初夏にパラシュートパターンへの反応が悪い時には、カワゲラがまとまってハッチ(羽化)しているのかもしれません。
そんな時にこのフライは活躍してくれるでしょう。
5月〜7月に使うイメージですが、意外と秋にも反応が良かったりします。
カワゲラはカゲロウに比べて食べ応えがあるはずなので、魚にとっては
食べ応えのある餌カワゲラ|CDCストーンフライ
CDCストーンフライの材料
・フック:TMC100SP-BL#14 (またはTMC3761など)
・スレッド:ユニスレッド8/0(ダークブラウン)
・ハックル:コックネック(ブラウン)
・ソラックス: フライライト(マーチブラウンなど)
・アブドメン:グースバイオット(ブラウンなど)
・ウイング:CDC(白またはライトオリーブなど)
・テイル:コックネック(ブラウン)
今回のフックはTMC100SP-BLを使いましたが、もっとゲイプの狭い(シャンクの長い)ニンフ用のTMC3761などの方が良いと思います。
8/0(ダークブラウン)のスレッドで下巻き。
テイル用のコックネック(ブラウン)を10本ほど切り出しスレッドで固定。テイルの長さはボディーの長さと同じくらいに。
根元側をハサミで斜めにカットします。が、テーパーボディーにするのでカットせずにそのまま巻き込んだ方が良いかも。
アイ側を4mmほど空けて、スレッドでテーパーボディーに成形。
ボディー後端にグースバイオットを取り付けます。
ブラウンカラーを使うつもりでしたが、間違って淡い色合いのものを付けちゃいました。
カラーは好みで何色でもいいですけど。
グースバイオットを巻いてスレッドで固定。グースバイオットは短いので、もっと大きいサイズのフライに使う場合はターキーバイオットが良いですね。
フライライト(マーチブラウン)をスレッドに撚りつけてソラックスを巻きます。
CDCマジックツール(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)というのを使います。
専用のツールじゃなくても、幅広のクリップでも代用できると思います。
写真2枚目のようにCDCの片側を挟んで、翼軸の際(黄色矢印のところ)をハサミでカット。
こんな風になりますね。
それをもう一つのクリップで挟み替えます。
こんな風になりますね。
そしてこれを寄せ集めるのに専用の道具も売られてますが、私は0.3mmのアルミ板で代用しています。
この薄いアルミ板をクリップの隙間に差し込んですすすっとCDCを寄せ集めます。
この時点で長さはある程度揃えてカットしても良いですね。
写真2枚目のようになったら、これを指で摘んでタイイングします。
CDCを取り付けます。
余分をカットしてスレッドで固定します。
ブラウンのコックネックを取り付けます。
3回転巻いてスレッドで固定してウィップフィニッシュしたら完成です。
CDCストーンフライ。
やはりもっとシャンクの長いニンフ用のフック(TMC3761など)を使ってハックルを巻く幅をもう少しとって、5巻きくらいした方が良いかも。
CDCは視認性も浮力も抜群なんですが、一旦完全に水没してべちゃっとなると浮力を復活させるまで時間がかかるんですよね。
私みたいに小渓流のブラインドの叩き上がりにはあまり向かない気もしますが、その弱点は本数をたくさん揃えてカバーするしかないですね。
このフライを魚が何の虫だと思っているのかわかりませんが、かなり魚を惹きつけてくれることは確かです。
とりあえず、何本か巻いてみました。
今年の渓流も禁漁が近づいてきました。早速次回釣行で投げててみたいと思います。
8月は雨の日が多く青空の下での釣りがあまりできませんでした。9月は秋晴れの下で気持ちよくロッドを振りたいものです。
コメント
ボクもこれとほぼ同じ体裁で巻いて、CDCカディスと呼んでいます。
結局、人も魚も「なんとなく、あの系統の虫っぽいヤツ」くらいに思える模倣で良いのでしょうね。(笑)
もうこちらは沢の釣りは行くタイミングがなさそうなので、塩辛い水に投げ込むオモチャ系フライを巻くことが多くなりそうです。
kuniさん、こんばんは。
現代の技術なら本物の虫そっくりのリアルなフライも作れるとは思いますが、それが釣れるフライとは限らないんですよね。
そこがフライフィッシング(フライタイイング)の面白いところですね。
塩辛い水の中には多種多様の魚がいるし、餌になる生き物も豊富なのでフライのイメージが広がりますよね。楽しそうです。