前回(9月4日)は、まだ夏の名残でチチタケやアカヤマドリがたくさん採れました。
山の登り口にサクラシメジが出ていて、上の方でももっとたくさん採れるかと思いましたが、まだ少し早かったようです。
一週間後にはもしかしたらサクラシメジ祭りになっているんじゃないかと期待しての9月10日。再び同じ山へ午後出かけました。
一週間後の山へ|2022年秋 第二回キノコパトロール
残暑厳しい午後の山、珍しいキノコもちらほら
9月初旬ははっきりしない天気が多かったですが、ここ最近は残暑厳しく夏のような日差しが降り注いでいます。
林道沿いの木々もまだ紅葉が始まっていないので、一見夏のようですね。
暑い!
山の登り口に辿り着き、まずはキツネノチャブクロ(ホコリタケ)がお出迎え。
未だチチタケが生えているのがちょっと気がかり。秋への移り変わりにはまだ時間がかかりそうです。
チチタケはもう十分堪能したので、今日はスルーです。
このキノコは当ブログ初登場ですが、オニイグチモドキ。
見た目がよく似ているオニイグチとともに、こんな怪しい見た目なのに食べられます。
敢えて食べるようなキノコでもないと思いますが。
登り口付近でサクラシメジを少々。今日の本命はこれなんですが、上の方でも採れるかな。
前回こんな可愛い姿だったツノシメジ(写真1枚目:食不適)が、一週間でだいぶ成長しました(写真2枚目)。
アミタケもちらほら見かけます。
前回は全く見かけなかったのに、すでに大きくなって傷んだいるものもあります。
山のキノコはほんの一週間でガラッと様子が変わるので、タイミングが大切です。
ニンギョウタケもだいぶ大きくなってきています。
写真2枚目はオニシロタケ(毒)。白いキノコは毒キノコが多いので手を出さないこと。
写真1枚目、シロヒメホウキタケ(食毒不明)。真っ白できれいなきのこですね。
写真2枚目、ミネシメジ(毒)。こういう普通っぽいキノコは何となく食べられそうに見えるので、要注意。
カラカサタケだと思うけど、傘の開き方がちょっと違うような気も。
小トトロなら本当に傘にできそうなくらい大きいキノコ。カラカサタケ自体は食べられるけど、近縁種がいくつかあるので手を出さないのが無難です。
ショウゲンジはまだ出始めのようで、少しだけありました。
今日はサクラシメジとアミタケが主役かな
予想通り、サクラシメジはある程度出ていますが、「祭り」というにはちょっと少ないかな。せいぜい町内会のお祭り程度(笑)
大きくなって傘が開いたものも虫に食われていない極上品です。
ヌメリイグチも少しだけありますが、こちらはかなり虫に食われていて良い状態のもがありません。
倒れかけた木からまとまって生えているこのキノコ、何だろう?
近づいてよく見ると。ナラタケでした。やけに早く出てますね。
少し傷んでいることもあり、今日はスルー。
ウスムラサキホウキタケ。これも食べられますが、これだけでビク一杯になりそうなくらい大量に生えていたので今日はスルー。
アミタケはそこそこ出ています。
写真2枚目はウスフジフウセンタケ(食不適)。これもちらほら見かけます。
サクラシメジと同じくらいの時期によく採れるウラベニホテイシメジ(写真1枚目)。気温が高いせいか、柄の内部を虫に食われスカスカになっています。
ウラベニホテイシメジがあれば、近くに必ずあるクサウラベニタケ(毒)=写真2枚目。この二種、誤食が多いとよく言われますが、同じ時期に同じ場所に生えるっていうだけで、見た目ではっきり区別できますよ。これを間違えるようなら私はキノコ狩りを引退します(笑)
ハナホウキタケ(毒)の群生の向こうに何やらキノコがまとまって生えています。
近づいてみると、サクラシメジの群生でした。
この周辺にかなりの量の群生(輪生)箇所があり、サクラシメジだけでビクが重いです。これ以上採れても困るよ。
本格的な「サクラシメジ祭り」になってきました。
これもブログ初登場のムラサキフウセンタケ。
これも毒っぽく見えますが食べられます。
そして、見た目、味ともに大好きなタマゴタケが一本だけ。
完璧にきれいな個体です。
タマゴタケの唯一の欠点は壊れやすいということ。このくらいの傘の開き方だと大丈夫ですが、もっと傘が開いたものはビクに入れてそーっと持ち帰っても高確率で傘が壊れます。
チチタケは採らないと宣言したものの、結構な量が出ています。
アカヤマドリも今日はスルー。
ほぼサクラシメジだけでビクがいっぱい。
このキノコは重さもあるので、腰紐が食い込んで痛い。本格シーズンになればリュックにもキノコを入れられる準備をしてくるんですが、今日はそこまでとは思わなかったんですよね。
これ以上、キノコが出ていませんように(合掌)
ついに、巨大な謎フウセンタケの正体が判明!
もう日が山に隠れて、森の中は薄暗くなってきました。
前回はまだごく幼菌だった、謎フウセンタケ。
こんなに巨大化していました。
今までこれの正体がわかりませんでしたが、おそらくこれはモリノフジイロタケだと思われます。
日本のきのこ(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)に掲載がありませんでしたが(新しい版には載っているかも)、きのこ大図鑑(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)を見ていたら、特徴がよく似ています。傘の直径15cmくらいまで大きくなる個体もあるとのことですが、この場所のものは20cm以上に巨大化します。
食べられるそうですが、あまりにでかくて美味しそうに見えないので食べません、私は。
これ以上美味しいキノコが出てきても持って帰れないので、あまり真剣に探さずにとりあえず山頂まで行きます。
カノシタも少し出ていました。
今日も長老アカマツにご挨拶。今年の秋もここから下界を見守っていてくださいませ。
まだ時間的にはそれほどじゃないけど薄暗くなってきた山を降ります。
まさか雨は降ってこないよね。
ヤギタケやアカヤマドリが目につきますが、見て見ぬ振り。
今回も山の恵みに感謝。
本日の主な収穫。
サクラシメジがどっさり、アミタケがそこそこ、ショウゲンジがほんの少し、タマゴタケが一本だけ。その他少量。
サクラシメジは本当に祭り状態で、採りきれないほどでした。
アミタケもたくさん出ていて、ショウゲンジもこれからたくさん出てきそうです。アミタケとショウゲンジに関しては今週末にたくさん摂れそうな予感。
ウラベニホテイシメジもこれから出てきそうですが、残暑が厳しいので虫に喰われそうです。
9月の残暑が厳しいのはキノコにとってはあまり良くないと思うんですよね。まぁ、魚釣りにせよキノコ狩りにせよ、天候は人間の都合通りにはいかないものですけどね。
コメント
こんばんは
最後の写真、凄いインパクトですね。
流石の山国信州。
これだけ採れると、ビジネスですよ、凄いです。
マンボウさん、こんばんは。
信州は山国という言葉がぴったりですね。山を歩くとなんらかのキノコが採れる時期になりました。9月は渓流の最終盤でもあるし、忙しいんですよね(笑)
ビジネスというほどではないですが、たくさん採れた時は産直に持って行って小遣い稼ぎ程度にはなることはあります。
おはようございます。
「祭り」とのこと、状態の良いキノコばかりですね!
やはりこの時期、夏キノコの居残りと、秋キノコの始まりとの混生でしょうか。
これだけ種類が出ていると楽しそうですね(^^)
アイさん、こんばんは。
今回は、途中からは歩けばサクラシメジの群生に当たるといった状態でした。
9月に入ってからしばらくは残暑が厳しかったので、夏キノコがまだたくさんある状態でした。
これから、秋キノコの本格シーズンになるので、山歩きは楽しくなります。
渓流にも行きたいし、忙しいです(笑)
サクラシメジって、写真で見ても綺麗で魅力的なキノコですね。^^
キノコパトロール、行かれ始めてどれくらいでしたっけ?
もう結構なりますよね?
さすが、何年か通っていると魚釣り同様に、シーズナブルパターンが掴めるようになるのでしょう。
当たり前だけど、「今ならこんなキノコが出てるだろう」と予想を立てて出掛けるのと、そうでないのでは採れる量が違うでしょうから。
kuniさん、こんばんは。
サクラシメジはネーミングそのものの桜色をした綺麗なキノコです。
ただ、残念なのは火を通すと桜色が消えて黄色っぽくなってしまうんですよね。
キノコパトロールと言い出したのはここ5年くらいですが、私は中学生の頃からキノコ狩りをしているので、かなりベテランですよ(笑)
シーズナブルパターン、正にそうですね。季節の移ろいを感じて予想を立てるのが重要です。釣りに通じるところがありますね。