ベイトリールでルアーをスパッと狙ったポイントに投げるのが楽しくて、解禁初釣行はルアーでの釣りとなりました。
今度は本職のフライフィッシングで出かけてみることにしました。今の時期は実質10時頃から3時くらいまでなんですよね、釣れるのは。
のんびりスタートで、お昼頃から川へと向かいます。
ヤマドリの恩返し|天竜川水系狐の里 フライフィッシング
雪の全くない2月末の里川。この時期に川岸に全く雪がないなんて、ほんとに珍しい。
この川には何度も来ていますが、この区間は初めて入ります。
足元はリトルプレゼンツ N3 ウエストハイウェーダーとコーカーズ グリーンバックで固めて準備万端。陽気もぽかぽかだし、早速釣りを開始・・・しないんですよ(笑)
まずは、お昼を食べなくちゃね。
川で食べる焼きそばは美味いね!
いそいそとMUKAストーブとソロストーブを設置。ソロストーブはアルコールバーナーを中に入れて使います。
クッカーは山フライパンとチタンパーソナルクッカーの小鍋を使う予定だったんだけど、クッカーを開いてみたら、小鍋の方はアルミの方が入っていた(^_^;)
しまった、チタンとアルミを組み合わせてしまっておいたの忘れてた。
まぁいいや。汁物はチタンで作りたいので、大鍋の方を使おう。
チタンパーソナルクッカーの大鍋に豚汁の材料を入れてMUKAストーブの火にかけます。
山フライパンに薄く油を引いてソロアルコールバーナーの火に掛け、豚肉を炒めます。
山フライパンの豚肉に火が通ったら、キャベツ、ニンジン、ピーマン、もやしを入れてさらに炒めます。
野菜に火が通ったら、焼きそばの麺を入れて水50ccを振りかけほぐしながら炒めます。
焼きそばは今回もお気に入りのシマダヤの「鉄板麺 お好みソース味」です。麺が焼けたら、添付のソースをかけてさらに炒め、添付の青のりを振ったらできあがり。この濃厚なソースがいいんですよねー!
鍋の方は煮えてきたらアクをすくい取りながらしばらく煮ます。
具に火が通ったら、ラップに包んできた味噌と酒粕を溶かし入れて、一煮立ちさせて最後に刻んだ長ネギを浮かべたらできあがり。
本日の渓流メシ
・焼きそば
・酒粕豚汁
・ポンカン
・食後の紅茶
酒粕豚汁、体が温まって美味いねー。予定外の大鍋で作ったので、ちょっと味噌が少なめで薄味になっちゃったけど。
渓流で食べる焼きそばは美味いんですよねー。特にこのお好みソース味の鉄板麺は最高!
満腹になったところで、やっと釣りを開始。
陽当たりの良い土手には福寿草が咲いて、見るからに暖かそう。
タックルは一番お気に入りの組み合わせ、カムパネラ レッドラップとオービス バテンキルクリックII。ラインは3F-DT、リーダー7.5ftにティペット6X。
気温12℃、水温4℃。
素直にマーカーニンフで釣ることにします。
ポカポカ陽気で昼寝したいくらい。木の芽もだいぶ膨らんでますね。
水深のある流れの緩いポイントに絞って、玉ウキマーカーを付けてBHヘアズイヤーニンフを投げます。
だけど、いかにも魚がいそうな雰囲気なのに、全く反応ないです・・・
さすがにまだ浅瀬に魚がいるような時期ではないしねー。
でも、この渓相、もっと暖かい季節になったらイイ感じなんだよねー。岸の葦に気を付けなくちゃいけないけど。
青空が広がって風もなく、フライロッドを振っているだけでも気持ち良いですねー。
と言いつつも、魚が釣れないと全然おもしろくない(笑)
ここには魚がいるでしょー、絶対に。
フライをグレーニンフに変えてもみたけど、やっぱり全く反応なし。この二つのニンフで何も反応なければ、何をやってもたぶん無理。
この区間、小堰堤が連続していて深場があるし、川にも降りやすいから解禁前に漁協で放流してると思うんだけどなー。
放流はしてるけど解禁から10日ほどでほとんど釣り切られてしまったのか、それともはなから放流されていないのか、ともかく魚の気配がありません(>_<)
全く魚の反応がない川の岸にぷかぷか浮かんでいたものは
ここだって魚がいそうなんだけどねー。
あれ!? なんだろ、あれは。
あ、鳥が死んでる。
雌キジ? いや、雌キジはこんなに尾羽が長くないか。
雄のヤマドリだね、きっと。
ヤマドリと言うと、山に棲んでる鳥の総称みたいな感じになっちゃうけど、そうじゃなくて「ヤマドリ」っていう名前の鳥がいるんですよ。
水に首を突っこんで岸辺で波に打たれているなんて、なんだか痛々しい。
このところ気温が高めだから腐敗しちゃうな。
水から引き上げて埋葬することにしよう。
動物や鳥の遺骸は不用意に触ると感染症の恐れなんかもあるから、あんまりいじらない方が良いと思いますよ、普通の人は。
そういえば、ここは以前に狐を埋葬した川だったな。
フライを巻くのに使える尾羽を2本もらっていこう。他の羽も使えそうだけど、水に浸かっていたせいで羽がぐちゃっとしてなんだかよくわからないので、適当に何箇所か小さな羽も少しだけ抜かせてもらいました。
首回りの羽はだいぶ抜けていたので、もしかしたら他の釣り人が結構抜いたのかもしれない。
落ちていた流木で穴を掘ります。
何の植物だか根が結構張っていて、ちょっと苦労したけど、この位でいいかな。
今日はボウズかな、と諦めかけたけど・・・
さて、全然釣れないことだし、帰ろうかな。
さっきの尾羽はフェザントテイルニンフを巻くのに使わせてもらおう。
あ、そうだ、最後にフェザントテイルニンフを投げてみようかな。
ブロック堰堤からの落ち込み脇の巻き返し。
漂っていたマーカーがピクッと動きました。明らかに魚の反応!
魚が全くいないと思っていたら、なんとかアマゴが釣れました。
危うくボウズになるところだったけど、救われました。もしかしたら、さっきのヤマドリさんが釣らせてくれたのかも。
良かった良かった、今日はこれで帰ることにします。
車の元へ川沿いの道をてくてくと歩いて行くと、前方に杖をついて歩いているお婆さんが。
橋の手前まで行ったら立ち止まって対岸を見つめているので何かいるのかな、と見ていると両手を合わせて拝んでる。
近くまで行ってみると、あぁ、こんなのがあったんだ。
お婆さんとちょっとお話してみると、なんでも近くの家からここまで毎日散歩に来て手を合わせているんだとか。
お婆さんと別れてから、私も見習って両手を合わせて「今シーズンも良い釣りができますように」とお祈りしときました。
いやいや、釣りの神様じゃないでしょうよ(笑)
コメント
こんばんは。
動物の死体を見つけた時はなんとも言えない気分になりますね。
今までで一番キツかったのは谷の浅瀬で大きなお猿さんが仰向けになっていたことがあります。夏だったのでかなり遠くからでも臭いましたねー(>_<)
流石に埋葬しようとは思いませんでした(笑)
七流釣師さん、こんばんは。
ウチみたいな田舎だと、たまに道路で車にはねられたタヌキやキツネを見かけることがありますが、猿の亡骸は出会ったことがありません。
夏場だと何の動物であれ、腐敗が激しいのであまり出会いたくありませんねー。異臭は勘弁して欲しいですね(^_^;)
おはようございます。
腹が減っては戦が出来ないといわれますからね、釣りはノンビリが良いんですが私の若い頃は考えてみればガツガツしていましたね、リコプテラさんは立派です、死んでいた鳥はヤマドリですね、剣羽の先端の風切り羽をちょっと頂いて来ればよかったですね、多分猟で弾が少し当たった鳥だと思います
ハックル70さん、こんばんは。
お腹が空いている時って集中力は途切れて釣りどころではなくなりますよね。あんまり満腹になりすぎると眠くなってくるので、それはそれで問題ですが(笑)
やはりこれはヤマドリですか。鉄砲で撃たれたんですかね。こんなに間近では初めて見ました。長い尾が特徴的ですね。
水没して羽がビショビショだったので、はっきりわかりませんが剣羽っぽい部分ももらってきて、今乾かしているところです(^_^)
酒粕豚汁旨そう!!
やっぱりリコプテラさんの釣行は、こうでなくちゃ。
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかも寝む
なんて句が浮かんだけど、これって秋の歌みたいですね。(笑)
ちなみにこれを詠んだ柿本人麻呂を祭った神社が、我が家から車で15分くらいのところにあります。
って、話が脱線し過ぎたけど、きっと山鳥さんはリコプテラさんのおかげで成仏できるでしょう。
そして今シーズンのリコプテラさんの釣果に、手を(羽根を?)差し伸べてくれるはず。
kuniさん、こんばんは。
そうですねー、渓流で何か食べないとなんだか寂しいです(笑)
柿本人麻呂は「百人一首に出てくる人」っていう程度しか知りませんが、ヤマドリを詠っていたんですね。もしかしたらその神社にはこの歌碑があったりするのかな。
ヤマドリさんの恩返しには密かに期待しているんですが、果たして今シーズンの釣果やいかに(^_^)
山鳥さんを埋葬して、今シーズン お礼に良い釣りができるかもしれないですよ(^-^) 私は、家捜ししたら スプーンとスピナーが幾つか出てきたので今シーズンのメインは こっちになりそうな予感がします。
Kさん、こんばんは。
鶴なら恩返ししてくれそうですが、ヤマドリはどうでしょうかね(笑)
なんであれ、最終的には神頼みの私ですので、今シーズンも良い釣りができるように祈るばかりです。
スプーンとスピナーがあれば、渓流のルアーは楽しめますね。解禁にはなったものの、まだまだ水が冷たいので本格的には4月からでしょうか(^_^)
おはようございます。
シーズン始めの穏やかな里川も悪くないですね。
それにしても雪のかけらも無いとは。
ユッタリと楽しむ釣も悪くないですよ。
マンボウさん、こんばんは。
今年は例年になく雪が少なかったので、早期から行こうと思えばかなり奥まで行けそうですが、もっと季節が進むまでは里川のアマゴ狙いにしようかと。
普通なら、北向きの土手に雪が残っていそうなものですが、全く雪がありません。3月に大雪が降るかも、なんて思っていましたが、この調子だとこのまま暖かい季節を迎えそうです(^_^)
はじめまして。
いつも楽しく拝見させていただき、知識の豊富さ、探究心の深さ、技術の巧みさに、まだ若いのに、と感心しています。
私も平日にリコプテラさんと同じようなフィールドで釣りを楽しんでいます。もしかしたらどこかであっているかもしれませんね。
記事を読んでいると、あの川だ、と分かりとても参考になります。
テンカラがメインで餌釣りもします。去年からフライも始めましたが、難しくて釣果はまだです。
今年はまだ1回しか行っていませんが型の良いアマゴが釣れてモチベーションも上がっています。ウェットはまったくダメで、ドライで釣れました。
これからも記事を楽しみにしています。
では。
長々とスミマセン。
wakudokirunさん、初めまして。
いつも読んでいただいているようで、ありがとうございます。
知識がありそうに書いてますが、実はいろいろ調べてその時点でわかることばかりです。
同じエリアで釣りをされているんですね。本当にどこかですでに会っている方だったりして(笑)
テンカラも面白いですが、フライフィッシングならではの面白さもありますね。早くもドライで良型アマゴを釣っているんですね。おめでとうございます!
私も良い釣果報告ができるようにがんばります。
今後ともよろしくお願いいたします(^_^)
渓魚との良い出会いがありましたね。
埋葬をしてあげる心の優しさは素晴らしいです。
山神様水神様はこの優しさに対して恵みを授けるでしょう。
早春のアマゴの綺麗なこと冷水でコーティングされたようで艶やかです。
今回のお食事も温かさありで美味しいでしょうね。
幻の渓流師さん、こんばんは。
今回は渓魚と出会えずじまいかと思いましたが、最後になんとか1尾出てきてくれて嬉しかったです。
ヤマドリさん、今回の埋葬の件を山神様と水神様に伝えてくれましたかね(笑)
同じものでも渓流で作って食べると数倍美味しく感じます。今の時期はまだ風が冷たいので、やはり温かい汁物が欠かせませんね(^_^)
僕は渓流遡行中に害獣駆除で金稼いでる奴が捕殺したシカを埋葬するのが面倒だったのか、そのまま何体も淵に落としたところに行き当たったことがありました。ヤマドリ埋葬してくれる人もいるのになー。
Nori1022さん、こんばんは。
まともな猟師さんは別として、害獣駆除の名の下に鉄砲撃ってる人たちってどうもあんまり信用できないんですよね。
確か、ウチの近くでは写真をごまかして実際に捕った頭数よりも多く申請して報酬をせしめたとかいう輩もいました。もちろんバレましたが。
淵にシカを投げ落とすなんてことする人いるんですねー。きっとバチが当たるでしょう(笑)