ざざ虫漁のシーズンが近づいてきました。
以前から当ブログを読んでいただいている方はご存知だと思いますが、
「ざざ虫って何?」とか、
「漁って、虫をそんなにたくさん獲ってどうするの?」とか思った方は、まずこちらの記事をご覧ください。※虫が嫌いな人は見ない方が良いです、たぶん(笑)
ざざ虫は少しは復活の兆し|2019-20 ざざ虫漁事前調査
ざざ虫は一昨年は不漁、昨年は台風の影響のせいかほとんど虫がいなかったので漁は断念。今年も台風19号のせいで濁流が轟々と流れていたので、厳しいかもしれないなぁ。
ともかく、天気が良いから午後から天竜川に行ってざざ虫の様子を調査してみよう。
大多数の方には興味ない話だと思いますけども。
まずは、3年前はかなり良いポイントだった場所。
流れがだいぶ変わってしまって、平坦でちょっと深すぎるのでここは無理だね。
ベテラン漁師と川で再会。
次のポイントに向かうと、軽トラが1台停まっています。こんなところに駐車しているってのは・・・
ちょうど胴長を履いたお爺さんが川の方から上がってくるところでした。
あぁ、やっぱりざざ虫漁のベテランお爺、Nさんだ。この方と私の師匠はざざ虫界では両巨頭と言えるでしょう。Nさんも川で何回も行き合っているので、顔なじみです。
私と同様、ざざ虫の様子を事前調査に来たとのこと。
「どうですか、虫はいますか?」と尋ねると。
「少しはいるけど、去年よりはダメじゃないかなぁー」と。
えぇー、あれだけダメだった去年よりダメってことは、絶望的じゃん。
「そうですかぁ・・・私はここから上流何箇所か探ってみます」と告げると、
「それじゃぁ、見て歩いた様子を電話で教えてよ」と頼まれちゃった(笑)
まぁいいですよ、大先輩の頼みだし。
Nさんと別れて次のポイントへ。
ここも3年前は好調だった場所。少し流れが変わったけど、ある程度は捕れそうな雰囲気。
水深は浅くてちょうど良いし、川底の石の状態も良さそう。
ある程度苔が付いていて、少し浮いた石があり、ざざ虫(クロカワムシ)が巣を張って石同士がくっついている感じ。見ただけである程度虫がいるのがわかります。
胴長を履いて川に入り、足でちょっとガサガサやって下流側に構えた網でキャッチ。
ここは4年前はめちゃめちゃ捕れた、私の秘蔵ポイント。
ただ、今の水量だと深すぎるので年明け渇水状態になってからの方が良いかな。
それでも岸際の浅場には虫が結構います。
地元ではマゴタロウと呼ばれるヘビトンボもいますね。
ここは今年流れが良くなって捕れそうな場所なんだけど、手前の流れが深くて黄色丸印のところまで入って行けそうにない。
上から回り込めば渡れるかな。
岸際の葦をかき分けて歩いていたら、思わぬところでつまずいて大きな石に左向こう脛を痛打。転んで左手をついたら泥だらけ(T . T)
あぶねーあぶねー、油断してるとこんなことになる。
その後も、上流に移動しながら目ぼしいポイントは川に入って調査。
あ、そうそう、主役のざざ虫を一応ご紹介。
そして昔は主役だったのに、今はその座をクロカワ虫に奪われたカワゲラ。
そして存在感抜群のマゴタロウ(ヘビトンボ)。これ、うっかり掴むと噛み付いてきて痛いので要注意。いつ見ても、風の谷のナウシカに出てくる巨大な虫を思い出す迫力の容貌(笑)
ここも広くて水深も最適なんだけど、川底の石の状態がいまいち。
写真だとよくわからないと思うけど、苔があんまり付いていなくて大水で流されてきたような新しい石なんだよね、これは。
虫が巣を作っている気配もないし。
だいぶ上流に移動してきました。もう日が翳ってきて寒々しい。
この辺りは時々巨大なカワゲラが網に入ることがあります。
こんなでかいカワゲラ!
ざざ虫漁をしているお爺さんでもカワゲラを気持ち悪いっていう人がいるけど、私はカワゲラは気持ち悪いどころか、かっこいい虫だと思っているんですよ。
虫が苦手に人から見たら、虫なんてどれも一緒でしょって思うかもしれませんが(笑)
ほかにもピンチョロ(チラカゲロウ)やヨコエビなんかもいます。
ヨコエビってエビの仲間ではなく、もの凄く種類が多いらしいんですよね。
ちょっと謎の生物です。
それから、網にカジカも入りましたよ!
以前に書いた通り、天竜川本流には似た姿形のヨシノボリやチチブが割とたくさんいますが、カジカは希少なのでうれしい。
支流には結構いますけどね。
以前に、ヨシノボリとチチブについては書いたので、改めてカジカも加えて三種の違いを別記事にしたいと思います。
結局辺りが薄暗くなるまで川の調査。
ざざ虫に関してはそれほど良いわけじゃないけど、昨年に比べればかなり回復したと思います。一昨年よりも良いんじゃないかな。
電話でそのことをN爺さんに伝えて、自分も今年は少しやってみようと思いました。
新しい釣り道具を買うくらいの小遣い稼ぎはできるかな。
ただ、今現在久しぶりに風邪を引いていてそれをまず完治させなくては。
そんな状態で寒風吹きすさぶ川を見て歩くなんて、自分でも正気の沙汰とは思えない(笑)
コメント
思わず最後の一文で笑っちゃったけど、笑いごとではないですね。
まずは体調を整えてくださいよ、お大事に。^^
kuniさん、おはようございます。
笑い事になるくらいに体調は回復しました。ありがとうございます^_^
このところ寒暖の差が激しいので、油断していたら久しぶりに風邪を引いてしまいました。
喉がいたかったり鼻の調子が悪かったりするとやる気と集中力がなくなりますね。花粉症の方の辛さが少しわかりました。
こんにちは。
川虫とはいろいろの虫を含めて言う言葉だったんですね、紹介された川虫、これ全部食べられるんですか、クロカワ虫は昔の事ですがアカウオを釣る時に使いました、奈良井川にも結構いると思いますよ、カワゲラの事をザザムシと呼んでいましたが、食べる人はいませんでしたね。
ハックル70さん、おはようございます。
川にいる虫は食べようと思えばどれでも食べられると思いますが、伊那でざざ虫と呼んでいるのは主にクロカワムシとカワゲラとヘビトンボの三種ですね。
昔はこちらでもざざ虫の主役はカワゲラでしたが、今ではほとんどがクロカワムシです。ウグイ釣りにはクロカワムシは最高の餌ですよね^_^
デカいカワゲラがいますね。
水質が良い場所の種類です。こればかりがいる川は水質的には安心して飲める水ですが。 (エキノコックスがいない保証はないですけどネ。)
幼虫時は餌としても使用するし好きです。しかし成虫になってるとゴキちゃんかと思えるわ。たたんだフラットウィングがそっくりなんだから。
孫太郎虫は嫌いです。成虫はぶきみで触れません。トンボの様でトンボじゃない。それはなにかとたずねれば・・・ヘルグラマイト
1本だけニンフでタイイングしてますが4cmはあって邪魔です。
FFfreakさん、おはようございます。
そうなんですよ、天竜川本流の上流部にはでかいカワゲラがいます。
私も餌釣りをしていた頃は、イワナを釣るのに使っていて良く釣れました。成虫は確かにゴキブリに似てるかも(笑)
ヘビトンボの成虫は私もちょっと無理かも。REBELからヘルグラマイトのルアーが販売されていて、当時はヘビトンボだと知りませんでしたが管理釣り場で使ってました^_^
僕は多分食べるのイケると思いますが、客観的には釣り餌かなと(笑)
Nori1022さん、おはようございます。
確かにNoriさんなら普通に食べてくれそうな気がします(笑)
ヘビトンボは釣り餌としては使ったことないですが、地元のおじさんは冬場に鯉を釣るのに良い餌だと言ってました。
クロカワムシはウグイを釣る時に使ったし、カワゲラはアマゴやイワナを釣るのに良く使いました^_^
こんばんは。
マタゴロウは、やはり迫力ですね。
その大きさから、イワナ釣のベスト餌だと思っています。
マタゴロウ、、、ナウシカが落ちてゆくアスベルを助ける為に、メイビで腐海の底深くに飛び下った際に襲ってきたヘビケラのモデルはマタゴロウですよね。
宮崎監督も渓釣をしていたのだろうか?
マンボウさん、おはようございます。
マゴタロウ、確かに大岩魚を釣るのに良さそうなボリュームですね。イワナがいるようなところにはいませんが、餌として使えばきっと釣れますね。
風の谷のナウシカ、よくご覧になってますねー。
そうです、あのシーンで登場するのはヘビトンボそのものですよね。
宮崎監督は自動車や飛行機などのメカ好きなのは有名ですが、きっと昆虫少年でもあったんじゃないでしょうか^_^
つい先日、会社の人が ざざ虫 を食べた動画をYouTubeにアップしてました
Kさん、おはようございます。
ざざ虫を食べている動画をYouTubeに? 恐ろしい(笑)
でも最近は冬になると必ずざざ虫がテレビで取り上げられるので、意外と昆虫食が広まりつつあるのかも?
ざざ虫の佃煮を作っているところの社長の話だと、このところ世界的に昆虫食が注目されていて、ブームなんだそうですが^_^
ザザ虫の佃煮は美味しいね
又機会が有ったら買ってきます、
釣りお爺さん、おはようございます。
ざざ虫は地元の郷土食ではあるんですが、地元でも実際に口にしたことのある人は少ないと思います。特に若者で食べられる人はほとんどいいないでしょう。
食べてみると香ばしくて美味しいですが、なんと言ってもその見た目が(笑)
最近は昆虫食ブームらしいので、再注目されている感はありますね。
おはようございます。
風邪、流行ってますね!私も先週まで微熱がありました。お大事にして下さい、川に行ってる場合じゃないですよ(笑)
ざざ虫界の二大巨頭の表現に笑いました。
七流釣師さん、おはようございます。
このところ寒暖の差が激しいので、油断していると風邪を引いてしまいますね。
ありがとうございます。おかげさまで私もやっと復調しました。
確かに川に行っている場合じゃありませんでした。でも、ざざ虫の状態が気になっちゃって(笑)
ざざ虫界の二大巨頭、今年も元気にざざ虫漁をするそうなので、また川で会えそうです^_^
毎年恒例のさざ虫漁ですね。
どうしても食べる感覚はまだまだなのですが・・・(笑)
見るのはだいぶ慣れました。
鬼ちょろやぴんちょろ、くろかわは餌に取ることはあるのですがこのど真ん中の赤い奴がなんとマゴタロウ???これも食べるのですか???
いやいや~これは一段無理です。ミキサーで砕いてフランス料理のソースにでも出されない限り口にできません。(笑)
師匠共々大量になりますようにお祈りします。^^;
幻の渓流師さん、おはようございます。
コメント見逃していて、返信遅くなってしまいましたf^_^;
見慣れても、これを食べようと思うのはどうかしてます(笑)
マゴタロウ、なんとこれを食べちゃうんですよ!!
見た目は本当に無理な感じですが、実際に食べてみるとざざ虫の中ではこれが一番美味しいですよ。香ばしくてイナゴみたいな感じです。
もうしばらく、ざざ虫漁、頑張ってみます^_^