私の今までのメインの釣りフィールドは天竜川漁協管内(上伊那地区)と木曽川漁協管内です。
この3年ほどは岐阜県矢作川漁協管内にも行っていましたが、昨年はコロナ禍の影響で県外に出かけることがはばかられ、年券を買っていながら一度行ったきりになってしまいました。今年は行こうと思えば行けますが、矢作川水系はお休みにすることにして、今まで手を出さなかった下伊那漁協管内を釣ってみようという計画です。
下伊那は秘境と言われるような場所も多く、ちょっとおもしろいというか、私の好みと合致しそうなんですよね。
先日の事故の後遺症は若干残っていて通院中だけど(むちうちで首の後ろが引っ張られるような感じがあって少し頭が重い)、家で寝ていたって治るわけじゃないしリハビリを兼ねて出かけることにします。
まずは、下伊那漁協に年券を買いに行きます。漁協は飯田市内にあります。
もしかしたら、組合員になることもできるのかな、と尋ねてみたら下伊那地区在住者限定だということなので断念して、年券を買いました。
鮎・雑魚共通で10,000円と高めなので、釣行回数と照らし合わせると日釣り券(1,000円)にした方がお得な気もしますが、飯田市の弁天橋から下流は鮎のルアー釣りができるので、もしかしたら今年は挑戦するかもしれないし。
下伊那漁協のホームページももう少し内容を充実させてほしいところですが(リンク切れも散見)、とりあえず河川地図を見ると木曽川漁協管内に負けないくらいたくさんの川があって、ワクワクします。
年券を購入したら、とりあえず南下します。
調子に乗って下條村、阿南町を通過し、天龍村までやってきました。
小さな駅には河津桜が咲いていました。というか、もうすでに散り始め。
ここはうちからだとかなり南方になるのに加え、標高も450mくらいしかないので、とにかく暖かいです。ぽかぽか。
たまたま、今日(3/17)テレビで天龍村のソメイヨシノが県内で一番早く開花したと伝えていました。どうやら天龍村は県内で一番春の訪れが早い場所のようです。
春の小川でお昼と魚釣り|天竜川水系クレソン沢 フライフィッシング
※クレソン沢というのは私が勝手に付けたもので、実在する川名ではありません。
下伊那には有望河川がたくさんありますが、今日は時間もそんなにないし様子見なので、ちょっと覗いてみた小さな沢でやってみます。なんの情報もないので、魚がいるのかどうかもわかりません。
フキノトウがすっかり伸びています。
そして、この辺りは杉の木が多いようです。私は全く平気ですが、花粉症の人はとても釣りにならないでしょう。
とりあえず川に降りてみました。
ほんとに小さな沢なので、深場限定で探ってみます。
川岸には小さなスミレが咲いていたり、
おっ、クレソンも生えてますね。
予定外の焚き火と生ハムサンド
時間はすでに11時半頃になので、先にお昼を食べよう。
今日は先日作った生ハムを使ってサンドイッチを作って来ましたが、クレソンをおひたしにするのとスープ用にお湯を沸かそう。
前回不調だったMUKAストーブに点火、しようと思うんだけど全然着火しません。
前回帰宅してからちゃんとチェックしとけば良かった。
この様子だと、前回不調だったのは単にガソリンをいっぱい入れすぎたせいじゃないな。
今度こそしっかり原因究明しなくちゃ。
ともかく、困ったなぁ・・・
仕方ない、小さな焚き火をするしかないね。
ピコグリル398は持って来ていないので、石で竈を作って火を焚こう。
こういう時はやっぱりソロストーブを持って来ていれば楽なんだけど。
厄介者扱いされる杉も、焚き火をするとなると枯れ葉が最高の火口になります。
それから、この流木を短く折ればちょうど良い薪になるかな。
お湯を沸かすだけなので、細めの薪がこのくらいあれば大丈夫。
良く乾いているからきっと燃えは良いはず。
杉の葉に着火して小枝を追加していきます。
順調に燃えますね。
チタンパーソナルクッカーにお湯を沸かしたら、採れ立てのクレソンをさっと茹でて川の水で冷やし水を絞ります。それから途中のセブンイレブンで買ってきたフリーズドライのミネストローネを山のうつわに入れてお湯を注げば出来上がり。
今日は手の込んだ料理じゃなくて助かった。
本日の渓流メシ
・自家製生ハム+クリームチーズサンド
・卵サンド
・採れ立てクレソンのおひたし
・ミネストローネ(フリーズドライ)
・午後の紅茶
サンドイッチの手前に写っているのがクレソンのおひたしです。
ほろ苦さとかすかに辛味もあって、春の味わいですねー。
生ハムサンド、外で食べると一段と美味いです!!
卵サンドも間違いないです。
ゆっくり食べてから、燃え残りをしっかり消火して砂地に埋めます。
焼け跡がついた石も裏返して元の場所に再配置。これで焚き火の痕跡は消せました。
焚き火だからちょっと時間がかかっちゃって、すでに12時半を回っています。
この沢は陽当たりが悪いので3時頃になると寒くなりそうな感じなので、実質2時間くらいしか釣りができないな。
まぁ、今日は釣り券買って渓流メシを食べた時点で9割方は満足ですよ。
と、いざとなれば負け惜しみを言えるくらいの精神状態です(笑)
渇水状態の小沢、果たして魚はいるのだろうか。
渇水状態で浅場には魚がいそうにもないので、深場を求めて遡ります。
もうちょっと大きな川に行った方が良かったかなぁ。
気温18℃、水温7℃。ドライフライに出てもおかしくない状況ではあるけれど・・・
当日タックルの写真を撮り忘れたけど、ユーフレックス インファンテ773-6 NSF+ハーディー ウルトラライトFW DD 2000。
これは前に撮った写真なので、WF-3Fが巻かれてますがDT-3Fに巻き替えてリーダーは7.5ft6X。
こういうポイントなら魚がいるでしょ、という場所に玉ウキマーカー+グレーニンフ#14で探っていきます。
水が澄み切っているので浅く見えますが、写真で見るよりは水深がありますよ。
しかし、反応は全くないのでした。
しばらくこんな淵を狙って釣り上りますが、なんだかねぇ、全然魚の気配がありません。
この前の木曽川水系では、浅場で遊んでいるチビが見えたりしたんだけど、こちらは魚影が全くなく。
この堰堤下のプールにはさすがに魚がいるでしょう?
ここで何も反応がなかったら、別の川に移動しようかなぁ。ボウズは勘弁してよ、ボウズは。
ところが、嫌な予感通り(嫌な予感してたのかよ笑)、途中BHヘアズイヤーニンフに替えてみても全くの無反応。
さらに遡ると、越えられない大きな堰堤に辿り着いたので、ここで退渓して別の川に移動しようかと思ったけど、堰堤の上をちょっとだけ覗いてみることに。
川沿いの陽当たりの良い場所にクレソンがちらほら。ワサビやクレソンが生える川って好きなんですよね。
それから、フキの葉もすでにこんなに開いていました。
少し上に、いかにも魚がいそうな淵を見つけたので、今度こそここで何の反応もなければ移動だな。
手前に枝が張りだしていて、どうにも狙いにくいポイント。
少し前に出て、張り出した枝を左手でそぉーっと引っ張って右手だけでなんとかキャスティング。
白泡際にフライを落とし、玉ウキマーカーがプカプカと手前に流れています。
どうだろ?
黄色丸印で、明らかな生命反応! やった魚だ!
この小さなポイントでもアタリがありましたが、口先で突くような食い方だったのか一瞬ロッドに手応えあったけど、バラしてしまいました。
ここは、もう少し季節が進めば浅場から走る魚が見えそうな淵ですが、今日は全く魚影がありません。
今年は下伊那漁協管内に力を入れてみたい
倒木に絡ませないように、ギリギリのところにフライを落とします。
お、ここでもマーカーがピクピクッと引き込まれます。
ここも、張り出した枝がちょっと邪魔なんだよなぇ。
なんとか白泡の切れ目にフライを落とし、岸壁に沿うように流してくると、生命反応。
ネコヤナギが揺れて春の渓流らしい景色。
3時頃になると、予想通り肌寒くなってきました。
今日は帰路も長いことだし、これで帰ることにします。
釣り上げたのはチビアマゴ3尾のみ。状況からドライフライを投げる気にはなりませんでしたが、リハビリ釣行としては上々です。チビばっかりなのはご愛嬌ということで(笑)
下伊那の川は未知の領域だけど、おもしろそうな川がたくさんあるので、今年はいろんな川を探索しようと思います。楽しみ!
コメント
火器にトラブルがあっても、他の方法で対応できるのは素晴らしいです 下伊那って秘境的な感じなんですか?釣りに行ってみたいです。 そういえば、松川って下伊那でしたっけ? かなり昔ですが、すまいる と言う ホームセンター の釣りコーナーが 意外と充実していた記憶があります。 その時は、ドライブがてらにランタンを買いに行ったのですが、遠かった 帰りは確か高速で帰って来ました。
Kさん、こんばんは。
私の場合、いつも何らかのトラブルがあるので、リカバリー能力力だけはアップしています(笑)
昔から秘境という言葉がぴったりの(今は多少秘境感が薄れたかもしれませんが)遠山川は別漁協なので、それがちょっと残念ですが、下伊那には他にも秘境みたいなところがたくさんあります。
松川は下伊那ですよ。『すまいる』は行ったことはないですが、地元誌の釣り特集の時に広告が出ていたりするので、そこそこの釣具を売っているんでしょうね。
私も今回、県境付近まで行っちゃったので帰りはへとへとになりました (^_^;)
私はまだ解禁してないのでウラヤマちい。
新潟に行く予定はことごとく体調不良他で取りやめです。孫にカンツリを教えたのが唯一楽しめたくらいです。
でも釣り好きになる雰囲気は薄そう。虫嫌いだし。
生ハムは憧れですね―――。スペインのイベリコ豚ハム イタリヤのパルマハム、ドイツ・・ そっか、自分で作れるんだ。 パリパリのフランスパンにはさんで喰いたいです。ドイツのライ麦パンもいいわ。
戦後後半の貧食世代なんで、肉食は憧れであります。釣りも食べたいから始まりました。
FFfreakさん、こんばんは。
そちらは、4月からですか?
新潟釣行、体調不良で取りやめとのこと。今は大丈夫でしょうか。
お孫さんと管釣りも楽しそうじゃないですか。釣り好きになる雰囲気薄いんですか(笑) それはちょっと残念だけど。
ヨーロッパ方面はハムの本場ですよね。生ハムは自分で意外と簡単にできますよ。外気温の低い時期限定ですが、新鮮なかたまり肉を使って、衛生管理をしっかりすれば難しくはないです。機会があればやってみて下さい。フランスパンに生ハム挟むと最高ですね!
私も、渓流釣りを始めたのは、釣ったアマゴやイワナを塩焼きにして食べたいからでした (^_^)
こんにちは
下伊那漁協は年券が高いので、コンビニで発券の日釣りと決めています。
右岸しか竿を出した事がありませが、思わぬ流れがあってエエです。
マンボウさん、こんばんは。
そうなんですよね、年券10,000円は高額ですよね。
下伊那は鮎共通ですが、渓流のみで9,000円の木曽川漁協もかなり高いですけども。
私も日釣りにしようか迷いましたが(釣行回数的には日釣りの方がコスパ高いです)、下伊那漁協は一部区間で鮎のルアー釣りができるので、それに惹かれたこともあって年券を買っちゃいました(笑)
下伊那漁協管内は、有名河川もたくさんあるし、ほとんど無名の細い沢もたくさんあるので、少しずつ新規開拓を楽しみたいと思っています (^_^)
こんにちは!
リコテプラさんは本当に多くの渓流に恵まれてますね。羨ましいかぎりです。
冒頭の矢作川なんかは私にとっても懐かしい川です。最初に就職したのがトヨタでしたから馴染みの川でした。そのころは釣りはしませんでしたからもっぱら河原のバーベキューくらいでしたが(笑)
で、下伊那と聞けば姉が長野赴任で最初に住んでいたのが上伊那郡の北殿でしたのでなんだか懐かしいです。今は高遠永住ですけど。
私も釣り場に出向く準備中なんですが、ここ最近コロナの反動みたいに仕事のオファーが多くスケジュール振り分けに苦慮しております。ほとんどのクライアントはリピーターなので私のライフスタイルも遊びも熟知してもらっておるのですが、何とかしてくれの一点張りで泣きつかれております(汗)
私はもともとなるべく早く若いうち(最悪でも50歳前に)に蓄えてリタイヤし人生を謳歌することを目標に起業しました(笑)
ところが、いざその時を迎えると妻とクライアントが首を立てに振りませんでした(泣)
『気に入った仕事だけでもボケ防止程度に続けたら』とか『後人を育ててもらわないと困る、なんとか続けてくれ』とか言って好きにさせてもらえません(笑)
でも、私の人生一度だし・・・どうしようかと日々悶々としておる今日この頃なのです。
イッケンヤさん、こんばんは。
信州に生まれ育ち、趣味が渓流釣りなのは本当に幸せなことだと思っています。
矢作川にもご縁があるんですね。河原のバーベキューも楽しいですよね。
お姉さんが高遠にお住まいだというのは以前聞きましたが、まさか“北殿”というローカルな地名まで出てくるとは思いませんでした。以前、私は北殿のすぐ隣に住んでましたよ(笑)
何の仕事でもそうですが、自分がちょうど良いと思う仕事量に調整するのって難しいんですよね。もの凄く忙しいか、そうでなければ閑古鳥が鳴くほど暇になるか、のどちらかになってしまうというか。ちょうど良い量ってのは難しいです。
イッケンヤさんの場合は、皆さんに頼りにされているようなので、もう少しお仕事頑張るしかないじゃないですかね。そんな中でも、趣味の時間と仕事の時間のバランスがうまく取れれば良いですね (^_^)
長野県は渓流が豊富で人気も有りますね
私も以前は良く釣行しましたが、現在は近場の
南木曽に行ってます、此れからが楽しみですね。
釣りお爺さん、こんばんは。
信州は海がないかわりに、山はたくさんあるので、と言うか県全体が山なので(笑)本当に渓流はたくさんあって幸せです。
私のところからだと南木曽はかなり遠いのでたまに行く程度ですが、あの辺りは比較的早期から魚の活性高いですよね。
木曽川水系は昨年荒れてしまった川が多く、工事中のところもあるみたいです。
桜が咲く頃からが本格シーズンになりますね。楽しい釣りを (^_^)
はじめまして。
僕は下伊那でフライフィッシングしています。
リニアで景色が変わっていく
下伊那の渓流、
ぜひ楽しんでください♪
ひろしさん、はじめまして。
コメントありがとうございます!
下伊那にお住まいでしょうか。
私は上伊那に住んでいますが、下伊那の自然の豊かさはまたひと味違いますよね。
県境の近くまで行くと、うちの辺りとは標高が全然違うせいか植生も違っておもしろいです。
春から秋まで景色の移り変わりを背景に、楽しい釣りができそうです。
フライフィッシングをされているとのことなので、釣果や川の状況など気が向いたらいつでもコメントしてもらえると嬉しいです。
今後とも、よろしくお願いします (^_^)
返信ありがとうございます
僕は下伊那在住です。
昨年は上伊那に遠征したりしていましたー。
こちらこそよろしくお願いしますー
そうなんですね。
上伊那にも来られてるんですか。
いつか川で会えるかも知れませんね。
お互い、今シーズンも良い釣りを