スポンサーリンク
スポンサーリンク

押し入れの床板がびっしょりの怪|ウグイス小屋のDIY

DIY
この記事は約7分で読めます。

ウグイス小屋は山の中にあるので、梅雨時は湿度が高いです。

これは昨年の今頃の話ですが、滞在中にジメジメした感じがあって押し入れの布団も心なしか湿っぽく感じるので、除湿剤を置いてみると水がどんどん溜まります。


こんな感じの除湿剤。湿気を吸うと容器の中に水が溜まってくるやつ。

温湿度計を設置してみると、室内の湿度が80%近くもあります。滞在中はできるだけ窓を開けて換気を心がけていました。
そして来訪する度に押し入れの除湿剤の水の溜まり具合を確認すると同時に、押し入れに入れた布団の状態もチェックしていました。除湿剤は2週間もすると水がかなりたまるし布団に触ってみるとなんだか湿っぽいような気がする。カビが生えたら最悪だな。

押し入れ床板が謎の水濡れ|押し入れ床板の貼り替え

押し入れの床板がびっしょり。扇風機とアイロンで乾かすも・・・

押し入れは結構な収納力があって、寝具類なんかを入れて重宝しています。
ここを購入した時に、家具やら何やら使いたい物はそのままもらえるということでした。ダイニングテーブルセットなんかと一緒に、マットレス3人分も置いていってもらいました。
それを押し入れの下段に置いてあったんです。

昨年の梅雨真っ只中だった7月のとある日、いつものように押し入れのチェックをしていると、あれ? 押し入れの床に染みができてない? 下段のマットレスの下が濡れてる?
慌ててマットレスを退かしてみると、マットレスの下がびっしょり。


何これ?

雨漏りしたの? と思ったけど、押し入れの上の段は全く濡れておらず、壁側から雨が吹き込んでる場所があるとか? いやいや、壁の石膏ボードも全然濡れていないよ。
じゃぁ、下から濡れてきてる? ってことは水道管から水が噴き出してるとか? いや、押し入れの下には水道管は通ってない。なんだこれ?
とにかく、置いてあったマットレスの床と接する面もぐっしょり。
濡れているのはこの押し入れの床のみで、もう一つの部屋にある押し入れは大丈夫。

ここ数日かなりの雨量だったことは確かだけど、この水は雨由来では無さそう。
これは心霊現象じゃないのか?
湿った床に触ってみると、油ではなくやはり水のようで、特にべたついていたり色がついているようなこともありません。
ただ、床のベニヤの匂いが多少はします。

とりあえず別荘の管理事務所に電話して所長に見に来てもらいました。
この物件購入の仲介をしたのも管理事務所だし、毎月3,000円の管理費を払っているので、何か困ったことがあれば相談に乗ってもらえます。長年別荘管理をやっているので、この現象について何か心当たりがあるかもしれない。

来てもらってかくかくしかじかと説明しましたが、首を傾げるばかりで全く原因はわからないとのこと。
確かに室内の湿度は高いけれど、だからと言ってこんなにびっしょり床が濡れるなんてことはないし、よく見るとベニヤの表面だけが濡れているようだから、扇風機で風を当てるとかして一度乾かしてしばらく様子を見るしかないですね、ということで帰って行きました。

とりあえず、扇風機で乾かしてみるか。


首振りにして半日ほど風を当ててみましたが、一向に乾く気配がありません。


この際、湿ったベニヤにアイロンを掛けてみよう。

 
ジュージューとアイロンを掛けていくとベニヤの表面がぐんぐん乾いていくじゃん。これならすぐ終わるな、と思ったんですが・・・
乾いてしばらくするとまた表面がじんわり湿ってきて元通り。これはダメだな。
これ、本当に何なんだろう??

押し入れの床板が濡れる原因を突き止めろ

同じような事例がないかネット検索してみると、除湿剤に溜まった水を床にこぼすと木材に染み込んだ薬剤が常に湿気を吸うようになって床が常に湿った状態になることもあるとか。
うーん、除湿剤をこぼすと言ったって普通は容器には防水透湿素材のフタがしてあって、仮に水の溜まった容器を倒しても中身はこぼれないはず。

そもそも私は除湿剤の容器を倒したりしてないし・・・もしかしたら前オーナーが?

ともかく前オーナー(宿泊コテージとして利用していた企業)に電話して、状況を説明してみることに。
すると、業務用の除湿剤をフタのない容器に入れて押し入れに置いてあって、それを部屋掃除の際に掃除担当のおばちゃんが倒して床を濡らしてしまったことが何度かあったと。
あぁ、それだ原因は!
押し入れの床板(もしかするとそこに置いてあったマットレスも?)が除湿薬剤が染み込んでいて、室内の湿度が高いと吸水しちゃうんだ。

原因はわかったけど、そういうことがあるなら購入前に説明しておいてくれないと困るよねぇ。

押し入れの床板を剥がして貼り替える。

まぁいいや。原因はわかったので、自分で対応しよう。

ベニヤ合板に吸湿剤が染み込んじゃってるなら、いくら乾かしても無駄だね。この問題を解決するには押し入れの床板を貼り替えるしかない。
床板にするベニヤ合板を買ってきたいところだけど、何ミニ厚なのかわからないから、とりあえず先に湿った床板を剥がしてみよう。

 
実家からバールを持って来て、まずは床板の端を押さえている角材を外します。

 
三隅にある2cm角くらいの角材を外します。これも湿っています。

 
あとは床板を留めている釘を抜いていけば良いんですが、写真1枚目黄色矢印のところのように必要以上に釘をめり込ませてあるので、釘の周囲を破壊しながら抜いていくしかありません。
バールをハンマーで叩いて、釘回りの床板を破壊していきます。

 
思い切ってガンガン床を破壊して釘を抜きます。
床板留めるのにこんな長い釘じゃなくていいのにな、とブツブツ言いながら作業を進めます。

 
このドリルも準備していましたが出番は無く、代わりにこの小さいバールが活躍してくれました。

 
釘もだいぶ錆びてますね。ともかく無事全部釘を回収。

 
無残な姿になった床板。
破壊した木片を片付けて、床板を持ち上げなきゃなんだけど、ぴったり入っているので・・・

 
釘を一本打ち付けて、持ち上げることにしました。


床板を剥がすと、下にはグラスウールのような断熱材が見えます。


これが剥がした床板。ベニヤ合板の厚みは12mmでした。


ホームセンターからベニヤ合板を買ってきました。サイズは910mm×1820mm×12mm。

これはファルカタという樹種で作った合板で、桐の代用品にもなるものらしい。

ファルカタは桐同様、白っぽくて木目は目立たず綺麗な表面、そして軽くて柔らかいです。
ファルカタは成長がとても早いので比較的安価なのも魅力。強度や耐久性はそれほど高くないけど、押し入れにマットレスやら布団を入れるだけなら問題ないでしょう。

 
剥がした古いベニヤ合板を元にサイズを合わせてカットし、四隅に切り欠きも作ります。
あとは、釘を打つ場所にキリで途中まで穴を開けておきます。

 
さて、この板をうまくはめ込むのが大変。
まずは斜めにして奥まで入れて水平に倒そうとしますが、長辺がやや長いのか壁に引っかかってストップ。

 
とにかく現物に合わせてやるしかない。ノミやカンナを使って削っていきます。


何回か作業を繰り返し、やっとピッタリはまりました。ふー、疲れたー。
大工さんはこういうのささっとできちゃうんだろうけど、素人にはかなり大変。

 
あとは釘を打ちます。元々打ってあったような長い釘にする必要はないし、深く打ち込む必要もないし、本数も少なめにしておきました。
そもそも、この押し入れちゃんと直角が出ていないのか、床板と壁に斜めに隙間ができちゃいました。


まぁ、そんな時のために三方の角材で隙間を隠すってことなんだろうけど。
湿っていた角材も新しいのに替えました。


押し入れの床修理完了です!まずまずの出来なんじゃないかな。
この上に直接マットレスや布団を置いても問題ないけど、念のため他の部屋の押し入れも含め上下段全てにスノコ板を置いてその上に物を載せるようにします。
スノコも桐製のものがホームセンターなどで比較的安価で売られていますね。『桐製』って書かれているけど、実際はファルカタ製だったりして。この両者、見た目では区別は付かないと思うし。

合板は結構重いので狭い押し入れから引っ張り出したり押し込んだりするのに苦労しましたが、これで『押し入れびっしょり事件』は解決です!
その後、除湿機も購入して設置しました。その話はまたいずれ。


これが押し入れに置いてあったマットレス。これも除湿剤を吸収してるだろうから、廃棄処分。新しいのに買い替えて気分爽快。

それから一年が経過しましたが、時々除湿機を稼働しているおかげで室内の湿度もだいぶ下がり、快適な空間になりました。

今年の空梅雨はとても心配

今年は梅雨入りは早く、うちの辺りでは梅雨に入ってもほとんど雨が降りませんでした。
そして、そのまま6月下旬に早くも梅雨明け。このまま梅雨明け確定すれば史上最速の梅雨明けだそうです。
そんな状況なので、渓流は超渇水状態。水が少なめの方がフライやテンカラは釣りやすいですが、時々雨が降ってくれないと魚の活性も落ちてしまいます。
釣りの話は置いておくとしても、
年によってもちろん雨が多かったり少なかったりはするんですが、1年を通してみると全体の雨量はそれほど変わらないんですよね。
つまり、これだけ空梅雨だったということは、これから晩秋までの間に大雨が降る可能性が高まってしまいました。
昨年8月のような豪雨にならないことを祈るばかりです。

スポンサーリンク
リコプテラをフォローする
魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1. おはようございます
    塩カルが滲み込んだ床板だっとは困ったもんですね。
    乾かすんじゃなくて、ドンドン拭き取っていけば抜けるかもですが、気が遠くなりますね。
    やはり、塩カル床板を剥がして、貼替したので安心ですね。
    現役時代、水も使うある部屋を、湿度45%以下/室温25℃を保たなくてはならず常時運転除湿機を使っていました。
    除湿水のタンク貯水が面倒だと、常時排水にしていましたが、非常に便利でした。

    • マンボウさん、こんにちは。
      確かに拭き取れば染み込んだ薬剤も少しずつ減っていくのかもしれないですが、おっしゃる通り気が遠くなりそうです(笑)
      床板を張り替えてスッキリしました。
      今のところ来訪時の除湿機稼働で大丈夫そうですが、除湿機にホース接続して常時除湿することも可能なので湿度の高い時期はそれも検討してみます。ありがとうございます。

  2. まさか床材そのものが水取り象さんになっていたとは・・・
    それもご自身で直されちゃうあたり、さすがリコプテラさん。
    ボクなら迷わず、お抱えのリフォーム会社に電話です。(笑)

    8月の長雨の再来・・・これは本当に避けて欲しいです。
    去年はGWの緊急事態宣言と8月の長雨のおかげで、会社が傾きかけてましたからね。

    • kuniさん、こんにちは。
      そうなんですよ、その「まさか」なんですよ。床板自体が吸湿剤になってしまっているので、いくら乾かしてもまたびしょ濡れになるはずです。
      リフォーム会社に電話、それが普通の正しい判断です(笑)

      kuniさんの職場は天候の影響も受けますよね。もちろん雨は必要なんですが、災害にならない程度に穏やかに必要量降って欲しいですね。

  3. お早うございます。
    除湿剤ってこぼしたら後が大変なんですね。それを調べて気付くのがスゴイ。
    私なら絶対霊現象だと決めつけて開かずの押し入れになるでしょう(笑)
    ウチの長野の家も森の中で湿気が酷いです。半年放置してるとテレビのリモコンにまでカビ生えますので、換気扇はつけっぱなし。地下の倉庫は扇風機つけっぱなしです。

    • 七流釣師さん、こんにちは。
      私も当初は心霊現象だと思ってビビってましたよ(笑)
      そうなんですよ、除湿剤が染み込んでしまったものは永遠に乾かすことが不可能になってしまい、実に厄介なことになります。
      ただ、家庭用の除湿剤は水が溜まってもこぼれないようになっているので、普通はあり得ないと思いますけども、今回は下手に業務用の除湿剤を使われたのが問題でした。

      七流さんのところもリモコンにカビが生えるとはかなり湿度高そうですね。私はシャープの除湿機(実売2万円くらい)を導入したら劇的に改善されたので、検討してみてください。