今年は大雨は勘弁してほしい。
6月の始めに大雨が降りました。今年は地域の田んぼ水路の水管理をする役員をやっているので、大雨の時は水の取り入れ口の水量調整をしたり、雨後には砂利で埋まってしまったところを掘って整えたりと、とにかく忙しいのです。
今回はかなりの雨量で、二箇所ある沢からの水取り入れ口周辺の大石が流されてしまって、石を再配置しなければ。大石を持ったり転がしたり、ふぅー、体力全開で作業しました。
そして、夜になって気付いたんですが、左胸の肋骨が痛いんですよね。まさか、無理に力を入れすぎて骨にヒビが入った? いやいや、いくらなんでもそれはないよね。じゃぁ、胸の筋肉が断裂でもしたの? とにかく力を入れると痛いし、触っても痛い。まぁ、通常生活には問題ないから安静にしてれば治ると思うけど。
そんなわけで、収入を得るための仕事と、収入にならない仕事のおかげでこのところなかなかのんびり釣りにはいけませんでした。
その合間を縫って、大雨から二日後になんとか一日中釣りができそうです。
大雨でも濁らない川でのんびり釣りを楽しむ|木曽川水系檜の森
※檜の森というのは私が勝手に付けた名前で実在の地名ではありません。
気合いを入れて4時起きです。
今日は朝焼けが綺麗です。これが吉兆だと信じて、出発!
久しぶりにMTBで林道を走る。
車止めに到着すると、ラッキーなことに先行者の車はありません。
まぁ、本流の水量見れば釣りどころではないって思うよね、普通は。
MTBを降ろします。さて、久々の林道走りです。路肩には食べ頃のフキが採り放題状態。今日は採りませんが。
それからミヤマキンポウゲがたくさん咲いています。この花がミヤマキンポウゲだって最近知ったんだけどね。私、食べられないものにはあんまり興味なかったもので(笑)
ミヤマキンポウゲには似ている花がいくつかあって、高山帯でよく見られるミヤマキンバイ、シナノキンバイ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマキンポウゲの4種はよく似ているらしい。
ミヤマキンポウゲは花びらが5枚で1cmくらいの小さな花、そして葉が細長い針状なのが特徴(写真2枚目黄色矢印…ピンボケでごめん)。
途中、覗き込んだ水の色は平常時に変わらない色合いに戻っていました。もちろん水量はかなり多いんですけど。さすが大雨でも濁らない川!
さらにどんどん上っていくと、途中で工事関係?の車が5台ほど追い抜いていきました。
先行者がいないのでこの辺りから入ってみようかとも思いましたが、もう少し水量が少ない方が良いのでさらに上へ。
時間が早いせいもあって気温が上がらず汗もほとんどかかないままに入渓点に到着。
肋骨の痛みはありますが、まぁ問題は無さそう。
この可憐な花は、ベニバナイチヤクソウ(写真1枚目)。これもこれも今回調べて知ったんですけど(笑)
花の名前も少しずつ覚えると楽しいかも。
写真2枚目はバイケイソウ(コバイケイソウ)《毒》。これは、芽出しの頃は山菜のウルイと間違える可能性のある植物何なのでよく知っています。
水温ちょっと低いけど、ドライフライでいってみよう。
さて、今日はここから釣り上ります。
午前8時、気温14℃、水温9℃。
水温もうちょっと高いと思ったけど、まぁドライフライでいけるでしょ。
タックルは、ユーフレックス インファンテ773-6 NSF+オービス バテンキル クリックII。ラインはDT-3F、6X9ftリーダーに7Xティペット2ft継ぎ足し。
さていつも通りアダムスパラシュート#14を結んで、フロータントを塗ろうと思ったら、なんとお気に入りのフロータントのフタだけしかなく、本体をどこかに落としてしまった模様(涙)
これ、本体をねじ込む使用なんだけど、恐らく少し緩んだ状態になっていて林道を上ってくる間にガタガタ揺れて抜け落ちちゃったんだと思う。これはもう見つけられないだろう。諦めよう。
ベストの中にもう一つ別のフロータントが入っていて良かった!
GIGA DRY(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)。
専用のパッドに染み込ませてフライに塗布します。ラインやリーダー&ティペットにも塗布できますよ。そしてこのフロータントは環境に無害な成分というのもお気に入り。買えるところが少ないのが難点だけど。
フライフィッシング向きの渓相。気持ち良くキャスティングしていきますが、しばらく反応ないですね。魚影も見えません。
しばらく遡行してこの淵尻で、やっとゆらゆらとするイワナの魚影確認。
アダムスパラシュートめがけてチラッと動きましたが、プイッとまた元の場所に戻ってしまいました。スレている感じなので粘るのはやめて、先に行きます。
そこからまたしばらく全くの無反応が続き、やっとここでパチャっとちびイワナが出ました。
が、フッキングせず。
これはなかなか渋い状況ですぞ。これは思い切ってマーカーニンフの釣りに切り替えた方が良い? なんて思い始め…気付けばすでに10時を回っていました。
一旦気持ちを切り替えるためにも、早めにお昼を食べよう。早起きしたせいでお腹が空いたし、もう少し気温水温が上がれば魚の活性も高くなるかもしれないし。
魚が全く釣れないまま、早めのランチで気分転換。
マイクロマックスULとメスティン三兄弟の中サイズで一旦お湯を沸かします。
キウイフルーツはBROTHER-1512でカットしておきます。
メスティン大サイズで目玉焼きとソーセージを焼きます。
コンパクトに収納できるターナー買いました。スノーピーク ヤエンペタ(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)。
キャベツ、ニンジン、ピーマンも加えて炒めます。
焼きそば麺を投入、水を少し入れます。
メスティンはフタをぴったり閉められるから、蒸し焼きは得意です。
ニトリで買ったこの楕円皿、焼きそばやパスタ用に最適。
麺が蒸し上がったら、ソースを加えて少し炒めます。
最初に沸かしたお湯を再度火に掛け、インスタント豚汁に注いで完成。
本日の渓流メシ
・焼きそば(目玉焼き、ソーセージ付き)
・豚汁
・キウイフルーツ
インスタントの豚汁は具材が全部沈んでしまって、写真上は具のない味噌汁に見えてしまっているのがちょっと残念(笑)
水温9℃でウェットウェーディングスタイルは、結構体が冷えるね。日射しが強くなってきたから耐えられるけど。
それにFoxfire SCダウナーキャップも被って気合いを入れてきたのに、まだ時期が早いのか今日はそれほどメマトイもいないね。虫が飛び出すのはもっと先かな。
気温もだいぶ上がってきたし、水温も少しは上がったかな。ここまで魚の反応があったのはたったの2回、しかも1尾も釣り上げられていない。この後、なんとか釣りたいね。
気温水温の上昇とともに魚の反応が良くなることを祈って。
ここからは瀬続きだけど、果たして浅場にイワナが出ているのか。
セミが鳴きだして、雰囲気は悪くないけども。
この辺りまで来ると、ヤマト色の強いワイルドなイワナです。
ともかくボウズじゃなくて良かった!
この淵の黄色丸印辺りにゆらゆらと定位しているイワナが2、3尾います。これもそんなに大きくはないけど、岸から張りだした灌木が邪魔でうまくフライを入れられず何度かキャストしているうちにどこかに行っちゃいました。
アダムスパラシュートへの反応がそれほど良くないので、エルクヘアカディス#14に替えて様子をみます。
右岸の灌木を回り込んだ先、向こう岸の大岩のえぐれ。
予想通りのポイントから出ると嬉しいですね。
12時を回って水温も少しは上がったのか、餌を求めて浅場にも出てきているようです。
入渓しやすい川なので、釣り人も多くサイズは小さめですが。
エルクヘアカディスへの反応は良い感じ。
川の色合いと同化した綺麗なイワナが釣れます。
テンカラ毛鉤の方が大きいのが出るかも、と思ってタックルを持ち替えて釣り上りますが、全く反応ありません。今日水面上を飛んでいる小さい羽虫に対して、毛鉤が大きすぎるかな。それとも黒い毛鉤に反応しないのか。
川の神様は私を見捨ててはいなかった。
テンカラ竿のまま6Xティペットを60cmほど継ぎ足し、エルクヘアカディス#14を結びます。私の巻くエルクヘアカディスはウイング短めなので、シルエットはかなり小さめです。
広いプールの瀬尻(落ち込みの肩)付近に、イワナが2尾、時折捕食のためにレーンを替えたりしながら定位しています。これはなんとか釣りたい。
エルクヘアカディスを一投。大きい方のイワナがゆったり浮上してパクリ。よし! が、まさかのすっぽ抜け。
その後もまだ、ゆらゆらしているので、何度か打ち込んでみますが、完全無視。
このイワナはなんとか釣りたいので、一旦後ずさりして、フライタックルに持ち替えます。
少し時間を置いて、さっきより距離も取った位置からエルクヘアカディスを浮かべます。うーん、すでに見切られているか。それなら、アダムスパラシュートに替えてみるか。
ピチャッと小さく出たので、チビイワナかと思ったら元気よく泳ぎます。ん?
おぉー、精悍なアマゴでした!
さっきはイワナしか見えなかったけど、アマゴもいたんだ。
その後、やはりエルクヘアカディスの方が反応良いようで、ちびイワナがピチャピチャ出てきます。
ちびアマゴは1尾だけ。これ、ちょっとド派手アマゴの系統のような…この辺りには放流していないと思うけど。
のんびり釣り上り、14時。気温は21℃、水温は11℃と少しだけ上がりました。
こんな気持ち良くキャスティングできるポイントから魚が飛び出してくれると最高!
大淵の流れ込み、流心脇から。
さっきまで晴れていたと思ったら、急に雲が覆ってきたり、なんだか不安定な空模様。
雨は落ちてこないと思うけど、冷たい水に一日浸かって体も冷えたことだし、今日はこの辺りで撤退かな。あと1尾釣ったら帰ろう。
と思ってからなかなか釣れないのはいつも通り(笑)
最後に良いサイズのヤマトイワナが出てくれて、気持ち良く川から上がれます。
ありがとうございます!
林道に上がると食べ頃のイタドリがあったり、フキノトウはこんなに伸びて花を咲かせていました。
この葉っぱが白くなっているやつはマタタビ。
マタタビの実はちょっと面白いから、実がなること見かけたら採ってみよう。
今日はウェットウェーディングにはちょっと水が冷たかったなぁ。
途中で温泉に浸かって帰ることにします。
振り返ると、西の空には刷毛で書いたような雲が浮かんでいました。
今日も楽しい釣りができました。しばらく川に来ていませんでしたが、川の神様は私を見捨ててはいなかったようです。ありがとうございます!
コメント
肋骨が痛いのに、自転車全開で頑張ったんですね。(笑)
ボクもリコプテラさん同様にお気に入りのフロータントは、本体レスにならないよう、かつ捩じり過ぎて竹のケースとガラスが剥離しないよう、かなり注意して使っています。
相変わらず旨そうな渓ランチですこと。^^
これなら最高の気分転換になるでしょう♪
実際にランチ後は良い釣りができたようですしね。
kuniさん、こんにちは。
自転車ちょっと漕いでみて激痛が走るようなら、徒歩に変更しようかと思ってました(笑)
実際には不思議なほど自転車漕ぎは影響なかったです。
竹ケースのフロータント、気をつけていたつもりですが、本体レスになってしまいましたー。
再購入するしかないですね。
お昼を食べに自転車がんばって漕いだようなものですが、これでボウズだったらちょっとショックでした。フライに食いついてくれた魚たちに感謝!
いつも素敵なブログを拝見しております。
肋骨の痛みとの事で、はじめてコメントさせて頂きます。
鍼灸師をしていまして、「肋間神経痛」ならば、ちょこちょこ診るのです。
(もしも、折れていたら整形外科の範疇ですが)
重い物を動かした後ならば、おそらく筋肉の問題かな?と。
肩甲骨の外側、脇の筋肉「前鋸筋(ぜんきょきん)」が、凝り固まって、
胸の前側に響くことがあります。←肋間神経痛
その脇をマッサージしたり(ゴリゴリとして少し痛むかと思いますが)、
ストレッチをすると、胸の痛みが軽減するかと思います。
・・・グーグルで検索しても、宣伝ばかりだなぁ。。
YouTubeで、前鋸筋&ストレッチ辺りで検索すると色々出て来ますので、
ラクになるのが見つかると良いのですが。
以上、中途半端な情報でスミマセン。
ケンタさん、こんにちは。
初めまして。いつも読んでいただき、ありがとうございます!
鍼灸師さんなんですね。
前鋸筋ストレッチやってみました。確かに痛みが軽減しました。
今週末には草刈り作業をしなければいけないので、念のため整形外科も受診してレントゲンも撮ってもらいました。
そこの先生の見立てでは、肋骨かその周辺の軟骨がレントゲンに写らない程度の損傷(ヒビ?)でなないかとのことでした。
ともかく、安静にしていれば治るとか。ほんとに骨?って感じですが(笑)、前鋸筋ストレッチは継続して、早く治したいと思います。
アドバイス、ありがとうございました! 今後ともよろしくお願いします。
おはようございます
肋骨が痛いとか、いつも使わない筋肉を酷使したせいでせう、な。
自分もそうですが、モノを動かそうとする時、思った以上の力を出し、酷使するのが人の様です。
今年は、小屋解体を何回もして、コンガラの産廃以来だけでも3トン車2回でビックリでした。
産廃費用以上に、自分でそんなに割って、そんなに運搬したのかと。
いいですね、魚が見える渓流。
実に楽しく、スガスガします。
マンボウさん、こんにちは。
痛いのが骨なのか、筋肉なのか、自分でも確定できないんですが、念のため整形外科を受診しまして、そちらの先生の見立てでは肋骨かその周辺の軟骨のレントゲンに写らない程度の損傷とか言ってました。レントゲンに写っていないので真偽の程はわかりませんが(笑)
3トン車2台分の買いたいって凄いですね。想像しただけでもぞっとします。
この川は本当に水も魚も綺麗なので大好きなんです!
久しぶりです。リコプテラさん。
ヒビはなかなか治らないので困りますね。
そんな中午前は厳しかったけど午後からの活性の上がり方は楽しかったのではないかと思います。
大雨あとでも釣れるフィールドは助かりますね。
サカガミさん、こんにちは。
肋骨の痛みはだいぶ落ち着いてきましたが、まだ完治してないんですよね…
午前中は全くダメでしたが、午後は本当に楽しい釣りができて、ありがたいことです。
この川は大雨でも濁りが入らず、源流部までいけば大雨翌日でも釣りができるんですよね。
私にとっては貴重な川です。