スポンサーリンク
スポンサーリンク

羽を水面に貼り付けて流れるカゲロウ|CDCスピナー

フライタイイング勉強中
この記事は約4分で読めます。

渓流魚の常食は、なんと言っても川の中で暮らしている水生昆虫。
代表的なものは、カゲロウ、カワゲラ、トビケラの三種で、いずれも餌釣りでは最高の餌ですね。

フライフィッシングでもこれらの虫を模したフライがたくさんありますが、その中でもカゲロウのフライは一番多いんじゃないかと思います。
カゲロウの幼虫期を模したニンフ、亜成虫期のダン、成虫期のスピナーそれぞれに数え切れないほどのフライが考案されています。

私が使っているフライで言えばニンフは、ヘアズイヤー・ニンフフェザントテイル・ニンフグレーニンフコカゲロウ・フローティングニンフなどがあるし、ダンはCDCダンコンパラダンオーガストダンなどやはりたくさんあります。

アダムスは何にでも見える万能フライ
私が普段パイロットフライとして使っているアダムスパラシュートは、特定の虫を模している訳ではなくファジーなフライとして有名で、実際によく釣れます。
巻き方によってカゲロウ、トビケラ、ユスリカ、さらには陸生昆虫にさえ見えることもあるようです。
私は比較的細めに巻くので、カゲロウタイプとして使っていることになりますが。
カゲロウの成虫期のフライとなると、私は今までほとんど使っていなかったので、そういうタイプも巻いて使ってみようと思いました。

羽を広げて流下するカゲロウ|CDCスピナー

  • フック:MARUTO d04 #12
  • スレッド:ユニスレッド8/0(ダークブラウン)
  • ボディー:フライライト(ラスティブラウン)
  • ソラックス:CDC(ブラウン)
  • ウイング:CDC(ホワイト)+エアロドライウイング(以下ADW・ミディアムダン)
  • テイル:バーサテイル

 
バイスにフックをセットしてスレッドで下巻き。
下巻きの終点にシャンクの2倍長くらいのバーサテール4本を巻き留めます。

 
たすき掛けにして、テイルを2つに分けます。
スレッドにスレッドワックスを塗ってフライライトを縒り付けて、テイルにたすき掛けしてからボディーを巻きます。

エアロドライウイングとCDCファイバーを混ぜてウイングを作る

 
シャンクの3分の2でストップ。
CDCファイバーとADWを切り出します。
ADWも本当はホワイトを使いたかったんだけどFINEタイプしか持っていないのでミディアムダンの通常タイプを使うことにしました。
FINEは縮れが少なくてイマイチなんですよね。

 
ADWとCDCファイバーを一緒につまんで指で転がすようにして混ぜます。
それをボディーの前にとりあえず縦に巻き留めます。

 
先ほど取り付けたADW+CDCを横向きにくいっと回転させてたすき掛けにします。
ブラウンのCDCのファイバーを切り出します。

 
切り出したCDCファイバー。息を止めていないと吹っ飛んでいっちゃいます。
CDCファイバーを強引に縒り付けます(笑)
本当はCDCファイバーと他のダビング材を混ぜた方が良いと思うけど。


ウイングの前後に巻き付けてソラックスを作り、ハーフヒッチで仮止めした後、ウィップフィニッシュ。


ウイングをフック全長と同じくらいの長さにカットしたら完成!

いくつか気になる点があるので、実際に渓流で使ってみました

気になる点とは以下の3つ。

  1. ペタッと水面に張り付くように流れるはずだけど、ちゃんと見えるのか。
  2. ウイングの空気抵抗が大きそうだけど、7Xティペットで投げられるのか。
  3. テイルがしっかりと張りがあるので、魚が食ってきても弾いちゃいそう。

川で実際に使ってみました。
(1)の視認性については、フライが大きいせいか、想像よりもよく見えます。
(2)についても、7Xティペットで特に問題なく投げられました。
(3)については、やや問題ありです。
やはりこのテイルは魚が食ってきても弾いちゃうことが何度かありました。
テイルは、ムースボディーを使った方が良さそうです。サイズも#14にワンサイズダウンした方が良いかもしれないです。

スピナータイプのフライは、ウイングをどんなマテリアルでどんな風に作るのかという楽しさがありますね。素材によって使い勝手や趣が変わってくるので、いろいろ試してみようと思います。

スポンサーリンク
リコプテラをフォローする
魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1.  お早うございます。
    お盆中で釣り禁止週間になっております。

     来週の水曜日が待ちきれません。足を酷使するけど、源流部に行きたいのが今の気持ちです。大渓流と小渓流のどちらにするか、ロッドもラインも両仕立てですね。
     やはり釣って面白いのは日本製のスローアクションではあります。

    スペントスピナーはバックストックしておりますが、見えにくかろうとの判断で使用はほとんどなく、というのもウィングがヘンハックルティップだからです。
     テールはムースメーンですが、これが弱く2匹釣ったら、片方は切れます。

     魚をはじかず、張りがあって丈夫というテールはハックルファイバーをデバイドするのが良いかなーと思ってます。 

     スペントウィングの間にポストを立てると見やすいかも。

    • FFfreakさん、こんにちは。
      お盆中は私もおとなしくしてました。さらにお盆明けに近しい人がなくなってお葬式があったりして、このところ釣りに行けていません (T-T)
      水曜日ということは、昨日行ってきたのかな? 楽しめたでしょうか。
      これだけ暑いと、できるだけ源流の冷たい水に浸かりたいですよね。
      夏はスペントスピナーの出番は少ないですよね。テールは確かにハックルファイバーのディバイドが良いのかもしれないですね。
      ウイングの間にポストを立てると確かに見やすそうなんですが、それをやっちゃうとパラシュートで良いじゃないかと思ってしまったり(笑)

  2. おはようございます。
    フライのタイイングは様々なマテリアルがありますので揃えるのも大変ですね、テンカラの場合は何となく虫らしい感じであれば良いので楽です、最近大きな川でのテンカラを見ていますとフライとあまり変わらない流しかたですね、手返しが早いだけと言う印象でしたね。

    • ハックル70さん、こんにちは。
      フライフィッシングのフライはほとんど無限のパターンがあり、あらゆるものをマテリアルとして使うので揃えようと思っても揃えきれません(笑)
      フライタイイングは釣れる釣れないとは別に、巻くこと自体を楽しむつもりで気長にやっています。
      レベルラインと浮くタイプの毛鉤を使ったテンカラは正にフライフィッシングですね。私はテンカラの場合、テーパーラインと沈む毛鉤を使った釣り方が好きですが (^_^)

  3. おはようございます。
    スピナーパターンはドライフライの最高傑作なんじゃないかと思います。
    私にとってはフライフィシィングを始めた原点的な存在です。
    スゲェーこんなんで釣れるのか、こんなんで釣れたら楽しいだろうな、カッコいい~てな感じで(笑)

    色々な種類を作りますが、全ての原点は沢田賢一郎氏が初めて日本に紹介したウィリアム・J・ランのランズ・パティキュラです。
    これを沢田氏が素材から分析してパターンブックに載せているパティキュラ、ホートン・ルビー、イエロー・ボーイの各部のサイズ比は私のスピナーの手本です。
    各部の部材は私なりにアレンジしてよりリアルにカッコよく工夫してます。
    ウィングはヘンではなくコックハックルの中から先端の丸いものを厳選して使用します。
    ボディはコンドルクイルもしくはピーコックのクイルを使用することが多いです。
    ハックルはやや短いものを多めに密集させ、場合によっては数色をミックスします。
    カラーは釣りに行く川にて採取したサンプルに合わせます。よって、名前の頭に川の名前がはいります(笑)

    ですが、このスピナーパターンには難があります。リアルにすればするほど見えにくく耐久性もなくなります。よって、使用するシュチエーションには注意が必要です(笑)
    特に上流域、源流域では丈夫なインジケータ付きのパラシュート、テレストリアルパターンが主戦力となってしまいます(笑)

    • イッケンヤさん、こんにちは。
      フライフィッシングは「釣ること」も楽しめるし「巻くこと」も楽しめるんですよね。
      もちろんカッコイイフライで釣れると最高ですが、例え釣れなくてもカッコイイフライを巻くのは面白いです。
      ウイングにコックハックルやヘンハックルを使うタイプも巻いてみたいです。

      確かにリアルにすればするほど見えにくくなりますよね。本物のカゲロウが流下するのなんて絶対見えませんもん(笑)
      耐久性に関しては、1尾良い魚が釣れればそれで満足ですけどね (^_^;)
      使い場所は鏡面プールに限られますね。

      『実戦的』という意味では、夏はテレストリアルとパラシュートさえあれば楽しめますが、ついついいろんなフライを試してみたくはなります (^_^)

  4. ペタッと張り付くフライは、オジサンは見失います  イブニングで使うと、釣れるんですが、合わせのタイミングを逃してしまいます。

    • Kさん、こんにちは。
      そうなんですよね。条件によってはかなり見にくいんですよね。
      今回のウイングはエアロドライウイングとCDCで多少ふわっと厚みがあるのでまだ見えますが、ほんとに薄い素材のウイングだとイブニングには見えないですよね(笑)

  5. 年中このパターンだけで通すことはないけど、最低でも年に一度は効くタイミングが訪れるフライですね。^^
    春のライズを獲る時には必要不可欠と言っても過言ではないかもしれません。
    巻いていてもリアルなパターンは飽きないですしね。

    • kuniさん、こんにちは。
      春先のプールではスピナータイプのフライが威力を発揮しますよね。釣り上がりでは使いにくいですが、鏡面状のプールだとやはりできるだけリアルなものが必要になりますね。
      ウイングをどんな素材でどんな風に作るのか、それを考えるのが楽しいですよね。今後もスピナーはいろんなタイプを巻いて楽しみたいと思います (^_^)

  6. フライの自作はハードルが高そう。
    素人が乗り越えられない壁かな…

    • nanaさん、こんにちは。
      タイイングがやはりとっつきにくい感じがしますよね。
      私も自分でフライを巻くなんてできないと思っていましたし、当初はエルクヘアカディスを巻くのさえかなり苦労して1本巻くのにももの凄く時間がかかっていました。
      でも、続けているうちに不思議なもので徐々に慣れてきて、実戦的なフライは苦も無く巻けるようになりました。
      もし、最初に巻くのであればエルクヘアカディスをお勧めします。5月〜9月ならこれだけでもフライフィッシングが楽しめます。
      エルクヘアカディスが巻けるようになったら、アダムスパラシュート。この二種類だけでも十分釣れるので、自分で巻いてみると楽しいです (^_^)
      https://www.sakanakokoro.com/2014/08/18/3998/
      https://www.sakanakokoro.com/2014/08/19/3999/

  7. 僕がなんとか作れるフライのひとつ(笑)
    何種類も作って楽しいのですけど、現場では結び替えるの面倒で3個くらいしか使わなかったりする私めです。

    • Nori1022さん、こんにちは。
      私はエルクヘアカディスとアダムスパラシュートの二種類に絶大な信頼を寄せているので、その2つで釣れない時じゃないと他のフライを使わなかったりします(笑)
      現地ではティペットやフライを結び替えるのほんとにめんどくさいんですよね。
      ただ、タイイングに関しては同じのばかり巻いていると飽きてくるので、時々目新しいものを巻いて遊んでいます (^_^)