今日は一日釣りができるから、川の上流部へ行ってみよう。
自転車もあることだし、もう一度南アルプスの奥の川の上流まで行くか、あるいは久しぶりに天竜川北部の支流まで行ってみようか。
東か北か・・・いや南へ行こう(笑)
初めての川へフライタックルを持って行ってみます。
ロストしたり、何尾も魚を釣って鉤先が甘くなったりした常用フライを、前の晩に増産しました。
私の主戦力、エルクヘアカディス、アダムスパラシュート、クイルボディパラシュート。それぞれ3本づつ巻きました。これに最近はオーガストダンが主力として加わりました。
この辺りは、最初の頃に比べると、自分の理想のバランスに巻けるようになってきました。フライを巻き始めて一年。少しは進歩したかな(笑)
早起きして、車で行けるところまで上ります。
途中、危険な標識が・・・
このビックリマークの看板、見たことありますか?(写真はイメージです)
これは、他の標識では表せない「その他の注意」がある場所に立てられます。1枚目の写真のように補足説明が付いているものは良いのですが、問題なのは2枚目の写真のようにビックリマークだけの場合。
この標識がある場所は山道であることが多い。たしかに山道はいろんな危険に満ちている。落石や、動物が飛び出してきたりね。でも、それらはちゃんと別の標識がある。
では「!」は何なのか・・・それは幽霊が出る場所らしいです!!
まさか、公共の標識に「幽霊注意」とは書けないから「!」にしているのだと。ひぇ〜(°0°)
まぁ、都市伝説ですよ(笑) でも、私は過去に他の2箇所でこの標識見たことがありますが、いかにも幽霊が出そうな場所でした(^_^;)
この標識を通り過ぎてほどなく、山の中にひっそりと神社があったりするから、幽霊話も信憑性を増してくるな。背筋が寒くなる。
幽霊が守る谷|天竜川水系幽霊谷 フライフィッシング
どこの川もゲートだらけ(笑) すでに車が1台停まっています。
今日も活躍WACHSEN Angriff(ヴァクセン アングリフ)BA-100(楽天で見る・アマゾンで見る)。先行者がどの辺りへ向かったのかが問題だけど、とにかく漕ぎます。概ね走りやすい路面状態と傾斜。時折降りて押さなきゃいけない場所もあるけど。
途中、猿たちがお出迎え。魚も猿も(人間もか)子どもは警戒心より好奇心が勝るようで、写真を撮った後、5m位まで近づいて横を通り過ぎても、じっとこちらを見て逃げませんでした。
この辺りはかなり深い谷だけど、入渓できそうなポイントに自転車を停め、川へ下ってみます。下の方は渇水気味で心配したけど、さすが中央アルプスの川、渇水どころか水は多めな感じ。
ロッドは、AXISCO AXGF763-6(楽天市場で見る)。
リールは、先日地元ショップで購入したSage 1830。今まで使っていたダイワ ロッホモアSLA3/4も良かったけど、カリカリとクリック音の出るリールが欲しいなと思っていたところ、スプール付属の型落ちをバーゲンしてたので、買っちゃいました。
ホントに欲しいのはクリックリール Sage CLICKIII(楽天市場で見る)だけど、高いんですよ(笑)
気温21℃、水温13℃。条件は良さそう(^^)
朝のウチはとりあえず、例のシステム試して見るか。
先日木曽の川でも試したテンカラドロッパーシステム。ハックルさんのテンカラ毛鉤をリードに、その60cmくらい上に長さ10cmの枝素、エルクヘアカディス#12をドロッパーとして結びます
ウェットの釣りに慣れていないので、両方ともウェットフライを結んじゃうと、どこを流れてるのかわからなくなっちゃうんですよ。ドロッパーにエルクなら流れている位置がわかるし、あわよくばエルクに魚がバシャっなんてこともあるかと。ティペットは5X。これより細いと、絡みついて釣りどころじゃなくなりそうなので(^^;)
しばらく釣り上り・・・
写真は横から撮っちゃいましたが、実際は写真の右手、下流方向からキャスティング。リーダーを張り気味にして流します。
最初に水面のエルクをちょんとつついて、その後(同じ魚かどうかはわかないけど)、通過した水面下の毛鉤にゴンという感じで食いつきました。イワナ24.5cm。
その後も、20cm前後のイワナが何尾か。ハックルさん毛鉤、長くて黒い蓑毛(雉ですかね)が今の時期に威力あるようです(^^)
10時頃になり、ドロッパーのエルクヘアカディスの方に飛び出すイワナがちらほら。でも、なかなかフッキングせず。エルクの#12に出る状態なら、いよいよテレストリアルが好調か。いつものドライフライフィッシングに切り替えようかな。
ドロッパーシステムも5Xのティペットなら、それほどトラブルなくキャスティングできました。来シーズン、ドライに反応が良くない時期に救世主になるかも(^^) ただ、なるべく長いロッドの方が扱いやすそう。
7Xティペットにクイルボディパラシュート#14を結んで様子見。
一度フライをつつきに出た魚が、右の方へ潜り、もう一度キャストすると別の魚が出ました。イワナ19cm。
この辺りはそんなに人が入らないだろうと思ったけど、足跡もあるし、そこそこ釣り人もいるみたいだ。
いつもの釣り方で、7Xティペットに替えればさぞかし反応良いだろうと思ったけど、それほど良いわけでもなく。忘れた頃に20cmくらいのイワナが飛び出す程度。大岩の落差がある落ち込みが続いて、イワナのいそうなポイントだらけなんだけどな。
落ち込みの両側に巨大な岩が張り出し、高巻きしなきゃならない場所が何カ所も。その都度、ロッドを畳んで、また川に降りてロッドを継いで、そんなことの繰り返し。効率悪いけど仕方ない(>_<)
すばらく上ると、砂地に昨日今日と思える足跡が(T_T) さらには枝からぶら下がる餌釣りの仕掛け(T_T)
まぁ、この川もそこそこ有名だから、人も入るでしょ。
とにかく、お昼休憩だ。大岩の上でおにぎり食べて一休み。
なんだか眠くなってきたので、昼寝できそうな場所はないかと岸寄りを探すと、流木の枝が重なってイイ感じのベッドが(笑) 寝そべってみると計ったかのように体がすっぽり収まる。こりゃいいや。
ここで40分くらい、不思議なほどぐっすり眠りました。
さて、これからどうしようか。
もしかしたら、先行者が同じ場所から今日入っているのかも。ただ、反応が良いとは言えないものの、釣れないわけでもない。自転車を停めた場所までもどり、その下に移動するか。あるいはこのまま上るか。
まぁ、今日はのんびり釣りしたいから、ガツガツせずにこのままゆっくり上ろう。
ここは広いプールになっていて、手前のヒラキから探るけど、魚が出ていないようなので、落ち込みの白泡の切れ目を目がけてロングキャスト。このロッド、#3ラインだとある程度距離を出した方がラインの重さが乗ってキャスティングし易い。#4ラインの方がいいのかも。
ロイヤルコーチマンのパラシュートタイプ#14がうまい具合に流れに乗ってふわふわ。
想定した場所で出てくれました。もっとサイズが大きければ文句ないんだけどな。でも、ピンポイントで遠くの魚を釣るのは「釣り上げたぞ」って感じがしてうれしい(^_^)
その後も、眼前に広がる渓相の割りに、イワナたちは控えめで(笑)
ここからは、今日一番反応が良さそうなエルクヘアカディスに絞ります。チビッコも含め、サイズは24cm止まり。
日が傾いてきました。
苦労して辿り着いた割りには今日は地味な釣果だったなぁ。まぁ、テンカラとエルクのドロッパーシステムも結果を出せたし、のんびり森林浴でリフレッシュできたから今日も感謝感謝。
もう一つ先の、落ち込みを攻めたら終わりにしよう。自転車があるとはいえ、帰り道も長いことだし。
左からの流量の多い落ち込みになっていてかなり水深があります。手前のカタの部分を最初に狙いますが、ここも深くて出てきてくれません。何度かキャストしているうちに、なぜかフライがなくなっていました(>_<)
あれ? 良く見ると6Xと7Xのティペットの結び目から切れてしまっていました。なにかに引っかかった感触もなく、どうして切れちゃったんだろう?
どうも細いラインだと怪しいブラッドノット。トリプルサージェンスノットでしっかりと結び直します。
今度は、画面の奥の石伝いに左から右へ流します。ドラグフリーで流れたエルクヘアカディス#14がカタに差しかかり、下の段に引っぱられ始めたその瞬間に・・・
バシャッと出ました!
落ち着いて合わせると、左側の深い方へ走り、手前の岩下に潜り込みそうになりました。やや、それはまずいとロッドのしなりを信じて腕を前に伸ばすようにして、グイーンと持ち上げると今度は白泡めがけて走ります。
なんとか、水面に持ち上げ、空気を吸わせて手前に引き寄せ、ネットイン!
さっきティペット結び直しといて良かったぁ。
尺いったかな? 計ってみるとピッタリ30cm。尺は正確には約303.030mm(正確なのになぜか約がつく笑)。尺と呼ぶには少なくとも30.5cm以上じゃないとなー。
これは、泣き尺ヤマトイワナってことで(笑)
でも、いい引きをしていて、満足の1尾。
前回釣行はランディングネットなしでもなんとかなったけど、このポイントでこの魚をネットなしではキャッチできなかったと思う。
あのポイントを攻めたら終わりにしよう、と思ってそこで釣れることはまずない。例え釣れたとしても小物の場合が多い。それで未練がましく、次の落ち込みまで、また次の落ち込みまで、なんてやってて帰りが遅くなったり・・・
今回は、最後と決めたポイントで奇跡的にいいイワナが釣れたので、最高の気分で納竿できます(^_^)
少し薄暗くなってきた山道を自転車で下ります。やっぱり自転車があると楽ちん(^_^)
ジムニーに辿り着き、手早く自転車を畳んで。
また、あの幽霊ポイント通るのイヤだな。と気にしながら下って行ったけど、例の神社も標識も知らないうちに通り過ぎてしまったようだ。民家のある場所まで戻ってきて大きく深呼吸(笑)
それにしても今日は、「終わり良ければ全て良し」そのものだった。感謝感謝(^o^)
コメント
積極的に出掛けてみえますね
天竜川水系は良い渓流がありますね
余り行った事がないので分かりませんが
イワナはやはり奥え行かないとね—それにしても
釣果を出され楽しい1日でした
自転車は便利でしょう、もう奥まで行けなく成りました。
こんばんは。
気持ちの良い釣だったようで、何よりです。
ヒットポイントを見ても、狙った場所から狙った通りに出て、楽しさが伝わって来ます。
最後の大物含めて綺麗な岩魚ばかりで、本に良い川ですね。
女の子が飛び降りたすぐ近くでシーバス釣っていて夜中に10分位誰も居ないのに頑張れと女性の声で応援され続けたことあります(笑)
↑↑そんなNoriくんの言う『頑張れ』ポイントのスグ近くで、去年テントで3泊したけど応援はされなかったです。
献花されてたけど、不気味さは感じなかったですけどね。
釣りお爺さん、こんばんは。
> 積極的に出掛けてみえますね
> 天竜川水系は良い渓流がありますね
支流にはかなりの確率でゲートが設置されていて、上流へ行くのには苦労しますが(笑)、その分イワナたちも守られているのかもしれません。
> イワナはやはり奥え行かないとね—それにしても
> 釣果を出され楽しい1日でした
> 自転車は便利でしょう、もう奥まで行けなく成りました。
勾配が急で自転車を押して上らなければいけないような場所もありますが、それでも、疲れたあとの爽快な下りは快適でした。
おかげさまで良い一日になりました(^_^)
マンボウさん、こんばんは。
> 気持ちの良い釣だったようで、何よりです。
> ヒットポイントを見ても、狙った場所から狙った通りに出て、楽しさが伝わって来ます。
大岩の渓なので、高巻いて川へ降りての繰り返しでしたが、良いポイントの連続でした。
反応は必ずしも良くはなかったですが、フライフィッシングを楽しめました(^_^)
> 最後の大物含めて綺麗な岩魚ばかりで、本に良い川ですね。
最後と決めたポイントから、いいイワナが出てくれたのはうれしかったです(^_^)
今回も、運が良かっただけですけどね(笑)
Nori1022さん、こんばんは。
> 女の子が飛び降りたすぐ近くでシーバス釣っていて夜中に10分位誰も居ないのに頑張れと女性の声で応援され続けたことあります(笑)
そんなフレンドリーな幽霊なら私も会ってみたいです。応援してくれるなんていいな(笑)
その幽霊が美人だったならさらにうれしいけども。あ、声だけでしたっけ(爆)
kuniさん、こんばんは。
> ↑↑そんなNoriくんの言う『頑張れ』ポイントのスグ近くで、去年テントで3泊したけど応援はされなかったです。
> 献花されてたけど、不気味さは感じなかったですけどね。
献花されてるとこでキャンプしちゃいます? 私は無理です(笑)
幽霊もやっぱり人を選んで出てくるんでしょうかね。私は恐がりだけど霊感ないので、心霊現象に遭遇したことないんですよね。いや、遭遇したいわけじゃないですよ(^_^;)
おはようございます。
きれいな渓流、楽しい釣りをされましたね、こんな釣りが本当の釣りでしょうね、私なんか漁師的な釣りが多くて景色を楽しむ余裕もないくらいで困りものです(笑)
ハックル70さん、こんばんは。
> きれいな渓流、楽しい釣りをされましたね、こんな釣りが本当の釣りでしょうね、私なんか漁師的な釣りが多くて景色を楽しむ余裕もないくらいで困りものです(笑)
渓相は最高でした(^_^) 思ったほどバンバン釣れたわけじゃないですが、最後に納得の一尾が上がったので気分良い一日となりました。現金なものです(笑)
食べるために釣る、そんな漁師的な釣りの方がむしろ本来の釣りかもしれませんよ(^o^)
綺麗なイワナ、立派な胸ビレですね。さすが、急峻な田切地形の渓に住む渓魚はたくましいですね。
私も以前に天竜川右岸側の支流に釣行したのですが、地理もわからずに夜駆け朝打ちを狙って与田切川に迷い混み、例の標識にびびって大田切川に逃げた事があります(笑)
にゃろめ、こんばんは。
> 綺麗なイワナ、立派な胸ビレですね。さすが、急峻な田切地形の渓に住む渓魚はたくましいですね。
最後になかなかワイルドなイワナが釣れて、満足できる一日になりました(^_^)
> 私も以前に天竜川右岸側の支流に釣行したのですが、地理もわからずに夜駆け朝打ちを狙って与田切川に迷い混み、例の標識にびびって大田切川に逃げた事があります(笑)
そうですか。こちらへいらしたことあるんですね!
川を変えたのは正解です。私は鈍感なので大丈夫でしたが、霊感の強い人はきっと何かが見えたり聞こえたりしちゃう気がします(笑)ウソです。千人塚公園から上れば幽霊ポイントを通らずに行けますので、そちらから、ぜひもう一度。
高巻きを繰り返さなきゃいけないような場所もありますが、イワナたちにとっては住みやすい川だと思います(^_^)