気温の高い日が続き、釣りに行きたくてウズウズしていたのですが、なかなかタイミングが合わず、今回もお昼頃からの釣行となりました。
あまり遠くには行けないので、前回と同じ沢へと向かいました。出かけたのは4月11日です。
入渓しようと思っていた場所にはあいにく先行者の車があったので、Uターンしてだいぶ下の方から入ってみることにしました。この辺りはあまり釣り人を見かけないけど、どうかな。
虫だらけでも釣りにくいという現実|天竜川水系カエデ沢
※カエデ沢というのは私が勝手につけた名前で、実在する川名ではありません。
普段は同じ沢に2回続けて行くことはあまりないですが、今回は時間の関係で仕方なく。
タックルは、ユーフレックス インファンテ773-6 NSF+ハーディー ウルトラライトFW DD 2000。
ラインは、SCIENTIFIC ANGLERS スープラ ロングドリフトライン DT-3F(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)。
リーダーはティムコのLDL(ロング・ドリフト・リーダー)15ft・5X(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)にティムコのLDLフロロ6X(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)を3ft継ぎ足して、合計18ftのシステムでやってみます。
川面を乱舞しているカゲロウを捕まえてみた
11時半、気温21℃、水温9℃。
まずはお昼でも食べてから釣りをスタートしようと思いましたが、水面上を黒っぽい羽虫が乱舞しています。これは釣れるんじゃないかと、先にちょっとだけ釣ってみます。
その前にこの乱舞している虫が何なのか、自作したランディングネットはメッシュ生地のリリースネットを取り付けたので、虫取り網よろしく舞っている虫を捕獲してみることに。
捕まえてみると、こんな黒っぽいというか茶色っぽいボディーをしたカゲロウでした。
とにかくこれが乱舞しています。
とりあえずいつものアダムスパラシュート#14で釣り上ってみますが、出ませんね。
これだけハッチがあれば魚の活性高いと思うんだけど、この区間は魚影が薄いのか、それともこのカゲロウのみを選り好みして偏食しているのか。
首を傾げながら辿り着いた小淵。ここでも例のカゲロウが乱舞しています。
しばらく観察していると、ライズがあります。魚が確実にいますね。ただ、サイズは小さい。
それでも、ライズしている魚がいるとなんとか釣りたくなっちゃうのがフライフィッシャーの性。アダムスパラシュートを浮かべてみますが、ガン無視。普通ならピチャっと出るけどね、フッキングはしなくとも。
ボディーの感じはFTクリップダン#14が近い感じがしましたが、こちらも反応なし。
先日試作した十字ウイングのスペントパターンを投げてみます。ボディーの色が全く違うからダメかな。
バチャっと一度だけ激しく出ましたが、やはりチビでフッキングしません。
小さい魚のライズは諦めて、お昼を食べることにします。
ふと足元を見ると、3、4cmくらいの稚魚がたくさん泳いでいます。パーマークが見えないところを見るとイワナかな?
なんにせよ、稚魚がたくさん泳いでいるのは良いことだ。
釣れそうな状況なのに全然釣れない。お昼を食べて気分転換。
例のDRESS釣りリュック、日帰り釣行でとても重宝していますよ。
下部コンパートメントには百均の保冷バッグに入れて食材を持ってきています。
そして、これね。
買ったまま使うの忘れていた(笑) Future Fox OD缶 250 遮熱テーブル。
マイクロマックスULに装着。川岸で使っても安定感抜群。
クッカーはこのところよく使っているシリコン樹脂加工のメスティン三兄弟。
大メスティンにサラダ油を少々引いて火に掛け、ネギとチャーシューを炒めます。香りが出たら、冷やご飯を炒めます。
卵を溶いてご飯にかけてさらに炒めます。ご飯がパラパラになるまで炒めたら、軽く塩胡椒を降ります。
キムチを入れて混ぜ炒めたらキムチチャーハンの出来上がり!
チャーンは先に卵を炒めてからご飯を入れる方法と、ご飯を先に炒めてから卵を入れる方法がありますね。私はその時の気分でまちまちですが、卵の存在感を出したい時は先に卵を炒めますね。
一方、固形燃料をセットしたポケットストーブに掛けていた中メスティン。
玉ねぎ、ニンジン、マイタケが煮えたら顆粒出汁と肉団子を追加して、最後に味噌で味付けしたら出来上がり!
本日の渓流メシ
・キムチチャーハン
・肉団子汁
・菜の花のおひたし
・つくしの佃煮
・食後の紅茶
メスティン三兄弟、買った直後にガソリンストーブで加熱しすぎてフタのシリコン樹脂を剥がしてしまって、テンションダウンしちゃったけど、ガスや固形燃料限定で使えば使い勝手は良いですね。特に大メスティンは深さがあって大容量なので、チャーハンや焼きそば作りには最適。
チャーハンはカレー同様不味く作る方が難しい料理なので、美味いに決まってます。
肉団子汁は細切りのショウガも入っているのがポイントです。
菜の花のおひたしとつくしの佃煮はうちで作ってあったのを持ってきました。これがあるだけで、ちょっと贅沢な昼食になりました。
さて、今日も満腹になったところで、魚を釣らなくちゃ。1尾も釣れていないのにのんびり休んでいる場合じゃない。
川虫をじっくり観察してみよう。
ふと、大メスティンの中を見るとさっきのカゲロウが降り立っているではないですか。
現地では判別できませんでしたが、家に帰って調べてみると、これはシリナガマダラカゲロウか、ミツトゲマダラカゲロウのどちらかだと思います。目の大きさから雌であることは間違いないです。
フライフィッシングを始めた当初は、ほとんどアダムスパラシュートとエルクヘアカディスで釣っていました。今では持ち歩くフライのバリエーションが増えたので多少いろいろ使いますが、私はブラインドの釣り上がりというスタイルが多いので、今でもアダムスパラシュートとエルクヘアカディスだけでも釣りは成立するんですよね。
サイトやライズの釣りになると、魚がいるのに釣れない、という状況になることも多く、その場合はフライを取っ替え引っ替えしてなんとかそこにいる魚を釣ろうということになるわけです。そうなると、手持ちのフライの種類が多い方が有利です。
ブラインドの釣り上がりはどうか。
こちらは、そもそもそのポイントに魚がいるのかいないのか分からないので、魚が出なければそこで粘らずどんどん移動していくことになります。
サイトやライズの釣りのように、手を替え品を替えそこにいる魚をなんとかして釣り上げるのではなく、今使っているフライを食ってくれる魚を探し歩くという釣り方になります。
なので、フライの種類が少なくても釣りは成立するんです。むしろ使うフライをあれこれ変えない方が良い結果が出たりします。
テンカラ師が毛ばりの種類を多く必要としないのも、基本「釣り上がり」だからです。
なんか脱線しましたが、それほど虫の種類に詳しくなくても私のスタイルだと釣りは成立しますが、今後はもっと広い川でライズを狙う釣りもするだろうということで、だいぶ前に水生昆虫の本を2冊買っておいたんです。いつか役立つと思って。
この2冊、水生昆虫を勉強する上でとても有益なんですが、すでに絶版で私も古本購入しました。今ではなかなか入手困難です。アマゾンに時々出品されたりしますが、定価の何倍もしていることもあったりして。
こういう良書は、増刷して欲しいですよね。
今回はロングティペットは諦め、#0ラインで勝負。
ここでまた凄い数の羽虫が乱舞しています。
日差しを反射して白っぽく見えるカゲロウ。
岸際のタルミには流れたきた小枝に絡まったカゲロウがたくさん。
さっきと同じカゲロウがたくさん流下しているようです。だけどなぁ、これにマッチするフライを持っていない。
マッチ・ザ・ハッチは諦めて、アダムスパラシュートを結んで釣り上がっていきます。
この2箇所で出ましたがフッキングしません。チビアマゴのようです。
川幅が狭いし岸際に伸びる藪枝が多くて、ロングティペットでは釣りになりません。
そもそもこの幅の沢でロングティペットは必要ないような気も(笑)
今日はロングティペットやめよう。とは言うものの、リーダーを結び直すのはめんどくさいし、いつも予備で持ち歩いている #0ラインを巻いた小型リールに付け替えることにします。
あ、そうそう今回はロングティペットリーダーシステムは活躍しなかったけど、一つだけ、この高いフライラインはいつも使っているラインに比べてロングティペットリーダーを格段に扱いやすくなります。高いだけのことはあります。
このアマゴ、お腹が妙にぽっこりしているけど、何か大きな物でも食べたかな。
それとも、胃袋がこんなに膨らむほど川虫を詰め込んだのか。いずれにしろ、かなり食いしん坊のアマゴのようです。
今後はストマックポンプで胃袋の中身も確認させてもらおうかな。今まで魚に胃カメラの苦痛を味わわせるようで、気が引けていたんだけど。
アマゴ域に意外とイワナもたくさんいる
浅い淵の真ん中辺りにある沈み石の際からも出ました。
フッキングしてからかなり暴れるのでアマゴかと思いましたが…
かなり反応はしてきますが、フライをくわえられないチビのようです。
この沢は上の方までほとんどアマゴで、イワナはもっと上でたまに釣れる程度だったんだけどな。
にわかに上流から風が吹き下ろしてきました。#0ラインだとちょっときつい。
それでも、この護岸際からイワナ。
ハッチしていたカゲロウは無視して、フライはアダムスパラシュート一辺倒。
赤丸印辺りでピチャピチャとフライに出てくるチビアマゴ。垂直ジャンプで水面から全身飛び出しちゃうチビアマゴもいます。餌の食い方が下手すぎます(笑)
フライをソラックス・フライングアント#18に変えて、少し前方の黄色丸印のところでイワナが出ました。
こんな浅瀬からもチビアマゴの反応はあるし、本格的な春になりましたね。
ライズはしていないものの、何尾か泳いでいるのが見えます。
魚に感づかれないようにCDCスピナーをふわっと落とします。
食った!
ぐりんぐりんとローリングするアマゴ。きれいな鰭をしたアマゴです。
このアマゴの胃袋もパンパンに膨らんでいました。
これだけ食欲旺盛なら夏までにかなり大きくなるよね。その頃にまた出会いたいね。
空模様はなんだか怪しいし、サイズはともかく数はだいぶ釣れたのでこの辺りで撤退します。このところ多忙であまり落ち着いて一日釣りができないけど、そろそろ携帯電波の届かない源流方面へ行って朝から晩までゆっくり釣りを楽しみたい季節になってきました。
今回のカゲロウと同じ色合いのスペントパターンも巻かなくちゃ。
コメント
こんばんは
アマゴもイヨイヨ、喰い気十分なようで良い季節。
今は小さくても、どんどん大きくなる。
パンパンのお腹に何が入っているのか、カゲロウなのか、はたまた別物か。
以前、パンパンの腹のイワナに入っていたのが、ヒダサンショウウオなんてことがありました。
マンボウさん、こんばんは。
水温はそれほど劇的な変化はないのに、気温はかなり上昇して虫がたくさん飛び交うようになってからアマゴの食欲は大増進したようです。この勢いだと夏にはだいぶ成長するでしょうね。
ぽっこり膨らんだ胃袋に何が入っているのか、本当に気になります。
イワナは悪食とよく言われるので、状況によっては両生類や爬虫類も食べることがあるんでしょうね。
結構な釣果ですね‼️ 今シーズン、どうなることやらと思いましたが、季節は進んでいるんですね。 木曽は、ちょっと気温が下がり、おまけに 釣り人がおおすぎます
Kさん、こんばんは。
この沢は入渓しやすいので、サイズは期待できませんが魚影は濃いです。
解禁当初は魚の反応が鈍かったですが、桜が咲くのと同時に急に活性が上がった感があります。
木曽は遠方からやってくる釣り人が多いですね。
それだけ釣れるってことだと思いますが、このところ数年前よりかなり魚影が薄くなったような気がしますね。
良い釣りをされていますね。^^
こちらはオオクママダラカゲロウが終盤で、そろそろオオマダラが出て欲しいところ。
ホントは今日あたり出てそうだと踏んでいたのですが、天気予報に泣かされました。
kuniさん、こんばんは。
渓流に虫が飛び交うようになると、ドライフライフィッシングは俄然楽しくなってきますね。
オオマダラカゲロウってボディーのシマシマがはっきりしていて、クイルボディーのフライそっくりですね。
このところ、雨がよく降りますよね。自分の休日と天気が合致する日ってなかなか無いないんですよね。