンノウ。
節のところが黒くなっているから「フシグロ」。でも、どちらかというと黒というよりも、赤紫っぽい色。
今年はキノコの当たり年。ぜひ、皆さんにも楽しんでほしい。
車止めまで戻ってくると、最近マツタケを狙ってキノコ狩りを始めたという二人組の若者に会いました。今日は朝5時から歩き回ってマツタケが2本採れたそう。
初心者で2本採れれば大したものです。
重そうな私のビクを見て
「何が採れたんですか?」と尋ねられたので、採れたキノコの名前を挙げると、
「コウタケって聞いたことあるけど、どんなのか見せて下さい」と。
「へぇー、これがコウタケですかぁ。雑キノコはコムソウくらいしかわからないんですよ」と不思議な形のキノコに見入っていました。
この山一体は、誰でも入れるマツタケ山として超メジャーポイントなので、それほどキノコに興味がなくてもマツタケだけを狙ってやってくるニワカさんも多いです。
まぁ、それはそれで悪くはないけど、他のいろんなキノコもある程度わかった方がキノコ狩りはずっと楽しくなると思います。
ともかく、2018年のキノコは大豊作確定です。
豊作の時期に山を歩けば、いろんなキノコに出会える(きっとマツタケにも出会える)ので、皆さんもぜひ。
最初からあれもこれもと手を出さず、ショウゲンジ、アミタケ、ハナイグチの三種類から始め、少しずつわかるものを増やしていくのがお勧めです。
コメント
んー、ホンシメジ(大黒しめじ)じゃありませんか?
しもぶくれのお肥りになる形は。
幼菌の様だしこれから群生するところかもです。
FFfreakさん、こんばんは。
下がまん丸になっている謎キノコのことですよね? 実物はホンシメジの幼菌とはちょっと違う感じに見えますが、シメジの仲間ではあると思うのでもしかしたら変形したホンシメジかもしれないですね。
私の行く山では、ホンシメジはマツタケよりも稀少で、一度採ったことがあるだけです。 そう言えば、本文中の四天王にホンシメジを入れるの忘れてた(笑)
かなりの大漁だったようで、おめでとうございます。^^
小さかったとはいえマツ様を見逃すことのできる気持ちの余裕は、さすがだなぁと感じました。
きっと多くの人は「他人に採られるくらいなら・・・」と、キープしてしまいそうなところ。
釣りもキノコ採りも、その気持ちの余裕こそが楽しみ方の最大のポイントかもしれませんね。
昨日ボクがハンモックで昼寝したところも、たくさんキノコが生えていましたよ。
もちろんボクは同定できないので、見るだけで帰ってきましたが。(笑)
kuniさん、こんばんは。
今回もありがたいことに、いろんなキノコが採れて楽しめました。
マツタケに限らず他のキノコでもそうですが、採り頃のサイズってのがあるんですよね。釣果や収量第一主義になると常に追い立てられているようで落ち着きません(^_^;)
ハンモックを設営できる場所って、木がある場所なので確かにキノコもあるでしょうね。つい先日も誤食(ニセクロハツ)で死亡事故があったので、はっきりわからない場合は採らないが一番ですね(^_^)
おはようございます。
大豊作の様ですね。
酷暑の後の長雨で一気に湧いてきたんですかね。
さすが山菜王国、信州です。
マンボウさん、こんばんは。
空梅雨だったので、キノコは不作だと思っていたら、9月になってからはずっと雨続きで、地温も下がってきたので、一斉にキノコが出てきた感じです。
例年はもっと遅く出てくるキノコも生えてきていたので、今年は短期間にどっと出て終わりも早くなるかもしれません。
山菜とキノコに関しては長野県は本当に恵まれていて、感謝感謝です(^_^)
今年はキノコの当り年ですね
此れだけの種類が生える土地が有るのは
自然環境が豊な証拠でしょう、
採取に行かず批判は出来ませんが
此れだけの種類を料理にするのもキノコに合った
料理方法を知らないと折角の物がムダに成り
乱獲と成るでしょう、釣りも同じですね。
釣りお爺さん、こんばんは。
今年は当たり年だと思います。
信州の豊かな山は、春には山菜、秋にはキノコと私たちを楽しませてくれます。とても有りがたいことです。
キノコはそれぞれに合った料理法がありますね。いろんな方法で長期保存もできるので、無駄にすることなく、美味しくいただきたいですね(^_^)
きのこ大漁ですね!うちの職員さんも昨日かなり採取してきたようです。今度連れて行ってもらい段取りです。
Nori1022さん、こんばんは。
9月は雨続きでなかなか渓流に行けませんが、キノコに関しては絶好調のようです。
職員さんの中にもキノコハンターがいるんですね(笑)
キノコに詳しい人が連れて行ってくれるのは頼もしいですね。
そちらでも、きっといろんなキノコが採れると思うので、たくさん採って美味しく食べて下さい(^_^)
おはようございます。
コウタケは最高のキノコですね、乾燥させて保存が効きますし、塩蔵と違って塩抜きで風味が落ちる心配もないし、コウタケは頂上近くに出ますのでもう私には無理になってしまいました、三か所位秘蔵の場所があるのですが、無理して登っても必ずあるとは限りませんしね、今年はいいろいろのキノコが出そうですね。
ハックル70さん、こんばんは。
個人的にはマツタケよりもコウタケを見つけた時の方がうれしいです(笑)
コウタケは干すことで旨味が増しますよね。うちでは年末まで保存しておいて、正月に煮て食べるようにしています。
おっしゃる通り、コウタケは山頂付近に出ますね。一昨年はたくさん採れたのに、昨年は一本も採れず、今年は少し復活したようです(^_^)
おはようございます。
“謎のキノコもぞくぞく登場”で群落群落をなしているキノコは、一瞬ニセアブラシメジ(クリフウセンタケ)の老菌ではないかと思いましたが、傘裏を拝見すると恐らくカワムラフウセンタケではないかと?画像では判断が難しいいことと、素人判断ですのであまり当てにはなりませんがね(笑)。幼菌は饅頭型でしっかりとしたキノコです。
カワムラフウセンタケはおらほでは食用として普通に食べていますよ。自分は泥臭いので好きではありませんが。
naotyanさん、こんばんは。
ありがとうございます。
カワムラフウセンタケ、私も採って食べたことがあるんですが今回の謎キノコはちょっと違うんじゃないかと思うんですよね。
カワムラフウセンタケに比べるとかなり巨大化するキノコです。
つい最近(2019年9月)も同じキノコの群落に出会いました。
https://www.sakanakokoro.com/2019/09/14/44452/
昨年よりも幼菌状態で見つけたので、これを見ると尚更カワムラフウセンタケではないような・・・
カワムラフウセンタケの柄やヒダはもっときれいな紫色をしているし、傘の風合いもちょっと違う気がするんですよねー。???