ここ最近突発的な事件が起きたりしてその間にキノコシーズンに突入しちゃってなかなか釣行記を書けないでいました。釣りには行ってるんですよ、釣りバカだから(笑)
これはまだ残暑厳しい8月末の話。
まぁ、9月半ばになっても未だに残暑厳しいのですが(笑)
前回はどしゃ降りの中でルアーを投げるというとんでもないことになってしまったので、今回こそは雨の降らない日に釣りに行こうということで。
ただ、ここ数日すっきりと晴れることはなく前日も雨が降っていて、どこの川も増水しているのは明らか。
うーん、前回の麦酒川の同じ区間に行けばそれほど水は多くないだろうし、楽しめそうだけど同じ川に続けていくのはあんまり好きじゃないんですよね。今シーズンまだ一度も行っていない川が幾つもあることだし。
アマゴのような色合いのイワナ|天竜川水系 幽霊谷
車止めに到着したのが5時30分頃。今日は珍しくそこそこ早いね(笑)
運良く先行者の車は停まっていませんでした。ただでさえ水圧の強いこの川、みんな増水で釣りにならないと思っているのかも。
いつもはMTBの林道を、今日はてくてく歩きます。
ここはいつもMTBで上っていくんですが、今回はウェットウェーディングスタイルに足元だけトレッキングシューズを履いて歩きます。
もたもた自転車を組み立てたりしてると、人がやって来そうだし。
この川では以前林道作業の人たちが熊よけに爆竹を鳴らしていたのを見たので、本気で熊が出るのかも。最強の熊鈴ガーディアンを付けて歩きます。
ここの林道は傾斜がかなり急なので、MTBでも押して歩く区間が多いんですよね。
上りはやっぱり歩きの方がMTBよりもはるかに楽だねー。時間もそれほど変わらないかも。
下りはもちろんMTBは楽ちんで良いけど、急坂な上にかなり荒れた区間もあるので、神経使うんです。それはそれで疲れる。
ガタガタの急な林道を歩き、川を見下ろすと、やっぱり増水してるね。
下の方だと遡行が結構大変そう。ある程度上まで行こう。
7時前に入渓点に到着。うーん、水多いよ。
ともかくトレッキングシューズからサワートレッカーRSに履き替えます。
増水の川、渓流ベイトフィネスで魚の活性を調査。
増水の懸念がある場合は必ず渓流ベイトフィネスタックルを持って来るようにしています。
本日のタックルは、Fisyman Beams Xpan LTS(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)+シマノ カルカッタコンクエスト BFS HG。
とりあえずルアーで魚の活性を見てみます。
気温17℃、水温12℃。
スミスAR-S。
3.5gではこの水量だと浮き過ぎちゃうので、4.5g。
4.5gにはお気に入りのアワビ貼り仕様がないので、カラーはBGRM。
この川も増水しても濁らないんですよねー。
前回は、雨が降り始めた中、1投目からイワナが食ってきたしちょっとルアーを投げれば追ってくるイワナもたくさん見えたけど、今日はなかなか魚が見えません。
まぁ、そうそういつも反応良いわけじゃないよね。
水の色、綺麗でしょー。
右に左に渡りながら遡行していかなくちゃいけないんだけど、水量が多いので膝上まで、場所によっては腰まで水に浸かって渡ります。浅瀬があんまりないんだよね、ここ。
真夏なら気持ち良いくらいだけど、もうすでにこの状態が続くと震えそう。
全然魚の気配がないままどんどん上ります。
それでも、今日は青空が広がっているので気分が良いです。
これだけ反応がなくて雨だったらすぐ帰ってるよ(笑)
水圧強くてAR-S 4.5gでもやや浮き気味になるので、SCシャッド50Fやスピアヘッドリュウキ45S(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)でもう少し深いところも探ってみますが、ダメですねー。
トンボがちらほらと飛んでいて、もうすでに秋の気配。
二股になっているところを細い流れの方へ上ります。
この辺りならドライフライでもいけそうな感じ。
せめて魚の姿が見えるまでもう少しルアーで様子見。
しばらく上ると、あれ? なぜか堰堤に出ちゃったよ。
こんなとこに堰堤あったっけ?
あぁそうか、二股に分かれたところを上ってきたと思ったけど、支流に入っちゃったんだ。
いや、今日は支流を上るつもりはないんだよね。
堰堤下のプール、スペアヘッドリュウキ45Sのトゥイッチングで食ってきました。
一瞬ブルブルとロッドを震わせて、すぐにフックアウト(>_<)
食いが浅かったか。
その後、ルアーを替えて何度か投げてみるけど、もう反応はありません。
とりあえず、下って本流筋に戻ろう。
ここでもルアーを追ってくるイワナが見えました。
谷に日が射してきて、これから調子良くなりそうな雰囲気。
渓流を上っていると、写真2枚目のように流木が溜まっている場所ってあるよね。
こんなのある場所なら、焚き火の時の薪集めは楽でいいんだけど。
魚の反応が出てきたところで、ルアーロッドはルアーを付けたままささっと収納。フライタックルに持ち替えます。
タックルは、いつも通りAXISCO AXGF763-6(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)+オービス バテンキルクリックII。ライン#3、リーダー7.5ft6X。ティペット7Xを2ft継ぎ足し。いつもより短めのシステムです。
アダムスパラシュート#14を結びます。
しばらく釣り上ってみますが反応ないし、しかも水量多いから腰まで水に浸かって遡行していたから体の芯が冷えて震えてくるし・・・8月だよねぇ、まだ。
以前、どしゃ降りの中フライシートを被って凌いでいた例のテント広場に到着。
何本か倒木があって狭くなってました。
体が冷えちゃったから、ちょっとお昼を食べて一服しよう。
天然キノコを使った渓流メシは最高!
今日はソロストーブを持って来ているから、小さな焚き火で調理しようと薪集め。かなり湿っていて苦戦しそう。
とりあえず、オピネルでトマトをザク切りに。キウイフルーツも輪切りにしておこう。
チタンパーソナルクッカーの小鍋にカットしたトマトを入れ、適当に水を入れてMUKAストーブに着火。最初に大きな火が上がるのは通常運転ですよ。大丈夫。
青い火になって安定したところで、チタンパーソナルクッカーの大鍋でお湯を沸かします。
今日はちゃちゃっと調理したいので、ソロストーブの薪使用は諦め、こんなこともあろうかと持参していたソロアルコールバーナーを使うことにします。
ソロストーブの中にアルコールバーナーをセットして点火。
最近固形燃料を使うことが多かったけど、やはりこちらの方が信頼できるね。
トマトスープを作ります。
MUKAストーブの方のお湯が沸いたら、3分で茹で上がるスパゲティー(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)を茹でます。
このスパゲティー、長さも短いので渓流に持っていくのには便利ですよ。
トマトスープはさつま揚げを切って投入し、丸鶏がらスープと塩コショウで味を調えます。
スープを火から下ろし、山フライパンに少量のサラダ油を引きスライスしたニンニクを炒めます。
あ、タカノツメ忘れた。まぁ、いいか。
輪切りにしたズッキーニと下茹でして持ってきたチチタケを投入して、しっかり炒めます。
茹で上がったスパゲティーを投入してさらに少し炒め、塩コショウで味付けします。
その間にさっきのスープはMUKAストーブで再加熱。
本日の渓流メシ
・チチタケとズッキーニのスパゲティー
・トマトとさつま揚げのスープ
・キウイフルーツ
・食後の紅茶
チチタケ入りのスパゲティーは最高!美味すぎる!
トマトスープは間違いない仕上がりですが、さつま揚げを入れることでボリューム満点。
さて、ボウズの気配が濃厚になってきてますが、こんなにのんびりしてて大丈夫なのかね。
だってさぁ、水が多くて腰まで濡れちゃって寒いんだよぉ。
午後からは活性が高くなったイワナたち
仕方ない、気温が上がってきたからもうちょっと頑張ってみよう。
ここでやっとGRアントパラシュート#14を食ってきた。
それから、少しずつフライに反応良くなってきまして、ここはエルクヘアカディス#14で。
ピーコックパラシュートRB#13。強い流れの向こう側のかけ上がりから。
強い流れを跨いで寄せてきて浅場でランディングしたら、右側の石の脇から良型が走りました(写真2枚目黄色矢印)。
今日は浅いところの石影でじっとしてるのかな、イワナは。
石の色と同化した色白のイワナ
この川は花崗岩の大きな丸石が多くて水が澄んでいるので、イワナは色白でアマゴみたいな色合いをしている個体が多いです。
ただ、川全体のイワナが同じかというとそうでもなく、稀に黒っぽいのもいます。
これは以前にこの川で釣った黒いヤマトイワナ。
夕暮れ間近に、落ち込み下の石に囲まれた壺から出てきました。同じ川なのにこんなのもいるんですよね。
水中の石に囲まれた、いかにもイワナが好みそうな場所から。
今日は黒っぽいフライへの反応が良い気がします。
手前の浅場からでたやつはフッキングせず、奥の石裏から出ました。
水が多くて対岸に渡るのに苦労します。また腰まで濡れて震え始めちゃってるし。
空模様もなんだか怪しい。今日は雨だけは勘弁してね。
落ち込みからの巻き返し。ピーコックパラシュートRB#13を素早くくわえたイワナ。
元気に泳ぎます。
これは白点が全く無い、ヤマトイワナと言える個体ですね。
上の方に登場した黒いのとは別種のように見えるくらい色合いが違いますね。
リリースしたら、ゆったりと尾ビレを左右に振って帰っていきました。
と思ったら、なぜか反転してカメラに近寄ってくるイワナ。
もういいから、早く帰りなよ(笑)
さて、この川の場合これから帰るのが大変。
大石を越えながら、右に左に渡渉しながら下って行かなくちゃ。
しばらく下って疲れたので休憩。
左側を見やると、一段登ると平らになっていそうな雰囲気。もしかしたら川をショートカットできるかも。
足腰鍛えられたなぁ(笑)、今日もぐっすり眠れそう。
上に登ると笹に囲まれた獣道がありました。獣が熊でないことを祈ります。
こういう笹藪は熊との出会い頭事故が起きやすいので要注意。熊鈴を手で揺すって鳴らしながら進みます。
涸れ沢みたいなところに出て、さらに進みます。
かなりショートカットできて、時間短縮になりました。
川に一旦出て、GPSアプリで確認するとこのまま入渓点まで下るより、川から逸れた林道方向へ向かった方が楽そう。
もっと苦労するかと思ったらあっさりと林道に出ました。良かった良かった!
ここから、かなりの距離を歩いて下らなきゃだけど、着替えてトレッキングシューズに履き替えたので、もう安心。
念のため、例のヘッドライトをフィッシングベストに忍ばせていつでも装着できるようにしておこう。
てくてくと林道を歩きます。
MTBに比べるとやはり時間がかかりますねー。
退屈なので林道脇に何か生えてないかなぁ、とキョロキョロしながら歩いたけど、今の時期はフキが生えているくらい。
フキって春先から禁漁までずっと生えているからいつでも食料にできるよね。そういう意味ではとても貴重な存在。
もう紅い葉が落ちていたりして、秋を感じます。
遠くに見える夏の形をした雲を夕日が照らします。
ちょうど夏と秋が入れ替わる季節なのかな。
膝が少しガクガク言い出した頃、ジムニーに到着。今回往復を歩いてみて、この川はやっぱり歩きの方が良いなと思いました。
今日は出番がなかったメリダマッツ。歩きでも暗くなる前に帰って来られて良かった。
今日はかなり歩いて充実した一日だったなぁ。ぐっすり眠れるね、きっと。
そんなことを思いながら、帰路に就いたのです。
コメント
良い時間を過ごされているようで。^^
イワナ、綺麗ですね。
ボクの今シーズンは、イワナなしの一年と相成りました。
リコプテラさんに当初コメントいただいていた通り、ニジマスの年になりましたね。(笑)
なので、ここでイワナの写真に癒されることにします。
kuniさん、こんばんは。
ええ、このところ心身共にリフレッシュしております(笑)
そうですか、今シーズンはイワナに会うことのない年になりましたか。
シーズン始めから、良いニジマスをバンバン釣ってましたよね。源流のイワナ釣りとはまた違った楽しさがありそうです。
禁漁間近ですが、イワナはあと数回登場すると思うので、またご覧下さい(^_^)
こんばんは。
綺麗な谷!増水しても濁らないってのがイイですね。
腰まで頻繁に浸かると真夏でも寒いでしょー。私は寒がりだから尚更ですが。
綺麗なイワナが沢山、良い釣りになりましたね。
七流釣師さん、こんばんは。
ちょっとやそっとの雨では全然濁らないんですよね、この川。
でも、普段から水圧強いので、遡行にはかなり苦労しました。
汗をかきながら入渓点に到着した直後は、冷たい水に入ると気持ち良いんですが、ほんの30分くらいで体が震えてきました(笑)
今年もこの川に戻って来られて、良かったです(^_^)
ヤマトイワナ良いですね、僕も釣ってみたいです。四国にいるのは数十年前に移植されたニッコウイワナみたいです。ちなみにツキノワグマなら何とかイケるんじゃね?とか不遜なこと思ったりする私め(笑)
Nori1022さん、こんばんは。
ヤマトイワナ、いつか信州に釣りに来て下さい。
四国には元々イワナはいなかったってことですかね。そちらにはニッコウイワナがいるんですね。
ツキノワグマ、戦いたくはないですが(笑)、普通は熊の方から襲ってくるなんてことはないので、私もあまり恐れてはいないんですよね。
出会い頭に遭遇しないようにだけは気をつけています(^_^)
おはようございます。
きれいな渓谷ですね、水もきれいですね、岩も白っぽいのでイワナも保護色になるんでしょうね、天然物の典型的なイワナですが模様もきれいです、話は変わりますが奈良井宿のちょっと北の沢は入り口から4キロ位ありますが、ここのイワナは少し青緑がかったイワナで名人と言われた新宅のおじさん曰く、ここのイワナが一番美味しいとか言っていました、川の名前も白川、黒川と石の色で名前が付いた川が多いですね、奈良井川の最上流(今は禁漁区)の白川のイワナはやっぱり白っぽかったです。
ハックル70さん、こんばんは。
花崗岩の川のイワナは本当に保護色で白っぽいのが多いんですよね。
天然イワナでも、黒い底石の川のイワナは黒っぽくて面白いです。
白川や黒川という名前の川は多いですよね。
イワナ名人が一番美味しいと言うイワナ、釣って食べてみたいですね。奈良井川水系はしばらく釣っていませんが、行ってみたくなりました(^_^)
白い岩魚は綺麗ですね。 どっちかと言えば、黒より白っぽい魚の方が好きです(^-^) もうすぐ禁漁、良い釣りで終われるといいですね。 私も、本日 テンカラで やっと良型の岩魚を釣ることができました。禁漁までに後、1、2回は行きたいですね。
Kさん、こんばんは。
白いイワナは、ヒレのオレンジ色が鮮やかできれいなんですよね。
テンカラで良型イワナを釣られましたか。私は今年はルアー(渓流ベイトフィネス)にも力を入れていたので、テンカラ釣りのチャンスはあまりありませんでした。
次回、余裕があったらテンカラもやってみたいですが、どうなりますか。
お互い良い釣りでシーズンを締めくくりたいですね(^_^)
こんばんは。
黒いイワナ、茶色いイワナ、白いイワナとどれも結構な個性です。
そんな中、白いイワナは余り大きくならない印象です。
白い花崗岩質の岩と、その花崗岩が分解して出来た白い砂の川に居る白い岩魚。
白砂の川自体が貧栄養の為に水も澄んできれいな点がイワナにも気の毒です。
マンボウさん、こんばんは。
イワナは川によってだいぶ外見に差異があり、同じ川でもかなり個体差がありますよね。
花崗岩質の川は確かに餌が少ない気がしますね。透き通った水で魚影も見えないと、魚がいないんじゃないかと思うことも多々あります(^_^;)
そんな川でもたくましく生きているイワナは、ほんとに凄いですよねー。
白い川はイワナも同色し白いですね
入れば大物&魚影ナシと極端な河川が多く有ると感じます
やはり苔むす渓谷は餌も豊富で濃いですね
そんな印象が有ります。
釣りお爺さん、こんばんは。
イワナは川底の色と同じような色合いになりますね。
コケのあるような川は虫もたくさんいて、餌が豊富なんでしょうね。
イワナは悪食とよく言われますが、虫があまりいない川では他の餌を積極的に捕食するんだと思います。
大物が釣れるのは意外とそんな川かもしれませんね(^_^)
沢の渓相と言い色と言い申し分のない渓流ですね。
リコブテラさんの道具は良い物がそろっておりますね。
欲しいと思ったら辞書引きの実使用記ですね。流石!!!
本当に白い魚体ですね。見る機会が無かったです。
早春の東北の沢で苔むし岩魚や錆びた岩魚は見ますがこの白さは見ませんね。
カメレオンのような岩魚ですね。一度お目にかかりたいです。
さらに何ですか!!!この贅沢なスパゲッティ、タカノツメは無くても良いです。(笑)
ニンニクが有れば、しっかりと準備して手を抜きませんね。
贅沢メニューにこのロケーションでゆったりとした時間の流れに食するのはヤバい美味さと心地よさでしょうね。すべてに揃ったタイミングってなかなか出会えません。
羨ましい!!!
幻の渓流師さん、おはようございます。
水はきれいだし、障害物も少ないので竿は振りやすいしお気に入りの川です。
ただ、平水でも水量が多く水圧もかなりなものなので、もっと渇水状態の方が釣りやすいんですよね。今回は想像以上の水量で、腰まで浸かってちょっと震えちゃいました。
この白いイワナは花崗岩の大岩で陽当たりの良い川特有でしょうね。中央アルプスから流れ出す川にはこんなイワナがいます。
チチタケの入ったスパゲティーは最高でした(^_^)