9月になると毎年今年のキノコの状況を占うために山へパトロールへ出かけます。
夏のキノコ、チチタケは別にして、秋のシーズン初回はキノコ狩りというよりは、山のパトロールと言った方がしっくりくるし、今回の真の目的は、山頂の長老松にお詣りに行くことです。
このところ、自分の健康も含めいろいろと問題を抱えているので、神頼みに行こうってわけです。
人間最後は神頼みです(笑)
それなら、神社とかお寺とかそういうところにでも行った方がいいんじゃないの?
私、そもそもそういう系統の神様をあんまりアテにしてないんですよ。それくらいなら、山の神様とか川の神様の方が頼りになる。
実は、少し前に一度山頂まで行こうとしたんですが、林道が寸断されていたので敢えなく撤退してきたんですよ。今日は別ルートが判明したので、再挑戦というわけです。
昨年は初回が遅くなって9/12に山に最初に入ったんですが、史上稀に見る不作状態で、なんとニンギョウタケしか採れないという悲劇に見舞われました。昨年は8月から9月中旬にかけて全く雨が降らない状態が続いていたので仕方ないですが、今年は梅雨以降適度に雨が降った印象です。
厳しい残暑が続いているのが気がかりですが、さて、今年のキノコはどうでしょうか。
出かけたのは9月5日です。
薄紫色のキノコの群生|2024年秋 第1回キノコパトロール
呼吸器系はほぼ快復したが、満身創痍?
皆さんにご心配いただきましたが、9/10現在呼吸器系の不調はだいぶ良くなって、夜間の咳は治まり痰も出なくなりました。もうしばらく、吸入薬は続ける予定で、また今月検査受診がありますが完治に向かっているようです。
ただ、先日1週間ほど胸焼けというか胃もたれの症状が続いていたんですよね。
タイミング良く、前々から人間ドックの予約を入れてあったので、胃カメラ検査をしたら胃潰瘍になっているというじゃないですか!
私自身も映像見ましたが、胃が荒れている箇所があり、一箇所は少し赤く盛り上がった中心にクレーターのような凹みができていました。担当医師が言うには胃潰瘍の治りかけだそうです。念のため赤く盛り上がった部分の組織を生体検査に回すとのこと。
胃の不調を感じてから市販の胃腸薬を飲んでいたので、治りかけているんだとは思いますが。
胃潰瘍とは、単純に言うと、胃酸が多く出過ぎてその胃酸によって胃そのものを消化してしまう疾患らしい。なので、胃酸を抑える薬と胃壁を守る薬を服薬すれば割と簡単に症状は治まるとのこと。
このところ多忙だったので、ストレスが原因かもしれません。
胃潰瘍については実際に薬を飲み始めたらすーっと症状は治まったのでそれほど心配していませんが、人間ドックで見つかった問題は他にもいくつか。今のところいずれも重篤な問題では無いですが、人間ドックと生検の結果が全部揃うのが二週間後とのことです。
私は、今まで比較的健康体だと思って過ごしてきました。実際、例の甲状腺炎を除いては入院するようなこともなかったし、夏風邪は毎年一回は引いちゃうんですが、体調不良で仕事を休むようなこともほとんどありませんでした。
ところが、ここへ来て、謎の咳が続いたり、胃潰瘍になったり、人間ドックでもいくつか問題が見つかったり、いよいよ年なんですかね、私も。
なんであれ、しょげ込んでいてもしかたないので、それぞれの症状を改善すべく対処して可能な範囲で最善の体調にして活動するしかないでしょ。その辺りは車のメンテナンスに近い物があります。
まぁ体の話はこの辺にして、今回はキノコパトロールです。
さて、久しぶりにキノコ山へ向けて林道を歩きます。
この花、林道脇でよく見かけるけどハネミギクという帰化植物らしい。実(種)に羽がついているのが名前の由来だそう。種の写真はこちら。
まともなキノコが無い!?
林道脇にベニタケ科のキノコがちらほら。
チチタケに近い種類。
いつものルートが途中で寸断されているので、少し苦労して登り口に到着。
登り口と言ってもここはまだ、林道のショートカットコース。ここを歩くと山全体のキノコの出具合の見当が付きます。
このキノコは、ハンノキイグチだと思われます。
傘裏の管孔部、柄を触ると強く青変します。
これ、カワムラフウセンタケかなと思って採ってはみたけど、ちょっと違う感じ。
これだけしかキノコが無いとなると、今日はまだ早すぎたね、きっと。
ここのシラカバの倒木に毎年ツノシメジ(食不適)が生えるのでよく探すと、ほんの小さな幼菌が出てきているところでした。やはりキノコ全般少しまだ早いようです。
ハナホウキタケ(毒)もまだ出始めです。
やっと本当の登り口に辿り着きました。呼吸器系は快復しましたが、病み上がりの体にはなかなか堪えます。今日はゆっくり登ろう。
昨年のように大不作でもこの場所には必ずニンギョウタケが出ています。
今年も群生していました。昨年は初日はニンギョウタケだけした採れないという憂き目に遭いましたが、今日はスルーして進みます。他のキノコ採れるのかね?
ドクベニタケ(毒)もほんとに少なく、まるでまだキノコシーズンが始まっていないかのよう。
ここまで歩いて、まともに食べられるキノコはほぼ皆無。ヤバいねー。
これ、傘が開いてわかりにくいですが、キシメジ(注)です。
一本だけありました。
一瞬ウラベニホテイシメジかと思いましたが、クサウラベニタケ(毒)でした。
でっぷりした個体で、よく知らない人だとこんな感じの個体は間違える可能性があるかもね。
やっとのことで、食べられるキノコがぽつぽつと。
お、タマゴタケ発見!
タマゴタケは美味しいんだけど、そんなにたくさんは採れないんですよね。
食べるのを抜きにしても、このキノコは見た目が大好き!
チチタケもあります。まだ夏のイメージですね。
アミタケも小さいのが少しだけ。
これは、先日の台風で2、3日雨が続いて涼しくなった時にぽっと出てきて、その後は日照りで干からびそうになった感じです。これ以上大きくはならないでしょう。
アミタケももっと雨が降って地温が下がらないと本格的には出てこないね。
一本だけ巨大なショウゲンジ。やっと食べ応えのあるキノコが採れた(苦笑)
ウスムラサキホウキタケが群生していました。
ここには毎年出てきますが、他のキノコがある時にはスルーしてます。今日はおそらく他のキノコは期待できないので、これをメインで採っていこう。
でっかいアカヤマドリ発見。
でも、虫に食われて傷んでますね。
他には大きくなりすぎて傷んだハナビラタケ。
それから、キノコではないけどギンリョウソウ。
タマゴタケをもう一つ追加したところで、立木がバキバキに掻きむしられたような跡が。
こんなことするのは熊くらいしか思いつかない。
この辺りに熊が暮らしているのは知ってるからいいんですけど。
これはウラベニホテイシメジの幼菌。
暑い時期に出てきたものは虫に食われて柄の中がボロボロになっていることが多いです。
長老松の御利益はあるでしょうか。
この先めぼしいキノコは無さそうだけど、長老松のところまで行かなくては。
この山の上から諸々見守っていて下さい。
御神酒を持ってくるつもりが忘れちゃったから、ミネラルウォーターで勘弁して下さい。
何卒よろしくお願いしまーす。
まだ残暑が厳しいせいなのか、体調が万全じゃないせいなのか、いつもより疲れました。
だいぶ時間がかかってしまったので、帰りは少し足早に林道まで下りました。
ウスムラサキホウキタケのおかげで腰ビクはそこそこ重いです。
本日の収穫:
ウスムラサキホウキタケ、ショウゲンジ、タマゴタケ、アミタケ、チチタケ
ウスムラサキホウキタケはホウキタケと同様の食味で、中華炒めにするとアワビのような食感で美味しいです。たくさん採れればスライスして干して保存しておくのも良いですね。
今年のキノコはどうなのか?
今年は梅雨以降適度に雨が降った印象で、秋のキノコは期待できるんじゃないかと思っていますが、今のところまだ残暑が厳しく日中は30℃超えの日が続いているので、あと1週間〜10日くらい経たないと本格的なシーズンインにはならないと思われます。
9月になってから雨が少ないのが気になります。台風は困りますが、時々は雨が降って欲しいところです。
次回、もう一度山を歩けばもう少し今年の傾向が掴めるのではないかと思っています。少なくとも昨年よりは良いんじゃないかと思いますよ。
コメント
そっか、もうそんな季節ですか。
渓流シーズンも終わっちゃうなぁ。
>私、そもそもそういう系統の神様をあんまりアテにしてないんですよ。それくらいなら、山の神様とか川の神様の方が頼りになる。
もうホントに、こんなところも笑っちゃうくらいボクも同じ考えです。(笑)
喘息だけかと思っていたら、胃潰瘍まででしたか。
かなりストレスを抱えておられるようで。
ボクもなんだかんだと体に不調は抱え続けているので、その不安は分かります。
まぁ、自分の身体はひとつしかないので、自分なりにメンテナンスしつついくしかないですよね。
誰しも加齢とともに程度の差こそあれど、体の不調は出るものですし。
いつも毒キノコも含めて色々と観察しておられるのは、採る採らないは別としてキノコ全体の成長の度合いを確かめる意味合いがあるんですね。
今更ながら、気が付きました。^^;
まだまだ暑い日が続きますが、ご自愛くださいね。
kuniさん、こんばんは。
ほんとに渓流は残りわずかになりましたね。9月はいろいろ忙しくて、私はあと何回行けるのか。ちょっと寂しさを感じます。
なんかここへ来ていろいろと体の不具合が一気にやってきました。
一つずつ対応策を検討して、メンテナンスしてまともな体にしていきたいと思います。なんだか私のジムニーと同じみたいで面白いです(笑)
毒キノコの出方も重要な指標になりますね。最近は食べられないキノコにも魅力を感じます。なんだ菌類に取り憑かれてしまったようです。
ご心配ありがとうございます。元気にアウトドアで活動できるように心がけます。
こんにちは。
昨日、近くのJAの直売所にマツダケが出ていたと妻が言いました、出荷者は朝日村の人だったと言う事です、夏マツタケ?、秋の物?良くわかりませんが、キノコか気になりましたので車で山道を走って道端のジコボウを見て来ましたが、まだ一つも無かったですね、比較的早くでるシロジコウ(シロヌメリイグチ)が数本ありましたが、虫が入りやすく崩れやすいキノコですので採るところまでは行きませんでした。
kitaさん、こんばんは。
私は標高の高い山まで行っているので、低山より一足先にいろんなキノコを採っています。
この記事の後にも2回行きましたが、アミタケやサクラシメジ、ウラベニホテイシメジなどは例年よりどっさり採れました。今年のキノコは豊作だと思います。
体調良い時にぜひ山へ出かけてみて下さい。
おはようございます
体調の復活と、何より正確な把握が進んでいるようで何よりです。
胃酸を抑えると言うと、昔は酸中和剤程度で、2000年以前はガスターなどの胃酸抑制剤で、2000年頃からはパリエットなどのプロトンポンプ阻害剤(PPI)で胃酸が出来なくなり、数年前からはタケキャブ等の超強力PPIで胃酸が完全に止める事ができるようになりました。
が、胃酸が全く無しと言う事は消化には不利で、胃腸への物理的負担は増すばかりでの胃腸疲れで蠕動運動まで低下してしまいます。
仕方なく、胃腸の動きを良くするガスモチン等で、腸に鞭を入れるしかありません。
一方で、呼吸器と言うより気管では、気管表面粘液が痰・咳原因になる場合が多く、往々にしてアレルギー等での鼻汁過多が咽頭迄落ちてしまう後鼻漏が増えています。
粘液粘度を下げるカルボシステイン等で排出を促せば対処療法は出来ますが、問題は鼻アレルギーですね。
自分の場合、以前はスギ花粉を過ぎても稲花粉でグズグズしていましたが、加齢とともに何故かしら花粉症は収まって来ましたが、梅雨時から秋口までの冷房エアコン起因アレルギーがあるようです。
某メーカーのエアコンの部屋に長時間いると咳・痰が出始めます。
そのエアコン、設置後10年程で、今も順調に空調してくれていますが、エアコン価格が落ち着く今冬にも別メーカーエアコンに更新しようかと思っています。
今の医学であれば、対処療法で十分な抑制は出来ます。
が、見かけは抑えられても、必ずと言って良いほどにマズイ面も有る筈です。
そのバランスが肝で、状態の正確な把握が重要事ですから、良いお医者さんを見つけて体をいたわって下さい。
ところうで、キノコ採りの写真を見ていつも感心するのは、実に綺麗な山で、樹間の灌木や草が殆ど無いのに驚きます。
誰かが手入れしているのか、自然にその様になっているのか実に不思議です。
マンボウさん、こんばんは。
胃潰瘍に関しても、呼吸器系の問題に関してもいろいろ教えていただき、ありがとうございます。
胃潰瘍はまだしも、呼吸器系の方はお医者さんの診断にやや疑問も感じているので(というか、根本原因を医師も掴んでいない)、私自身、いろいろ調べる必要がありそうです。
エアコンのシロッコファンは確かにカビらしき汚れがかなり付着していたので、クリーニングしました。うちでは主に夏しかエアコンを使いませんが(暖房はファンヒーターメイン)、咳の原因の可能性はかなり高いように思います。
どのお医者さんにかかるか、大事ですね。対症療法ではなく、医師と協力してなんとか根本原因を突き止めたいです。
今回の山は国有林で、以前は手入れをしていたはずですが、今はこの場所は手が入っていません。すっかり太く高くなった木々の日陰になって、手を入れなくても草や灌木はほとんど生えません。こんな森にキノコはよく出てきます。