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全く釣れない解禁日|木曽川水系渓流解禁2025

フライフィッシング
この記事は約9分で読めます。

先日、天竜川水系の渓流釣りが解禁になりまして、良い釣りができました。

それから2週間後、3月1日に木曽川水系も解禁を迎えました。
午後から仕事があるけど、釣りバカなので(木曽川漁協も組合員になっていることだし)、出かけますよ(笑) 体調は万全です。
天竜川水系の解禁日は全く雪がなくて寒さもそれほどじゃなかったんですが、それから2週間も経つとさらに暖かく、最高気温は10℃超えの予報になっているので、良い釣りできるんじゃないの。ワクワク。

ボウズか否か、ギリギリの戦い|木曽川水系 ワサビ沢

※ワサビ沢というのは私が勝手に付けた名前で、木曽川水系味噌川上流の禁漁区ワサビ沢とは全く別の川です。

 
木曽川水系の解禁日は毎年同じ沢に行くことにしていて、この沢のこの区間は毎年事前放流はされないので、この前みたいに暗いうちから出かけるなんてことはしません。
ゆったり気分で7時半頃川に到着。
想像はしていましたが、超渇水状態です。天竜川水系にも増して、こちらは顕著に水が少ないです。途中覗き込んだ木曽川本流の水もかなり少なかったんですよね。

 
この朽ち木には以前エノキタケが生えていましたが、今日は見当たりません。先日のヒラタケ同様、エノキタケも春先にも見かけるキノコです。エノキタケは栽培物がスーパーで売られていますが、天然物は全く違う容姿で味も格別なんですよね。
ともかく、タックルを準備。
タックルはリバーピーク JP6 7636オービス バテンキル クリックII。ラインはDT-3F、6X9ftリーダー。マーカーを付けてBHヘアズイヤーニンフ#14を結びます。

期待の大淵が、浅い水たまりに?


ウォーミングアップにロッドを振りながら遡りますが、全くアタリがありません。
いつも解禁日には釣れる大淵に到着。
ところが、水が少な過ぎてかなり浅くなってしまっています。水の透明度が高いのでそぉーっと覗き込んでみますが、魚の姿は見えません。
それでも、と思い手前の巻き返しや流心向こう側の岸壁辺りにフライを流してみますが、案の定全くアタリがありません。ここで、1尾も釣れないとなるとかなり厳しいよ。
水が少ないだけではなく、川底が腐った藻で覆われてヌルヌルしているのも良くないなぁ。


淵の流れ込み周りも狙ってみますが、ウンともスンとも言いません。
試しにフライをグレーニンフに変えてみるも状況変わらず。
これはまずい展開。この区間に放流はされていないとは言え、魚が全くいないってこともないだろうに。
今日も温度計忘れちゃったけど、まだ谷に日が差してこないこともあって気温は間違いなく氷点下、水温は…手を入れてみると、うわっ、2、3℃しかないね、たぶん。
昼頃には気温が上がるはずだけど、朝の冷え込みは上伊那の比ではない。さすがは木曽。
それでも川岸に全く雪が無いのはありがたい。この淵を諦めて前進。

超渇水とヌルヌルに悩ませられる中、一尾は出るのか!?

 
川岸には鹿?の足跡があるだけだから、今朝は誰も入っていないことは明らかなんだけど、その後も反応がありません。
この辺りも本来ならもっと水量あるはずなんだけどなぁ。


大場所はないので、落ち込み下のちょっとした深みを中心にフライを沈めてみますが、ダメですねぇ。今日はタイミリミットがあるし、ボウズの可能性が高くなってきました。


とにかく川底のヌメリが酷くて、フェルト底でも気を抜くと転倒しそうです。
それと、なんだかもの凄く寒い。キャスティングがなんか引っかかるような感じだな、と思ってロッドガイドを見ると、水滴で凍ってた。オソロシヤ。


もう川岸には日が当たって来ているので、すぐに暖かくなるはず、と自分を励ましながらキャスティング。
ここも普段ならもっと深いはずなんだけど…
と思っていると、待望のアタリ。ドキッとして、強アワセになっちゃった(汗)この状況でアワセ切れなんかになったら、泣くに泣けないぞ。
大丈夫だ、フッキングしてる。やりました、なんとか釣れましたー!


木曽川水系、今シーズン初のアマゴ。なんとかボウズは逃れましたー。
当然ながらこれは直前放流された魚ではありません。


そこからしばらく釣り上ってみますが、その後は全くアタリはなく。
流れ込む小滝がガチガチに凍っていて、まだ本格的な春は先だなと思い知らされます。

堰堤下でも最低一尾は釣れるよね?


そしてやってきた堰堤下の溜まり。ここで釣れなきゃ、他の川に移動だな。


薄々予感はしていましたが、全くの無反応。
魚がいないのか、それとも水が冷たすぎて魚がじっとしているのかはわかりませんが。
時間もあまり無いので、他の川の様子を見に行きます。

陽当たりの良い里川で出会った二組の釣り人たち


そしてやってきたニリンソウ沢。
こちらは例年解禁直前にたくさん放流される里川で、解禁日には釣り人が並んで竿をだしているポイントもあるくらいです。私は人がたくさんいるところで釣るのは苦手なので解禁日は避けていますが。

あれ? いつも並んで釣っているポイントに人が全くいないよ。もう帰っちゃったの?
時間は10時。いやいや、例年なら昼頃までは川沿いに結構釣り人がいるはずだよ。

一台車が停まっていたのでその横に停車して川を眺めていると、二人組が川から上がってきました。
挨拶して話を聞くと、朝暗いうちに伊那からやって来て、他の川で釣っていたけど全く釣れないからこちらに移動してきたのだと。そして、この川でも全く釣れていないらしい。
私も他の川が全然ダメだから、こちらに移動してきたことを告げる。そして、いつもたくさんいる釣り人がほとんどいないってことは、たぶんこの川には直前放流されていないんじゃないですか?と話すと、
「そうなんだぁ、俺たちだけ釣れないのかなぁ、と首を捻っていたところなんだよねぇ」と納得した様子。
「まぁお互い今日は放流場所を求めてふらふらするしかないですねー」と苦笑交じりに別れました。

山梨からやって来た超ベテラン釣り師

川の様子を見ながらさらに上に向かい、車を停めて少しスマホをいじっていると、一台の車が近くに停まり、かなり年配のお爺さんが近寄ってきました。私が組合員の腕章をしていたので、組合の役員だと思ったのかもしれません。
「少々お伺いしますが、放流はされていないんですか?」と丁寧な口調で。
いや、私は組合員ですけど役員ではないので、どこにどれだけ放流されているのかは知らないんですよ。ただ、木曽川の放流情報はどこかから漏れていて、解禁日には放流ポイントに人が集まっているはずです。例年人が集まるこの川にこれだけ人がいないってことはおそらく直前放流はされてませんね。
「私は毎年年券を買って何十年も山梨から通ってきてもう八十過ぎになりますが、こんなに釣れない解禁日は初めてなんです。それでお尋ねしたんです」と片手に杖を持った老紳士。
年齢からして息子さんかな? というような年齢の方と二人組で来ていて、今日は木曽に泊まって明日も釣るのだとか。
雪はないけど川岸は凍っていたりするので気をつけて明日も楽しんでください。放流されている川がうまく見つかれば良いのですが、もう少し下流部の渓流の方が良いかもしれませんね。と、この二人組とも別れました。

私はこの時点で今日の釣りはもう無理だと悟りました。
朝のワクワクは見事に裏切られました。

釣りを諦めて陽当たりの良い土手でフキノトウ探し

今日も時間が無いので渓流メシの準備もしていないし、フキノトウの状況でも確認して帰ります。


例年この時期にフキノトウが採れる土手を歩いてみます。


ところが、フキノトウもこの小さいのが一つ芽を出しているだけで、まだまだ早い様子。


スイセンは芽を伸ばしていました。余談ですが、スイセンには毒があって、まぁ普通は間違えないと思いますが、ニラやアサツキと間違えて食べたという事故も起きているので要注意。

木曽川漁協の渓魚放流は一体どうなっているのか。

今日の釣行と川の状況、二組の釣り人の話を総合すると、私が今日釣った川とこの川、そして他の釣り人が訪れたもう一つの川、計3渓流には直前放流は全くされていませんね。どうしたんでしょう、木曽川漁協さん?

木曽川漁協の公式サイトからやる気の無さがが感じられる…

何か公式サイトにアナウンスがあるかと思って覗いてみたら、以前の公式サイトは無くなっていて、長野釣り人ナビという長野県と山梨県の漁協情報をまとめたサイトに木曽川漁協のページがあり、それが公式サイト扱いになっているらしい。

他の多くの漁協はリンク先に自前のサイトがちゃんとあるからいいけど、木曽川漁協はやる気が全くないの? 情報は見にくいし、そもそもこれが公式サイトだとは誰も思わない。
だって、個人で運営している漁協情報サイトなんだもん。
まぁいい、とにかく解禁日の放流情報について何か記載されていないか確認。
すると、

トップページの放流情報のところに、
「木曽川漁協では遊漁者の混雑発生を防止する観点から放流場所を公開しておりません。
また、コロナウィルス感染症拡大防止対策として密集を避けるため、放流日当日、養魚場に訪れることはお控えください。」
と赤字で目立つように書かれています。まぁこれもコロナ禍で騒がれていた時のまま更新してないんでしょうけど。
放流場所を公開していないという割には、一部の釣り人は解禁日の早朝にちゃっかり放流ポイントを占拠しているのが不思議。
コロナウィルス感染拡大の懸念が無くなれば、放流当日に養魚場に行ってもいいの?
そもそもコロナウィルスにかこつける必要なんかないはず。
放流当日に漁協が仕入れている養魚場に行って後をつける輩がいるってことにもビックリだけど。

放流場所を公開しないのは賛成だし、放流予定日も公開しなくて良いと思うんですよね、しっかり放流さえしてくれれば。
で、今年に関しては公式サイトには令和7年の予定として
2月22日 イワナの成魚740kg
3月初旬 アマゴ成魚放流720kg
と書かれています。
つまり、解禁前にはイワナの成魚を放流しただけで、アマゴは放流しなかったということらしい。
先ほど出会った御大の話では昨年は普通に釣れていたようだから、今年から解禁日直前の放流を止めたということ?

漁協の放流アマゴは定着し自然繁殖することはないのか?

解禁日直前(もしくは当日)にまとめて放流して、その日のうちに釣り切られてしまうようなやり方には賛成できないけど、解禁日に全然釣れないっていうのも解禁日を楽しみにしている釣り人は残念な気持ちになりますよね。
個人的には直前に成魚放流された魚はあまり釣りたいと思わないので私はいいですけども、わざわざ県外から訪れた件の御大の残念そうな顔が忘れられず、地元の人間としてはとても申し訳ない気持ちになってしまうのです。

それと気になるのは、解禁直前にアマゴを放流しなければ里川にここまでアマゴがいないのか、ってこと。今回は短時間釣行で情報を得られたのは他釣り人の情報も含め3渓流の下流部のみだから、他で爆釣だった人もいるかもしれません。
それに、他の川やもっと上流には放流がなくてもアマゴが自然繁殖している場所もあるので、この状況を見ると漁協がアマゴを放流しても定着はしないという結果なのでは?


漁協の放流事業に対していろいろと考えさせられる木曽川水系解禁日となりました。
「3月初旬」というのがいつのことかわからないけれど、想像するにおそらく解禁日の土日を外して、3/3〜3/7の平日のいつかなんでしょう。
時間制限の無い日に、もう一度釣りに行って状況確認したいと思います。

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コメント

  1. こんにちは。
    木曽川解禁今年もこんな状況ですか、この数年全く放流場所がわかりませんし、放流したかもわかりません、悪評な高額な遊漁料9,000円を減らして放流量を減らしたかと電話で聞きましたら、木曽川は支流が多いから料金も高いと事務員が言っていました、従って今期も9,000円のようですね、ニリンソウのこの里川、最後の写真の橋の上は以前は必ず放流のあった場所なんですが、雪に踏み後も見えませんね、最近の放流はさらに上流の数軒の民家の橋から放流があったと地元の人が言っていました、ここは以前、土手のシオデを採ったら家から見ていて飛んできて「コラ!どこから来た、よそ者が来て畑や土手を荒らして困る」とすごいけんまくで怒られました、どうやら放流はひそかに「おらほうの川」に放流しているようです、地元民だけで楽しという手法のようですね、もちろん笹川などには放流はしませんね。

    • kitaさん、こんにちは。
      他の釣り人の話を聞いても、今年は特に酷かったように思います。ホームページによると、解禁一週間前にはイワナの放流はしているようなので、もしかすると支流の上流部ではイワナ爆釣なんてこともあったかもしれませんが(笑)

      シオデの件、よくわかります。知人は渓流から上がる斜面に生えていたコシアブラを採っていただけで、「警察呼ぶぞ」とまで言われたそうです。明らかに個人所有の場所ではないはずなんですが…怖いので私は木曽での山菜採りは川岸のフキノトウだけにしています。
      川は県民の共有財産のはずなんですが、なぜか「自分の川」だと思い込んでいる人がいる(漁協も?)みたいです。

  2. こんにちは
    祝、解禁。 第2弾ですね。
    それにしても、雪が無いのは羨ましいです。
    標高も900mはあるでせうから、やはり、雪雲の通り道の関係ですかね。
    山梨からも釣人が訪れているとは凄いですね。
    流石、渓流人気の木曽です。

    • マンボウさん、こんにちは。
      解禁第2弾、期待外れとなってしまいました(笑)
      木曽の解禁でここまで雪が無かったのは初めてだと思います。それでも、上伊那に比べると日陰には雪がありましたけどね。
      木曽では山梨や岐阜、愛知方面のナンバーも時折見かけますね。
      放流にはあまり期待できませんが、支流奥には自然繁殖の魚がたくさんいる木曽川水系、今シーズンも楽しみたいと思っています。

  3. 最初の川で状況がかなり悪い中、綺麗なアマゴをキャッチされたのはさすが。^^

    ボクのホームリバーの漁協も酷いもので、高い入漁料を取っていながら既にもう何年も成魚放流はしていません。
    あまりの酷さに今年は入漁券の販売店が減ってしまっているくらい・・・
    友人が漁協に電話して、放流状況を確認して「放流しないなら入漁料は要らんって言うことやな?」と問いただすと、「いや、それは困ります・・・」と口ごもったそうです。
    このご時世、運営が大変なことくらい理解できますが、入漁料が跳ね上がってでも(成魚放流のような安易な方法だけでなく)キッチリ釣れる川を育てる努力が外から見て分かるようにするか、それが出来ないなら入漁料を取るべきではないですよね。
    どちらも難しいことは理解しているつもりですが、漁業権という権利を行使するならば、そのための義務は遂行して貰いたいところ。

    • kuniさん、こんにちは。
      何とかボウズは逃れました(笑)

      そうですか、kuniさんホームリバーの漁協もそんな状況ですか。内水面でもちゃんと運営している漁協もありますが、あまり良い噂を聞かない漁協が増えてきていますね。
      入漁券の販売店が減っているとは、かなり危機的状況のような気がします。
      おっしゃる通りで、このご時世財務的にキツイのはわかりますが、その中で最大限の努力をしているのかって話なんですよね。
      県民(国民の、と言ってもいい)の共有財産である川を預かっている以上、魚がいない川にならないように、知恵を絞ってしっかり管理運営して欲しいです。