先日の釣行で拾ったカケスの羽。kuniさんがコメントで紹介してくれたウェットパターンはちょっと今の私には無理そうで(^_^;) にゃろめさんが教えてくれたカネマラブラックならなんとか巻けるかも。
カケスって調べてみると、「ジェーイ、ジェーイ」と鳴くからアメリカではブルージェイと呼ばれているらしい。ブルージェイズという野球チームがあるくらいだから、人気のある鳥のようだ。厳密に言うとブルージェイは日本のカケスと違って、全身が青っぽい青カケスという鳥だけど。
あの青く輝く縞模様の羽、ウェットフライの材料としてもよく使われるようですね。
ショップでカケスの羽を見かけたのでそれを購入して練習してから、実際に拾った羽で巻こう。他に足りない材料、シールズファー(黒)とゴールデンフェザントクレストも購入。
材料を揃えたのはいいけど、ウェットフライはまだ良くわかってないから、なんとかドライフライにならないかな。
あの川で拾った羽でフライフライをつくり、それであの川で魚を釣りたい。それが今回の私の目標です(笑)
↑左が拾った羽。右が購入したもの。拾った羽の方が小ぶりで毛先もいくぶん短いか。
ドライフライに使うなら先端からストークを半分に裂くしかなさそう。やってみると、うまく半分にはならずいらない側の羽をむしりとったような状態に。うーん、真っ二つにするのは難しいかな。仕方ないのでカッターでストークを削りますが、これまたなかなか難しい。うっかりすると、ストークを切断しちゃいそう(^_^;)
このくらいで巻けるのかどうかわからないけど、とにかく巻く羽はこんな感じで。
ファイバーが長いので、スタンダードパターンじゃなく、この際パラシュートパターンにしよう。
拾った羽で巻くなら、ボディーも自然素材にしちゃおう。春先に採っておいたゼンマイの綿毛。煮沸して乾燥させておきました。やっと使うときが来たか(^_^)
テイルはどうしよう。
そうだ、他にもずっと前に拾った羽がそのままになっているはず。
↑中学生の頃、渓流の餌釣りを始め、それから特にあてもなくテンカラの本を読んだりして、いつかはテンカラをやるだろうと、川や山で拾った羽をとっておいたのです。というか釣具を詰め込んである衣裳ケースの奥にずーっと眠っていたのを思い出したのです。ひっぱり出してみると、これらが何の鳥の羽なのかわからないし、使えるかどうかも定かじゃないけど・・・写真はその一部です。
この中からなんとなくテイルに使えそうな羽を選びました。
だいぶ地産地消のフライになってきた。よし、これでいこう!
カケス&ゼンマイ・パラシュート
◎フック:TMC100 #12
◎スレッド:ユニスレッド8/0(ブラウン)
◎ボディー:山で採ったゼンマイの綿毛
◎リブ:ゴールドファインワイヤー
◎テイル:山で拾った何かの羽
◎ハックル:川で拾ったカケスの羽
◎ウイング:エアロドライウイング(ピンク)
ブラウンのスレッドで下巻き。
山で拾った謎の羽のファイバーを5、6本切り出し、シャンクと同じくらいの長さをテイルとして取り付けます。
ウイングも自然素材のカーフテイルとかの方が良いか、とも思ったけど、どのみち外国から入ってきてるから地元感はないよなー。カーフテイルだとボディーが太くなりがちだから、エアロドライウイングの方がいいか。
カケスの羽をウイングポストに沿って取り付けます。
ゼンマイボディーは地味な感じがするので、キラキラ感プラスと、もこもこした感じを押さえるためにゴールドファインワイヤーを取り付けます。
ゼンマイをちょっと取り出し、固まった部分をほぐして巻きやすくします。
スレッドにワックスを少しつけて、ドライシェイクを揉み込んだ綿毛を撚り付けます。さすがにフライライトのようにはいきませんが、繊維が短い分、少しずつ継ぎ足していく感じでやればうまくいきそう。
ちょっと太っちょのアダムスパラシュートのような感じに(笑)
ゴールドワイヤーをウイングの手前まで巻いて、スレッドで巻き留めます。少しだけスリムになりました。写真だとよくわからないけど、チラッと見えるキラキラが魚を誘ってくれそうな気がします。
ウイングの前側はスレッドで数回巻いて押さえて、スリムな感じに。
あとはハックルを巻くだけ・・・巻き始めでいきなりストークがポキッと折れました(T_T)
イヤな予感的中!
ストークが固いんだなーやっぱり。これではどうしようもないので、一度全部ばらします。
ばらしていくのは結構大変。なんでも、組み立てる時よりそれを完全に分解する方が大変な気がする(笑)
大体の感じはわかったので、いよいよ拾った羽を使います。二つに裂いて、ストークもできるだけ細く削ります。そして、巻く方向に馴染むように爪でしごいておきます。
最初からもう一度同じように巻いていきますが、羽はボディーを巻いた後に取り付けることにします。これなら羽を巻く段階で失敗しても、羽を取り替えるだけで済むし。
今度は折れずに、なんとか、強引に、巻きました。
2本なんとか完成!
こんな感じでハックルが標準的なパラシュートよりかなり長め。
まばらなハックルがなんとも頼りない大柄なフライ。カゲロウというより、ガガンボや足の長いクモを模しているような感じ。
と、ここであることに気付きました。
このフライ、青色に輝く縞模様の羽が魅力なわけですが、よく考えたらパラシュートに巻いてしまうと、魚からは裏側しか見えず、結果、単なる黒っぽい羽のフライに見えちゃうんじゃないの? まぁ、仕方ない(>_<)
この青色が魚に見えるように巻くには、やっぱりウェットか、それとも逆さ毛鉤風か。とにかく今後の課題にしよう。それと近々カネマラブラックも巻いてみよう。
やっぱり野鳥の羽を巻くのは難しい。そもそも、ストークを真ん中から裂く良い方法あるのかな。その辺りは、諸先輩方が詳しそうなので、教えていただけると幸いです(^_^;)
ゼンマイの綿毛は、色合いも素材感も良い感じで、ダビング材として使えそうな感触です。これだけあれば、たくさん巻けるなー。本来ウェットに適してるんだろうけど、浮力に問題なければドライにも良さそう。
今回作ったこの怪しげなフライがちゃんと水面に浮いて、魚を引き出してくれるだろうか。
実釣で試してみます。さて、どうなりますか(^_^)
コメント
僕はニワカなのでドライフライオンリーで(笑)
こんばんは。
テンカラ毛ばりとは違うかもしれませんが、野鳥のこの手のものは太い部分は折れやすいので羽の先端から巻く手もありますし、スレッドを絡めて一緒に巻く方法などありますが、なかなか格好良くはいきませんね!
裂く前に水にしばらく漬けておいてから、ゆっくりとやれば巧くいく・・・はず。^^
おはようございます。
正に地産地消ですね。
親しんだ匂いがすると、渓魚が飛びつくかもしれませんね。
実釣記も楽しみにしています。
ストークを裂くコツはウィングの根元をバイスなどに固定、引っ張りながら裂くとうまくいきます。
またゼンマイの綿毛はブラシでかき出してハサミで好みの形にカットすると良いですよ〜
http://foolsbar.blog.fc2.com/blog-entry-301.html
Nori1022さん、こんばんは。
> 僕はニワカなのでドライフライオンリーで(笑)
私も同じようなもんなので(いやもっとレベル低いかも)、基本ドライなんですよ。あとニンフもちょこっとは使えるか。ウェットフライはまだ使い方が良くわかってません(笑)
本来ならウェットに巻いた方が良さそうな羽でしたが、強引にドライフライにしちゃいました。
ハックル70さん、こんばんは。
> テンカラ毛ばりとは違うかもしれませんが、野鳥のこの手のものは太い部分は折れやすいので羽の先端から巻く手もありますし、スレッドを絡めて一緒に巻く方法などありますが、なかなか格好良くはいきませんね!
確かに先端から巻くのもいいかもしれませんね。スレッドに絡めて巻くというのは、折れにくいし強度も増して良さそうですね。
ありがとうございます! いろいろ試してみます。
専用に売られているコックハックルがいかに巻きやすいかわかりました。野鳥の羽はなかなか手強いです(^_^;)
kuniさん、こんばんは。
> 裂く前に水にしばらく漬けておいてから、ゆっくりとやれば巧くいく・・・はず。^^
へぇー、水に浸ける? いろんなやり方がるんですね。なんか科学実験みたいでおもしろそう。
ありがとうございます! やってみますねー(^_^)
マンボウさん、こんばんは。
> 正に地産地消ですね。
> 親しんだ匂いがすると、渓魚が飛びつくかもしれませんね。
幸運にもカケスの羽を拾ったところから、おもしろいフライを作ることができました。
これを巻いたことで、他にもいろんな素材でフライが作れそうな気がしてきて、楽しみが広がりました(^_^)
> 実釣記も楽しみにしています。
近々アップしますので、ご期待下さい。期待通りの結果が出るかどうかはわかりませんが(笑)
いわなたろうさん、こんばんは。
> ストークを裂くコツはウィングの根元をバイスなどに固定、引っ張りながら裂くとうまくいきます。
へぇー、皆さんそれぞれのやり方があって、勉強になります。
ありがとうございます! 試してみます(^_^)
> またゼンマイの綿毛はブラシでかき出してハサミで好みの形にカットすると良いですよ〜
ゼンマイはもこもこした感じがそのままでもいいか、と思ってましたが、スリムに仕上げる時はハサミカットも良さそうですね。
> http://foolsbar.blog.fc2.com/blog-entry-301.html
拝見しました。おぉ、地産地消フライ作ってるじゃないですか(笑)
やっぱり、素直にウェットが良さそうですね。
おはようございます。
趣きがあって野鳥の羽良いですね。
ストークが折れたりしてしまう場合は 裂いた後ニードル等先の尖ったもので芯を掻き出すなんて手もありますよ。羽の個体差にもよりますが巻き易くなりますよ。
テクニカルゲームさん、こんばんは。
> 趣きがあって野鳥の羽良いですね。
ちょうど良い長さのものがなかなかなさそうですが、おもしろそうです。
> ストークが折れたりしてしまう場合は 裂いた後ニードル等先の尖ったもので芯を掻き出すなんて手もありますよ。羽の個体差にもよりますが巻き易くなりますよ。
カッターの刃先でちょっと掻き出したみましたが、イマイチうまくいきませんでした。そうか、ニードルでやればいいんですね。ありがとうございます!
カケスだけじゃないくて、他の野鳥の羽根も巻いてみたくなりました(^_^)